- クリック立ち読み
-
文楽・六代豊竹呂太夫
五感のかなたへ
六代 豊竹 呂太夫 著 / 片山 剛 著
内容紹介
理知(ロゴス)と熱情(パトス)相乗の六代目、古稀からの挑戦!
2017年4月に襲名する六代豊竹呂太夫(文楽)。人間国宝であった祖父・豊竹若太夫の血と師匠竹本越路太夫の芸を受け継いだ70歳。長く厳しい修業が必要な文楽・太夫の中核として活躍するばかりでなく、新作や他分野とのコラボレーションにも意欲を見せる。本書は呂太夫のインタビューを軸に国文学者片山剛が解説を加え、明治~平成の文楽を浮き彫りにする。詳しい注釈や読みがなを付し、初心者に読みやすく通にも嬉しい一冊。もっと見る
目次
口上(六代豊竹呂太夫)
【大序】徳島と十世豊竹若太夫
里帰りの素浄瑠璃
祖父若太夫のこと
初世英太夫、文楽へ
七世豊竹嶋太夫
三世豊竹呂太夫
趣味は野球と競馬
切の字を許される
十世豊竹若太夫
人間国宝、しかし……
【序切】東京のエトランゼ
林雄治誕生
一年い組保護者は母
おとなしい野球少年
文楽には行ったけど
大阪弁の弁論大会
クリスチャンへのきっかけ
人生の転機
【二段目】大阪への回帰
銭湯での勧誘
竹本春子太夫師匠
初舞台
春子太夫師匠急逝
越路太夫師匠に入門
貴太夫君の思い出
素浄瑠璃の会
道行と大笑い
声ができてこない
【三段目】艱難から希望へ
朝日座から国立文楽劇場へ
越路師匠引退
病気休演
神様とのつながり
C型肝炎の奇跡
話したくないけど…
文楽の「赦し」
寺子屋は好きな演目
住太夫兄さん、嶋太夫兄さんのありがたみ
ゴスペル・イン・文楽
嗚呼、緑太夫さん
先代呂太夫兄さんまで
越路師匠、小松兄さん
【四段目】道行/花房開く
ロゴスとパトス(高橋睦郎/詩人)
跳びっきりの出会い(広谷鏡子/作家)
呂太夫十種考(森田美芽/大阪キリスト教短期大学教授)
「英大夫の会」
落語家さんとのおつきあい
伊達太夫兄さん、喜左衛門兄さんの魅力
イヤホンガイドと字幕
義太夫教室
大学で教える
趣味は教えること
瀬戸内の小島で
天地会
天皇皇后両陛下、文楽劇場へ
源太夫兄さんの代役
海外公演さまざま
【大詰】六代豊竹呂太夫
文楽は不滅です
新作の是非
入れごと
現在の『曽根崎心中』
「市若初陣」に挑む
ある一日
弟子、希太夫と亘太夫
改めて、祖父若太夫と越路太夫師匠へ
非日常の快感
六代呂太夫襲名
年譜
止め柝
索引もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]六代 豊竹 呂太夫(ロクダイ トヨタケ ロダユウ)
六代 豊竹呂太夫(ろくだい・とよたけ・ろだゆう)
本名 林雄治。1947年大阪府岸和田市生まれ。1967年に三代竹本春子太夫に入門、祖父豊竹若太夫(人間国宝)の幼名三代豊竹英太夫を名乗る。1969年、四代竹本越路太夫に入門。1978年文楽協会賞、1994年国立劇場文楽奨励賞、2003年国立劇場文楽優秀賞を受賞。文楽本公演以外に、「ゴスペル・イン・文楽」の創作、現代詩や落語等他ジャンルとのコラボレーション公演も手がける。2017年4月、六代豊竹呂太夫を襲名。[著]片山 剛(カタヤマ タケシ)
片山剛(かたやま・たけし)
大学教員として平安時代文学を専攻する傍ら、『上方芸能』で文楽評を担当(2000年~2015年)。創作浄瑠璃作品に『名月乗桂木』(浄るりシアター戯曲賞)、短編の『送り拍子木』『落葉なき椎』など。そのほか、幼稚園児のための文楽人形劇も制作。もっと見る
ダウンロード
-
『文楽・六代豊竹呂太夫』チラシダウンロードはこちら
>>>PDF:1.32MB
訂正のお知らせ
訂正してお詫び申し上げます。
167ページ 脚注 呂勢太夫(豊竹)さんの項において
(誤)群馬県出身
↓
(正)東京都出身