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TOPすべての商品心理学臨床心理・カウンセリング・心理療法 > 不安へのエクスポージャー療法


内容紹介

臨床的な不安に取り組むための実践的手引書

治療的なエクスポージャー(患者が恐怖と向き合うよう助ける技法)は、過剰な恐怖・不安を克服するための、実証的に支持され、エビデンスに基づく技法である。

本書は、臨床的な不安を伴うさまざまな問題にエクスポージャー療法を用いるための包括的で実践的な手引き書として、エクスポージャーの背景にある歴史や科学的知見、不安のさまざまな側面をアセスメントする方法、エクスポージャーへの準備と実施の仕方などを解説する。
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目次

監修者まえがき

謝辞

第Ⅰ部 エクスポージャー療法の礎

第1章 概観と歴史
 不安:正常と異常
 現代のエクスポージャー療法:概説
 エクスポージャー療法の歴史
 結論

第2章 有効性
 有効性を判断する難しさ
 有効性を判断する方法
 エクスポージャー療法のエビデンス
 専門家のコンセンサスガイドライン
 結論

第3章 臨床的な不安:性質と治療
 臨床的な不安はなぜ生じるか
 不安の問題はなぜ持続するか
 臨床的な不安の認知行動モデル
 感情処理理論と制止学習理論
 結論

第4章 治療計画Ⅰ:機能アセスメント
 問題リスト
 機能アセスメントを導入する
 背景と病歴
 問題に関係した生活歴
 不安の体験についての情報を集める
 恐怖手がかり:不安のきっかけは?
 恐れている結果
 安全行動
 モニタリング
 結論

第5章 治療計画Ⅱ:準備性を高め、エクスポージャーリストを作る
 不安の概念モデルを紹介する
 エクスポージャー療法の原理を伝える
 エクスポージャーリストの作成
 状況エクスポージャー(現実エクスポージャー)
 想像エクスポージャー
 内部感覚エクスポージャー
 反応妨害:安全行動を終わらせる
 結論

第6章 エクスポージャーを実行する
 エクスポージャーセッションの構造
 エクスポージャー課題の準備
 エクスポージャー課題を実行する
 エクスポージャー課題を終えるタイミング
 宿題での練習
 反応妨害の宿題
 チャレンジングなエクスポージャーに取り組む
 さまざまな工夫
 患者が自分自身のセラピストになる
 よくある障壁
 結論

第Ⅱ部 特定の恐怖に対するエクスポージャー療法

第7章 動物・生物
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第8章 環境(高所・閉所・広場)
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第9章 人と関わる状況
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第10章 望まない侵入思考
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第11章 身体手がかりと健康面の懸念
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第12章 汚染
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第13章 トラウマ
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第14章 血液・注射・負傷
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第15章 不完全、非対称、“しっくりこない”感じ
 臨床像
 基礎
 機能アセスメント
 治療原理を理解してもらう
 練習計画を立てる
 実行する
 反応妨害する
 ヒントと落とし穴
 事例
 より深く学びたい方のための文献

第Ⅲ部 エクスポージャー療法における特別な配慮

第16章 複雑な事例
 複雑な事例に対する治療原則
 よくある併存症と障壁
 結論
 より深く学びたい方のための文献

第17章 子どもへのエクスポージャー療法
 治療の特徴
 その他の観点や治療ツール
 子どもの不安の臨床像
 結論
 より深く学びたい方のための文献

第18章 大切な他者に関与してもらう
 巻き込まれが恐怖を悪化させる
 人間関係での葛藤
 アセスメント
 重要な他者に治療へと関わってもらう工夫
 結論
 より深く学びたい方のための文献

第19章 薬物療法との併用
 薬物はエクスポージャー療法の効果を高めるか?
 薬物療法によるエクスポージャー療法の増強:組み合わせ治療の未来?
 組み合わせ治療に関連する臨床問題
 結論
 より深く学びたい方のための文献

第20章 回復を維持する
 いつ終結するか?
 効果の維持と再発防止
 結論

第21章 テクノロジーを活用する
 なぜテクノロジーか?
 テクノロジーを用いたエクスポージャー療法
 セラピストの役割
 結論

第22章 アクセプタンス&コミットメント・セラピーに基づくエクスポージャー
 ACTとは
 ACTから見たエクスポージャー療法
 準備を整える
 導入する
 実行する
 結論

第23章 リスク-ベネフィット分析:エクスポージャーをしないセラピストの方へ
 エクスポージャー療法への信念
 リスクを最小化する工夫
 倫理的な境界を維持する
 結論


文献
索引
監修者あとがき

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著者紹介

[著]ジョナサン・S・アブラモウィッツ(アブラモウィッツ,ジョナサン・S)
ノースカロライナ大学チャペルヒル校の心理学・神経科学教授、精神医学研究教授、および不安症ストレス障害クリニックの所長である。不安症の研究に従事し、これまで250編の論文、章、書籍を出版している。Journal of Obsessive–Compulsive and Related Disorders誌の編集長であり、他の科学誌の編集委員も務めている。米国行動認知療法学会の会長を歴任し、国際強迫症財団の科学・臨床アドバイザリー委員を務めている。メイヨークリニック精神医学・心理学部門から研究功労賞、米国心理学会第12部会から臨床心理学における卓越した科学貢献について若手キャリア賞を授与されている。

[著]ブレット・J・ディーコン(ディーコン,ブレット・J)
オーストラリアのウォロンゴンで個人開業する臨床心理学者であり、ニュー・サウス・ウェールズ大学の協同准教授でもある。これまでおよそ100の研究論文や章を公表し、Behavior Therapistの編集長や、Journal of Cognitive Psychotherapyの副編集長のほか、多くの科学誌の編集委員を務めている。不安へのエクスポージャー療法の均てん化、最適な実施、臨床家や患者からの受け入れ認識に関する研究に携わっている。ワイオミング大学から多数の教育、研究、学生指導に関する賞を受けており、ノーザンイリノイ大学教養・科学部から50周年記念同窓賞を受けている。世界中でエクスポージャー療法の研修を行っている。

[著]スティーブン・P・H・ホワイトサイド(ホワイトサイド,スティーブン・P・H)
ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨークリニック小児科不安症プログラムの教授および所長である。小児科不安症でのエビデンスに基づくケアや、テクノロジーを用いた効果的で効率的な治療開発などの強迫症研究に携わっている。Journal of Anxiety Disordersの編集委員や、ミネソタ心理学会の教育訓練部会の委員を務めている。60以上の科学論文を出版しており、エクスポージャーの実施を手助けするスマートフォンアプリ「メイヨークリニック不安コーチ」の協同開発者でもある。

[監修]伊藤 正哉(イトウ マサヤ)
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研究開発部長、筑波大学人間系教授(連携大学院)。筑波大学第二学群人間学類、筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻発達臨床心理学分野博士課程、日本学術振興会特別研究員DC2、ヨーク大学心理学部心理療法研究センター客員研究員、コロンビア大学社会福祉学部客員研究員、ニューヨーク州精神医学研究所、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所成人精神保健研究部、日本学術振興会特別研究員PDなどを経て、現職。博士(心理学)。公認心理師、臨床心理士。

[監修]中島 俊(ナカジマ シュン)
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構客員研究員。東京医科大学睡眠学寄附講座助教、帝京大学文学部心理学科講師、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター臨床技術開発室長を経て、現職。博士(医学)。臨床心理士、公認心理師、Motivational Interviewing Trainer。

[監修]久我 弘典(クガ ヒロノリ)
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長。大分大学医学部卒、麻生飯塚病院にて臨床研修後、同院総合診療科、肥前精神医療センター精神科、米国退役軍人健康省ウェストロサンゼルスメディカルセンターVisiting Clinical Fellow、米国ジョンズホプキンス大学精神医学行動科学部門Postdoctoral Fellow、九州大学病院特任講師、厚生労働省医系技官などを経て、2021年より現職。東京慈恵会医科大学連携大学院教授、筑波大学人間系教授(連携大学院)、広島大学医学部連携教授を兼任。厚生労働省認知行動療法研修事業コアスーパーバイザー。精神科医師、医学博士(九州大学大学院医学研究院)、公衆衛生学修士(米国ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院)。

[監修]蟹江 絢子(カニエ アヤコ)
東京大学医学部附属病院こころの発達診療部児童精神科医。株式会社ジョリーグッド上級医療統括顧問。国立精神・神経医療研究センター客員研究員。筑波大学医学専門学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院認知行動医学系博士課程卒業。国立精神・神経医療研究センターにて精神科臨床に携わりつつ、うつ病、不安症、強迫症、統合失調症、PTSD等の精神疾患や周産期メンタルヘルスやアスリートに対するCBTを用いた臨床・研究・研修に従事し、現職。医学博士。精神科専門医、臨床心理士、公認心理師。

[監修]堀越 勝(ホリコシ マサル)
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター特命部長(前センター長)。米国のバイオラ大学で臨床心理学博士を取得、マサチューセッツ州のクリニカル・サイコロジストのライセンスを取得。ハーバード大学医学部精神科においてポストドクターおよび上席研究員。ケンブリッジ病院の行動医学プログラム、マサチューセッツ総合病院・マクレーン病院の強迫性障害研究所、サイバーメディシン研究所などで臨床と研究をおこなう。2001年に帰国し、筑波大学大学院人間総合科学研究科(講師)、駿河台大学心理学部(教授)を経て、2010年より現研究所勤務。公認心理師、臨床心理士。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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メディア情報

2024/04/05 『精神療法』第50巻第2号 書評掲載

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