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鉱物語り
エピソードで読むきれいな石の本
藤浦 淳 著
内容紹介
人が鉱物を見出し、鉱物が文化をつくった
地球のいとなみが長い時間をかけて生み出した結晶である鉱物。
人は昔からその鉱物を見出し、加工して各種の道具を作り出したり、あるいはその美しさに特別な価値をおいて寵愛してきた。鉱物と人類の文明・文化は切っても切れない関係にあると言っても過言ではない。
本書は、そうした鉱物の文化的・歴史的逸話から採集時のみやげ話まで、人と鉱物の織りなすエピソードを5つのテーマ、50のお話で紹介する、読む鉱物図鑑である。
産経新聞夕刊紙上で連載されていた人気コラム「宝の石図鑑」を大幅に改訂増補し、250点以上の撮りおろし鉱物写真を収録する。もっと見る
目次
〈おもな目次〉
第1章 名前をめぐるストーリー
ガーネット(ザクロ石)/パイライト(黄鉄鉱)/アホーアイト(アホー石)/シプリン/ジャパニーズ・ツイン(日本式双晶)/ベゼリアイト(ベゼリ石)/ロゼライト(ローズ石)/ブロシャンタイト(ブロシャン銅鉱)/ジルコン(ヒヤシンス鉱)/プレーナイト(ぶどう石)/
第2章 フィールドのみやげ話
デュモルチェライト(デュモルチ石)/クォーツ・ロッククリスタル(石英・水晶)/ドーソナイト(ドーソン石)/スモーキークォーツ(煙水晶)/サファイア(青玉)/フローライト(蛍石)/リナライト(青鉛鉱)/エリスライト(コバルト華)/キャシタライト(錫石)/バビントナイト(バビントン石)
第3章 文化の裏に鉱物あり
カイヤナイト(藍晶石)/ベリル・エメラルド(緑柱石)/ベリル・アクアマリン(緑柱石)/ハイドロジンサイト(水亜鉛土)/ゴールド(金)/ゼオライト(沸石)/コッパー(自然銅)/トパーズ(黄玉)/スピネル(尖晶石)/ジェーダイト(ヒスイ輝石)
第4章 研究者と産地に敬意を
ヘンミライト(逸見石)/キムラアイト(木村石)/プラジオクレース(斜長石)/カコクセナイト(カコクセン石)/ブラウナイト(ブラウン鉱)/マストミライト(益富雲母)/キュプロアロフェン(銅アロフェン)/ゼウネライト(砒銅ウラン鉱)/キュプロタングスタイト(銅重石)/スティブナイト(輝安鉱)
第5章 十石十色
カルサイト(方解石)/アラゴナイト(霰石)/モルデナイト(モルデン沸石)/ローモンタイト(濁沸石)/ヘミモルファイト(異極鉱)/カバンサイト(カバンシ石)/トルマリン(電気石)/スタウロライト(十字石)/マグネタイト(磁鉄鉱)/ダトーライト(ダトー石)もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]藤浦 淳(フジウラ ジュン)
藤浦淳(ふじうら・じゅん) 1964年、大阪府生まれ。岡山大学文学部卒、大阪府貝塚市在住。1989年産経新聞社入社後、おもに事件・事故・災害担当として大阪本社などで勤務。社会部デスク、和歌山支局長、文化部長などを歴任。小学校6年生から鉱物採集に目覚め、仕事のかたわらも断続的に趣味を続ける。2000年に公益財団法人・益富地学会館の門をたたき、以降主任研究員(当時)藤原卓氏の全面的な協力を得て鉱物に関する1面連載「鉱(いし)の美」(2006~2007年、13編)や、藤原氏の寄稿「鉱物(いし)の故郷」(2008~2010年、59篇)の編集を行う。2012年からは自著の夕刊連載「宝の石図鑑」を開始、7年間で238編を著す。現在は清風学園中学校・高等学校常勤顧問を務めるかたわら、益富地学賞審査委員、大阪大学総合学術博物館非常勤研究員、大阪経済法科大学客員教授、一般財団法人・防災教育推進協会理事、貝塚市教育政策アドバイザー、一般財団法人・貝塚市文化振興事業団理事ほか多数を兼任している。もっと見る
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