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叢書パルマコン05

大阪時事新報の研究

「関西ジャーナリズム」と福澤精神


松尾 理也 著

単行本 ¥4,620

刊行年月日:2021/07/14
ISBN:978-4-422-20297-6
定価:4,620円(税込)
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:並製
頁数:408頁

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内容紹介

新聞衰退期にこそ参照すべき、敗者の新聞史

明治38年に福澤諭吉が生んだ一流紙『時事新報』の「分身同体」として創刊された『大阪時事新報』。同紙は、大阪発祥の大衆紙『朝日』『毎日』の牙城を脅かす存在とはなり得なかったが、「関西ジャーナリズム」のもう一つの姿を体現していた。啓蒙主義的市民主義を掲げて、関西に市民社会の移入を試みた名門紙の挫折の歴史を追うことで、新聞メディア衰退期の今こそ、その立ち返るべき地点をも逆照射する画期的な関西メディア史。
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目次

◆はじめに 関西ジャーナリズムの系譜学
「勝ち組」バイアス/『大阪時事新報』が照射するもの/「外部」の揺らぎ/新聞の没落
◆序章 実業の都と福澤精神
時事新報―「日本一」の高級紙/大阪時事新報―福澤精神を西に/「悪役」大阪紙/規範としての「市民感覚」
◆第一章 大関西圏構築の夢―帝国を疾駆する「汽車博」
新聞の量的拡大と東西相互進出/三つの汽車博/「関西」の広域性/その他の移動博/「特殊の発達」始まる
◆第二章 夕刊発行と時間軸の拡大―化け込み記者・下山京子
明治末期大阪の新聞界/婦人記者、下山京子/「化け込み」取材/大阪ゆえの革新
◆第三章 リベラルな場としての大阪社会部―主義者・難波英夫
「社会部」という世界認識の方法/理想と正義を求めて/リベラルなジャーナリストたちの培養土
◆第四章 距離を埋めるテクノロジー―「東京電話」
コミュニケーション・テクノロジーの発達/日比谷焼打事件/排日移民法報道/関東大震災と「声の文化」
◆第五章 福澤精神の射程―主筆・土屋大夢がみた大衆
大衆社会と「大大阪」/大正後期時事、大阪時事と福澤精神/土屋元作の人物と生涯/パーソナル・ジャーナリズムの終焉
◆第六章 〝二流紙〟の日本主義―「メディアと戦争」異聞
昭和初めの大阪とメディア/日本主義化と下降プチブル/ふたりのベストセラー作家/「最後の羽ばたき」
◆第七章 「地方」の動員―新聞統合と大阪新聞の誕生
都市と地方/ロンドン・タイムスをつくれ/新聞統合―その「公」と「私」
◆第八章 よみがえる大阪時事―戦後の復刊
原点としての占領期/時事、大阪時事復刊/広域紙としての大阪時事―GHQ資料から/墓碑銘
◆おわりに 規範論を越えて
「関西ジャーナリズム」の読み替え/「小文字の政治」と福澤精神/対話へ
◆あとがき


『大阪時事新報』「関西ジャーナリズム」関連年表
参考文献一覧
人名索引

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著者紹介

[著]松尾 理也(マツオ ミチヤ)
松尾理也(まつお・みちや)
1965年兵庫県生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。産経新聞社に入社し、大阪社会部、東京社会部、外信部を経てロサンゼルス特派員、ニューヨーク特派員、フジサンケイビジネスアイ編集長などを歴任。大阪芸術大学短期大学部に転じ、教授、メディア・芸術学科長。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。主な著書に『ルート66をゆく―アメリカの「保守」を訪ねて』(新潮新書、2006年)、『近代日本のメディア議員』(共著、佐藤卓己・河崎吉紀編、創元社、2018年)など。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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