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世界で一番美しい「もの」のしくみ図鑑
セオドア・グレイ 著 / ニック・マン 写真 / 前島 正裕 監修 / 佐々木 勝浩 監修 / 武井 摩利 訳
単行本 ¥4,180刊行年月日:2020/09/15
ISBN:978-4-422-50002-7
定価:4,180円(税込)
判型:A4判変型 261mm × 263mm
造本:上製
頁数:256頁
内容紹介
ミクロ世界の次は「モノ」の見える化に挑む
世界的なベストセラーとなった化学図鑑3部作(『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』『世界で一番美しい化学反応図鑑』)で、物質の構造の根源を華麗な手腕で解明したセオドア・グレイが、今度は身の回りの「もののしくみ」に挑戦します。
といっても、一筋縄ではいかないのがこの人の面白いところ!
まずは、違法なものを隠すことを阻止するためにアメリカの刑務所で重宝されている「スケルトン家電」というジャンルからはじめ、「鍵」の章ではITの世界で重宝される暗号システム、「時計」の章ではセシウムの原子泉(セシウム・ファウンテン)を使った最高精度の原子時計の説明など、従来の「もののしくみの本」とはまったく違う視点を持ち込みます。
子どもの頃にラジオや時計を勝手に分解して怒られた人から、分解したくてうずうずしていたけれど怒られるのがイヤであきらめた人まで、必読の書です。もっと見る
目次
はじめに――ものづくりの楽しさ
素晴らしきかな、透明なものたち
外装が透明や半透明で、内部の美しい構造を見ることのできる品物をたくさん集めた章。その多くは、驚きの理由でこの世界に存在しています。
錠と鍵
錠には2つの役割があります。誰かを締め出すことと誰かを中に入れることです。長い歴史の中でさまざまな方式の錠が作られてきました。重たい岩からコンピューターのパスワードや指紋認証まで。この章は、中学校時代にロッカーの鍵が開かなくなって困ったことのある人におすすめです。
時計
この数百年で精密金属加工という分野が誕生し発展したのは、主に「より優れた時計を作るため」でした。今もなお、置時計と腕時計は最高に素晴らしく驚異的な機械装置のランキングで上位に位置しています。正確に時を告げる時計の世界は、1ドルのクォーツ腕時計からセシウムの原子泉(セシウム・ファウンテン)を使った最高精度の原子時計まで多士済々です。
はかり
人類が最初にうまくはかれるようになったものは「重さ」でした。記録が残っていないくらいの昔から、正確な重さは取引や交易で重要な意味を持っていたはずです。以来、より速く、便利に、ごまかしにくい方法で重さを量る装置を作ろうと無数の工夫が重ねられてきました。現在では、あらゆるものの重さがなくなる宇宙空間で飛行士の体重を量る方法まで開発されています。それは一体どういうことなのでしょう?
布作り
この章では「コットン(木綿)のなべつかみ」ができるまでを追います。手抜きはせず、ワタの種蒔きからスタートします。やがて、摘み取り、綿繰り、紡ぎ、織り、縫製の過程でそれぞれ使われる機械に出合います。そして、それらの機械が世界にもたらした大きな変化についても知ることになるでしょう。
あとがき――シング・ウィスパラー ものと一体になれる人もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]セオドア・グレイ(グレイ,セオドア)
Theodore Gray/イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で化学を学び、卒業後カリフォルニア大学バークレー校の大学院に進学。大学院を中退してスティーヴン・ウルフラムとともにウルフラム・リサーチを創業し、同社が開発した数式処理システムMathematicaのユーザーインターフェースを担当した。かたわら、「ポピュラー・サイエンス」誌のコラムなどでサイエンスライターとして活躍する。元素蒐集に熱中して自ら周期表テーブル(周期表の形をした机にすべての元素またはその関連物質を収めたもの)を制作し、2002年にイグノーベル賞を受賞。2010年にウルフラムを退職し、iPadやiPhone用アプリの制作会社を立ち上げて、共同創業者兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーとして活動している。主な著書に『世界で一番美しい元素図鑑』、『世界で一番美しい分子図鑑』、『世界で一番美しい化学反応図鑑』(以上創元社)、『Mad Science――炎と煙と轟音の科学実験54』、『Mad Science2――もっと怪しい炎と劇薬と爆音の科学実験』(以上オライリージャパン)などがある。イリノイ州アーバナ在住。[写真]ニック・マン(マン,ニック)
Nick Mann/写真家。黒をバックにした美しい写真の撮影を得意とする。『世界で一番美しい元素図鑑』、『世界で一番美しい分子図鑑』、『世界で一番美しい化学反応図鑑』の写真で知られる。スタジオでの撮影のほか、風景写真やステレオ写真の撮影でも活躍している。イリノイ州アーバナ出身だが、キャンピングカーでマウンテンバイク・トレイルの近くを転々としながら暮らしている。[監修]前島 正裕(マエジマ マサヒロ)
国立科学博物館理工学研究部科学技術史グループ長。専門は、電気工学、電気技術史、科学教育・科学普及。修士(工学)。1962年生まれ。東京農工大学大学院工学研究科修士課程修了。 国立科学博物館特別展「日本を変えた千の技術博」、特別企画展「情報世紀の主役たち」、企画展「日本を明るくした男達」などを企画・監修。共著に『産業技術誌』裳華房(2010)、『歴史学事典 ものとわざ』弘文堂(2007)など。[監修]佐々木 勝浩(ササキ カツヒロ)
国立科学博物名誉会員・名誉研究員。元国立科学博物館理工学研究部長。専門は、科学技術史(時刻測定の歴史)、科学コミュニケーション。1941年生まれ。東京理科大学大学院理学研究科修士課程修了。国立科学博物館研究報告に和時計に関する10編を越す論文がある。定年退職後、ドイツ、イギリスなど数カ国、百数十件の西洋の塔時計・天文時計の現地調査を行い、2018年には明石市立天文科学館で写真展「天文時計展」を実施した。[訳]武井 摩利(タケイ マリ)
翻訳家。東京大学教養学部教養学科卒業。主な訳書にN・スマート編『ビジュアル版世界宗教地図』(東洋書林)、B・レイヴァリ『船の歴史文化図鑑』(共訳、悠書館)、R・カプシチンスキ『黒檀』(共訳、河出書房新社)、T・グレイ『世界で一番美しい元素図鑑』、『世界で一番美しい分子図鑑』、『世界で一番美しい化学反応図鑑』、J・ラーセン『微隕石探索図鑑』(以上創元社)などがある。もっと見る
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