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親面接の実践

子と親を共に支える心理療法


山口 素子 著

単行本 ¥3,520

刊行年月日:2022/07/13
ISBN:978-4-422-11784-3
定価:3,520円(税込)
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:並製
頁数:136頁

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内容紹介

セラピストや親の疑問を手がかりに考える

子どもを対象とする心理療法では、並行して親面接(保護者面接)を行うことが一般的である。本人自身に集中する個人面接とは違い、子ども、親、その関係性等を同時に考えていかなくてはならない分、親面接には様々な難しさがある。本書では、セラピストとして多くの親面接に携わると共に、親面接のスーパービジョンも行ってきた著者が、面接やスーパービジョンの場でよく出会う疑問や困難さを手がかりとして、親面接のあり方、本質をわかりやすく解説する。さらに、実践の参考になる3つの事例を詳しく紹介する。
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目次

はじめに

第1章 面接の軸
 第1節 誰のための面接か?
   Q(セ)「親面接では何を聞いたらよいのですか? 子どものことだけを聞くのですか? 親個人のことを聞く(あるいは聞くのはいけない)のでしょうか?」
 第2節 誰と会うのか?
 第3節 親面接と母親元型
   Q(セ)「親がちっとも変わってくれません。これでは子どもの治療が進みません。」「子どもの問題は親のせいでは?」
 第4節 全体的存在としての母親

第2章 面接の進め方
 第1節 インテーク
  1 主訴の重要性
 Q(セ)「個人面接と違い主訴がない親面接は、どうインテークしたらよいのですか?」
  2 何を聞き取るか?
  3 見立て
 (1) 子どもの見立て
  (2) 親の見立て
  4 親子並行面接への導入
  (1) プレイセラピーへの導入 
   Q(ク)「プレイセラピーってただ遊ぶだけで治るんですか?」
   Q(ク)「どのくらいで治るんですか?」
  (2) 親面接への導入
  Q(ク)「私(親)も面接を受けなくてはならないのですか?」
 第2節 初 期
  1 セラピストと子育ての経験
   Q(セ)「子育ての経験がありません。そんな自分に親面接ができるのでしょうか?」
  2 まずクライエントの語りを聞く
  3 初期に起こりがちなこと
   Q(セ)「『アドバイスが欲しい』と言われました。」
   Q(セ)「『プレイルームでは何をしているのですか?』と聞かれたらどうしたらよいでしょうか?」
 第3節 展開期
  1 子どものセラピーの展開にしたがい起こってくること
   Q(ク)「子どもの状態がむしろ悪くなったように思えるのですが、大丈夫ですか?」
   Q(セ)「子どもが『プレイルームで作ったものを母親に見せたい』と言っていると子ども担当のセラピストから言われたのですが……。」
  2 親の語り 
  3 心理教育について
   Q(セ)「親への心理教育はしないのですか?」
  (1) 心理教育とは
  (2) セラピストが迷うということ
   Q(セ)「子どものことを説明しても、聞いてくれない、理解してくれない親に対してはどうしたらよいのですか?」
 第4節 セラピスト相互の連携
  1 親担当セラピストと子ども担当セラピストとの関係
   Q(セ)「最近子ども(親)担当のセラピストとうまく関係が取れません。」
  2 クライエントとの距離の取り方
  3 共有すべきこと
   Q(セ)「親(子ども)担当セラピストにプレイセラピー(親面接)の内容をどこまで話したらよいのでしょうか?」       
  4 チームとしての親子並行面接
   Q(セ)「もっと親(子ども)担当セラピストがしっかりしてくれれば……。」
  5 一人で親子両方を担当する場合
   Q(セ)「セラピストが私一人なので、親子並行面接はできないのですが……。」 
 第5節 終結のあり方
   Q(セ)「親子並行面接はどのような形で終わったらよいでしょうか?」
  1 子どもの症状や問題がなくなる、あるいは軽くなる
   Q(セ)「子どもの症状がなくなり終結の申し出がありましたが、セラピストとしては本質的なことが解決されていない気がします。」
  2 子どもが変化し始めた時、あるいは変化の途上での終結希望
   Q(セ)「子どものセラピーが順調に進んでいると思っていたら、突然親から終結を切り出されました。」
  3 子どもにあまり変化・改善が見られない場合
   Q(セ)「重度の発達障害児と長年かかわってきました。大きな改善は見られないまま終結となりました。何をしてきたのだろうと考えたりします。」

第3章 親の個性化と子どものセラピー
 第1節 個性化について 
 第2節 家族療法との関連
 第3節 子どものセラピーとの関連
 第4節 個性化と親面接

第4章 親面接の事例
  事例1・事例2について
 事例1 ずっと「私が悪い」「私の子育てが悪いんです」と繰り返すAさん
  1 事例の概要
  2 面接の経過
   第1期 「私が悪い」という強力な呪縛
   第2期 Aさんを先導するBちゃんの変化
   第3期 “私”への模索を通して、他者との関係性に開かれていく
   第4期 自分の人生を切り開く
  事例1へのコメント
 事例2 不安とそこからくる怒りに翻弄されるCさん
  1 事例の概要
  2 面接の経過
   第1期 「私が悪い」というストーリーを生きる
   第2期 新しい気づき
   第3期 受け入れる大変さをセラピストもまた思い知る
   第4期 改めて出会う
  事例2へのコメント
 事例3 子どもの発達相談を求めて来談したEさん
  1 事例の概要
  2 面接の経過 
   第1期 母子を共に抱える
   第2期 母子並行面接のはじまり
   第3期 救い手のお地蔵さまと共に
   第4期 家族や実家との関係の結び直し
   第5期 居場所の模索
   第6期 自立に向けて
 事例3へのコメント

文 献

*Q(セ)はセラピストからの質問、Q(ク)はクライエントからの質問

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著者紹介

[著]山口 素子(ヤマグチ モトコ)
山口 素子(やまぐち・もとこ)
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)、ユング派分析家。日本ユング心理学会認定心理療法士。臨床心理士。公認心理師。現在、山口分析プラクシス主宰。日本ユング研究所トレイニングアナリスト、日本ユング心理学会理事、日本ユング派分析家協会副会長。主な著訳書に、『山姥、山を降りる――現代に棲まう昔話』(単著、新曜社、2009年)『基礎から学ぶ心理学・臨床心理学』(共編著、北大路書房、2009年)『心理療法と物語』(共著、岩波書店、2001年)『青年期女子の女性性に関する研究』(単著、風間書房、1995年)『女性性の再発見――肥満とやせ症を通して』(共訳、創元社、1987年)などがある。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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