おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。
アートの概念、素材や道具、技法など、実践的な知識を幅広く紹介し、世界の伝統美術と古代から現代までの歴史を、実際の有名な作品を参照しながら概観するビジュアル図鑑。
日常生活のあらゆる場面に、サイエンスはかくれている! 物理学/生物学/化学/解剖学の「キホン」を手描き風のイラスト&解説でサポートする入門書シリーズ(全4巻)。
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政治の必要性や主要な統治方法・制度、政治哲学から、今日における国際的課題まで、政治のありようを簡潔な解説と豊富なイラストで示した、これまでにないビジュアル図鑑。
子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋
(2024.3.15更新)
まず、講演会の目的を、はっきりとさせましょう。誰のために、どういう人にどのような内容で依頼をするのかを頭において、準備にかかります。
1) 講演会の目的:どんなテーマで、何人ぐらいの規模の会にするのか
2) 時期:いつごろを予定しているのか
3) 講師の依頼:作家、画家、語り手、子どもの本の専門家など(後述)
4) 会場:講師を決めて、会場の予約をする。会場で使える機器を調べる
マイク、OHP、パワーポイント、照明など
5) 経費:講師謝礼、会場費などの経費、受講料を決める(後述)
6) 保育:実施するなら、別の部屋と保育する人を確保する
7) 広報:ポスターやビラの作成、配布
8) 本の販売、サイン会(地元の本屋さん、講師本人から出品など)
9) 講演会の記録:録音・撮影は講演者の許可を取っておく。記録の発行
10) 事後処理:会計処理と報告、関係者などへのお礼状など
講師依頼の前にはっきりさせておく必要があるのは、講演の内容、日時、講演時間、謝礼の額、交通の便などです。日時を講師の都合に合わせることができるのか、できないのかによって、交渉のやり方が変わってきます。できれば、複数の候補日を用意しておくといいでしょう。1年ぐらい前から交渉すると、講師のスケジュールがあいている可能性が高いかもしれません。
講師としては、作家や絵本作家、子どもの本の専門家などに依頼することになりますが、そのやり方はいろいろです。他で開催されている講演会を調べて参加し、ふさわしいと判断したうえで、講師に直接会ってお願いするか、主催者を通して住所を教えてもらうのは手堅いやり方です。講演会のニュースを発信しているサイトは、以下です。参考になると思います。
・大阪国際児童文学振興財団〈全国のイベント紹介〉http://www.iiclo.or.jp/
・JBBY(日本国際児童図書評議会) 〈催事のご案内〉https://jbby.org/event-calendar
・やまねこ翻訳クラブ〈イベント情報〉http://www.yamaneko.org/info/index.htm
謝礼の額は、大変デリケートです。人によっては、自分で決めておられる場合がありますが、多くはそうではないので、依頼者側から提示することになります。依頼者の状況はいろいろなので、率直に支払える額を相手に伝えてみるといいでしょう。講演時間は、1~2時間でも、講師にはまる1日以上の仕事になることを考えて、設定する必要があります。
主催者は経費が必要ですが、公的な助成金に応募するには、年ごとに締切日があるので、間に合うよう企画を立てる必要があります。また、図書館など関係団体との共催も考えられます。
講演者の見当がつかない、住所がわからない、連絡方法がわからないなどの問いに答えるのは、なかなか難しいです。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会、日本児童出版美術家連盟、日本児童文学学会、日本イギリス児童文学会、絵本学会、JBBYなど、各種専門家の団体では名簿が発行されていますが、会員向けのものであり、個人情報のアクセスは容易ではありません。特に、あまり講演をしていない作家・画家などの場合は、やむをえず出版社などに手紙を送り、転送のお願いをしたことがありました。
講演会を企画するのは大変ですが、その過程でいろいろな出会いがあり、すばらしい経験になります。多いのは「1人の作家や画家」に話を聞くやり方ですが、「複数の作家や画家」に対談をしてもらったり、原画展や子ども中心のイベントなどとの同時開催も考えられます。
また、取り組みたいテーマのあるときは、一つのテーマを設定して、「立場の異なる複数の講師をたてる」、あるいは「連続講座にする」など、企画力が必要な会も考えられます。
毎年4月に発行している学校・公共図書館さま向け図書カタログや、
4月以降に刊行した新刊のチラシを下記よりダウンロードしていただけます。