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アカデミア叢書
日本国際美術展と戦後美術史
その変遷と「美術」制度を読み解く
山下 晃平 著
単行本 ¥6,600刊行年月日:2017/12/18
ISBN:978-4-422-70114-1
定価:6,600円(税込)
判型:A5判
造本:上製
頁数:344頁
内容紹介
「戦後の日本」という特定の場における美術界の構造とその歴史性を明らかに
「『日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」年表」、「『日本国際美術展(東京ビエンナーレ)』に関する言説の掲載状況」、「『日本国際美術展』日本人作家の推移表」、「『現代日本美術展』年表」、「『読売アンデパンダン展』変遷の要点」という豊富な資料を巻末に収録。
目次
はじめに 本研究の概要と目的
第一章 「日本国際美術展(通称、東京ビエンナーレ)」とは
第二章 先行研究の動向――「日本国際美術展」と戦後美術史
1 「日本国際美術展」に関する批評及び先行研究
2 戦後の日本美術史に関する研究とその動向
3 西洋に起因する「制度」受容の問題について
第三章 「日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」再考
第一節 「日本国際美術展」の変遷とその志向性
1 五〇年代の変遷と選抜
2 五〇年代の海外出品と美術動向
3 六〇年代、受賞者の推移と作品形態の変容
4 六〇年代末の反体制運動と国際美術展
5 七〇年代、テーマ展示への転換
6 八〇年代の変遷と多様性
第二節 「日本国際美術展」の構造とその役割
1 戦後の玄関口としての役割
2 日本人作家の推移
3 「民族性」を批評する舞台の形成
4 六〇年代、「民族性」から「同時性」へ
第三節 「国際的同時性」と制度としての「美術(芸術)」
1 「民族性」「同時性」の文脈と「日本の独自性」
2 「国際的同時性」の文脈
3 「美術」の拡大と批評の推移
第四節 姉妹展――「現代日本美術展」の変遷とその文脈
1 変遷の概要
2 「現代」展としての選抜の問題
3 作品形態の変容と「伝統」「民族性」
4 「国際的同時性」と「現代日本美術展」の構造変化
第四章 「美術(芸術)」の制度性と「日本」
第一節 「読売アンデパンダン展」と制度としての「美術(芸術)」
1 展示及び作品形態の変容
2 制度としての「美術(芸術)」への保守と逸脱
第二節 六〇年代、作品形態の変容と大型美術展の構造
展覧会の形式の問題/運営側の意識
第三節 七〇年代の批評と日本の独自性
1 「現代美術」の論理と日本の美術
2 「国際的同時性」の文脈と「日本現代美術」
3 近代以降の「制度」受容に対する問題意識
第五章 芸術環境の変化――野外美術展の展開とその文脈
第一節 野外美術展の勃興とその背景
第二節 野外美術展の構造変化とその文脈
1 組織の変化と多様化
2 六〇年代、批評の変化
3 八〇年代、「美術(芸術)」制度からの逸脱性
4 「芸術環境」の位相変容と日本の文化的コンテクスト
第六章 戦後日本における大型美術展の位相――「日本国際美術展」から新興の大型美術展へ
1 新興の大型美術展の勃興とその経緯
2 「作品」「アーティスト(芸術家)」「鑑賞」概念の変容
3 九〇年代以降の「国際性」
4 「美術(芸術)」からの逸脱性への眼差し
おわりに 「日本国際美術展」から見た戦後日本美術史
図版出典
参考文献
索引
あとがき
資料1 「日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」年表
資料2 「日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」に関する言説の掲載状況
資料3 「日本国際美術展」日本人作家の推移表
資料4 「現代日本美術展」年表
資料5 「読売アンデパンダン展」変遷の要点
著者紹介
[著]山下 晃平(ヤマシタ コウヘイ)
山下晃平(やました・こうへい)
1977年東京生まれ。2002年京都府立大学文学部卒業後、広告・印刷業界での勤務を経て、2016年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程を修了。現在、京都市立芸術大学月額非常勤講師。
専門は日本の近現代美術史。左利き。趣味は油絵、サッカー。
主な論文に、「「JAPAN牛窓国際芸術祭」考――80年代、野外美術展の変質と「美術」制度」(『美学』No.250(Vol. 68. No.1)、美学会、2017年)、「戦後日本における大型美術展の変容と制度としての「美術(芸術)」――60年代、「国際的同時性」の文脈をめぐる一考察」(『研究紀要』第60号、京都市立芸術大学美術学部、2016年)ほか。
展覧会企画に、「まなざしの美学――第2回Zero展」(ギャラリーKINGYO、東京、2015年)、「越境するファンタジー――東西新進作家による表現の地平」(麻布十番ギャラリー、東京、2016年)ほか。
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