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ワンピースで世界を変える!
専業主婦が東大安田講堂でオリジナルブランドのファッションショーを開くまで
ブローレンヂ智世 著
内容紹介
性別の垣根をファッションで超えたい!
「智世ちゃんはどうしてみんなと同じことができないの?」
そう言われた少女が大人になった時、やはりみんなと同じことはしなかった。
メンズサイズの可愛いお洋服を作りたい!!
だけど、お金なし、ノウハウなし、人脈なし。
そんな彼女がどのようにして自分のブランドを持ち、なぜ東大安田講堂でファッションショーを開催できるようになったのか?
がむしゃらに走り続ける起業家の成長記録。
そして、さらに加速中。
――大西珠生(関西大学総合情報学部)/関大生による本の帯プロジェクト「オビプロ」最優秀賞
***
喜劇役者を志し、長崎・諫早から大阪へやってきた智世が就職したのは恐るべきブラック会社!
逃げ出すようにアパレルショップに転職するも、華やかな世界の裏には厳しい労働が待っていた。
生活のために始めたキャバクラ勤務は、心身ともに疲弊して…。
そんな波瀾の日々から抜け出した智世は、25才で大学生に。
認知心理学を勉強しながら、自分の本当にやりたいことを見出していく。
「服作りがしたい!」
「自分の体に合う服がなくて困っている人を助けたい!」
「ジェンダーフリーの洋服ブランドを起ち上げたい!」
だけど起業のことも、服作りのことも、まったくのド素人。
お金ってどう借りればいいの?
いち個人事業主とも提携してくれる工場はあるの?
商品がちっとも売れないけど、どうすればいいの?
お金もナシ、技術もナシ、知識も人脈も何にもナシ。
ないないづくしで始めた挑戦だが、智世のバイタリティと創意工夫、決してあきらめない粘り強さに惹かれ、しだいに味方が集まり、支援の輪が広がっていく。
果ては大学教授や大企業と協力し、歴史ある東京大学・安田講堂で前代未聞のファッションショーを行うことに!?
ごく普通の(?)専業主婦が、男性的な骨格の人もきれいに着こなせるかわいい洋服ブランド「ブローレンヂ」を起ち上げ、さらなる成長を続ける姿をありのままに綴った、等身大のビジネス起業奮闘記。もっと見る
目次
〈おもな目次〉
はじめに
第1部 「ブローレンヂ」までの道のり
人と同じことができない
夢中になったらそればかり
〝男らしさ〟〝女らしさ〟って?
女らしくではなく、自分らしく
卒業して大阪へ
初勤務はブラック会社
華やかな世界の裏側で
社会に出て知った男女のカベ
アパレル販売の本来のあり方
再び大阪へ、そして結婚
大学に行きたい!
生まれてはじめて、必死に勉強
ドキドキの学生生活
従順なだけじゃダメ
服作りがしたい!
服作り開始!
第2部 ひとりでブランドを起ち上げる!
ニッチを探せ――コンセプト決定
Twitterでリサーチ開始――市場調査とニーズ分析
〝当たり前〟に着られる服に――デザインと製造方式の決定
お金がない!――資金調達
融資を受けたい!(1)――サポートセンターに相談
融資を受けたい!(2)――助成金申請の面談
ドラマみたいな展開――縫製工場探し
起業した実感をかみしめる――生地探し
販売までの下準備――ショップ整備や登記
いくらで売る?――価格の決定
「メンズサイズのかわいいお洋服」―――キャッチコピー決定
第3部 東京大学でファッションショー!?
服が売れない!
宣伝しなくちゃ!
初めての新聞取材
初めてのクラウドファンディング
工場がない!
体に合った服は気分も変える
クラウドファンディング開始!
初のテレビ取材
強力な味方と出会う
「ファッションポジウム」始動!
スポンサーを探せ!
実行委員会の立ち上げ
またも、お金がない!
YouTube配信開始!
セルフクラウドファンディングに挑戦
驚きの支援
支援の輪が広がる
予期せぬトラブル
モデルさんたちとの出会い
いよいよ本番!
ワンピースで世界を変えたい!
「ファッションポジウム」記録写真
【特別鼎談】陵本望援さん(株式会社Ones holding company代表取締役)×安冨歩さん(東京大学教授)×松村智世(ブローレンヂ代表)
弱小ブランドでも世界を変えられる!――ブローレンヂ作戦会議
おわりにもっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]ブローレンヂ智世(ブローレンヂ トモヨ)
ブローレンヂ智世(blurorange ともよ)
1986年長崎県諫早市生まれ。ジェンダーフリーのアパレルブランド、ブローレンヂのデザイナー兼代表。
高校卒業後、大阪の紳士服店に就職。その後、ホステス、事務職などを経て23歳で結婚。
2012年、25歳で社会人入試で関西大学に入学。同大学文学部総合人文学科心理学専修を卒業後、2017年6月に、男性の体型でも可愛く着られるジェンダーフリーのファッションブランド「blurorange ブローレンヂ」を立ち上げる。2018年6月には東京大学安田講堂で歴史上初めてとなるファッションショーを開催した。現在は、ブローレンヂの運営に加え、講演などの活動も行っている。もっと見る
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オビプロについて
関大生による本の帯プロジェクト(オビプロ)について
本書を飾る帯文は、関西大学図書館が主催する「関大生による本の帯プロジェクト」(通称:オビプロ、協力:紀伊國屋書店、創元社)を通して考案されました。
この企画は、関西大学の卒業生でもあるブローレンヂ智世(文学部 心理学専修・2015年度卒業)の著書『ワンピースで世界を変える!』の帯文を、後輩である現役関大生が手掛け、コンテストの最優秀作品が全国の書店に並ぶというものです。
参加者は、編集者による本の帯づくりレクチャーを受け、本書のプロトタイプ原稿を読んだ上で、作品(本書のキャッチフレーズと紹介文)を考えてくれました。
そうして集まった11の候補作品のなかから、最も心に響いたものに一票を投じてもらうWeb一般投票の結果と、選考委員による厳正な審査の結果、大西珠生さんの作品を実際の帯文に採用することになりました(紹介文は、受賞後に少し手直しをしてもらっています)。
候補作品はいずれも素晴らしく、あるものは個性的でユニーク、あるものは編集者も舌を巻くほど巧みで、非常にクオリティの高いものばかりでした。同じ大学に通うほぼ同年代の学生さんが、同じ原稿を読み、同じように宣伝文を考えても、ひとりひとり受け止め方も、表現する言葉も、方法もまったく異なる作品が生まれる。それは「自分に正直に、堂々と生きよう」という本書のもう一つのメッセージにも通じるような気がします。
そこで、本書に寄せられたすべての帯文候補作品をここに紹介したいと思います。
***
「オビプロ」参加作品(受賞作以外はエントリー順)
〇最優秀賞
〈大西珠生さん(総合情報学部)の作品〉
ワンピース≠女性だけの服
この発想は見事に人を動かした。
市場のスキマに挑んだ一人の女性の起業記録
「智世ちゃんはどうしてみんなと同じことができないの?」
そう言われた少女が大人になった時、やはりみんなと同じことはしなかった。
メンズサイズの可愛いお洋服を作りたい!!
だけど、お金なし、ノウハウなし、人脈なし。
そんな彼女がどのようにして自分のブランドを持ち、
なぜ東大安田講堂でファションショーを開催できるようになったのか?
がむしゃらに突き進む起業家の成長記録。
そして、さらに加速中。
〇関西大学学長賞
〈畑明日香さん(社会学部)の作品〉
ファッションから性別の壁を取っ払え!
「メンズサイズの可愛いお洋服」で”常識”を覆す女性の奮闘記
男性的な骨格を持つ人でも着られるレディース服を提供するアパレルブランド・ブローレンヂの立ち上げには、様々な困難が立ちはだかる。資金調達、工場探し、在庫の山……。それでも乗り越えられるのは、「誰もが着たい服を着られる世の中に!」という熱い思いがあるから。著者の生い立ちからブローレンヂ初のファッションショーまでをつづる、疾風怒濤の起業エッセイ。読後、著者の溢れんばかりのエネルギーが、あなたの心にも届くはず。
〇紀伊國屋書店賞
〈久保まなさん(総合情報学部)の作品〉
服に性別なんてない。
これは女性が着る服だって誰が決めたのか。着たい服を着たら幸服な人生が始まる。
お気に入りの服を着てお出かけする日は朝から気持ちが晴れやか。そんな経験、あなたにもありませんか?
「服の常識を変えれば性別の常識も変わる」そのような想いからアパレルブランドを立ち上げた専業主婦の奮闘を描いた本作。彼女は夢の道半ば。この続きをあなたも見てみたくなりませんか?
〇一般投票第1位
〈河村有紗さん(社会安全学部)の作品〉
ワンピースは誰のもの?僕だって可愛くなりたい!
男性がワンピースを着てはいけないなんて誰が決めたんだろう。ビジネスを学ばないと起業できないなんて誰が決めたんだろう。この本を読み終えた時、「自分らしく」自由に生きて良いんだと気付かされ、押し付けられた枠なんか飛び出してしまおうと勇気が出た。もう隠す必要はない。だってこれが私だから。さあ、好きな服を着て、みんなで世界を変えよう。
〈加藤菜乃さん(社会学部)の作品〉
「着たい服を着ればいい」 そう言うための服たちを世に送る
"メンズサイズの可愛いお洋服" をコンセプトに立ち上げたファッションブランド、ブローレンヂ。起業してから1年、2018年6月、東大安田講堂でファッションショーを行いました。つい最近まで専業主婦、お金はない、人脈もない、ノウハウだって勿論ない。それでも信念を持って動けば、なんだってできる。生い立ちから起業、クラウドファンディングで資金集めに奔走する様子まで。いちばん身近な起業エッセイです。
〈滝口満理奈さん(文学部)の作品〉
誰もが着たい服を"あたり前"に着られる世界に。
〜現在奮闘中の女性の起業エッセイ!〜
元は喜劇を志し、高校卒業とともに大阪へ。でも、初勤務はブラック会社!仕事に明け暮れる日々は転職しても変わらず…。夫との出会い、結婚、大学進学。しかし院に向けて勉強中、自分は物作りがしたい!と気づき–––。心理学の「錯視」を生かし、男性的体型の人も着こなせる女性服作りを開始!市場調査にニーズ分析、資金調達や縫製工場探しと初めてのことばかり。しかも、最初は全く売れなくて…。数年前まで服作りに全くの素人。起業について何も知らない、お金も人脈もなかったごく普通の専業主婦が自身のブランドを立ち上げ、東大でファッションショーを開くまでのお話。
〈小山咲良さん(法学部)の作品〉
誰が着るワンピースも「可愛い!!」
と叫びたくなる本
"あなた、そしてわたしは、
ありのままを纏っていい"
『ワンピースで世界を変える』
世界を変えるのはワンピースではなく、
"ワンピースを着た自分自身" であり、
"ワンピース姿の誰かを見た世界のみんな" です。
誰が着るワンピースもとっても可愛い世界。
私もそんな世界を生きてみたいです。
性別のみならず、自分の人と違う部分や欠点さえも"らしさ"だと知り、素直に受け止め、大切にしたい、表現したいと思うことができる、とっても素敵な本です。
〈中井茉以さん(社会学部)の作品〉
「錯視を活用した前例の無いファッションブランドを起業」
"着たい服が着られない"そんな悩みを解決し、自分らしく生きる手助けをする「メンズサイズの可愛いお洋服」を考案
資金なし・知識なし・人脈なし。ごく普通の専業主婦が大学で認知心理学を学び、ブランドを立ち上げ、たった1年でファッションショーを開催するまで
資金調達方法からメディアを利用した宣伝活動・ECサイト立ち上げまで全ての情報を掲載
起業してからも苦難の連続「ブランド設立後1ヶ月半、1着も売れませんでした……」
〈村森萌果さん(法学部)の作品〉
だから私達は挑戦することをやめない
なりたい自分になるために一歩を踏み出すことは、単純でいて難しい。世間の目とか、不安定さとか、もしも失敗したらとか、様々な心配が付きまとう。
大学を卒業してすぐに起業活動に取り組み始めたものの、資金もコネも経験もない智世さんは沢山の問題に打ち当たり、日々、解決のために東奔西走。
起業してからも問題は山積み。それでも、信念のような熱い目標のために、今日も智世さんは走り続けている。
一歩を踏み出すことは怖い。だけど、踏み込んだ先が泥沼でも、茨の道でも、過去に歩いてきた道が消えるわけじゃない。自分のその一歩が、誰かの助けになるかもしれない。
「それは無駄にならんから」
智世さんの背中を押したこの言葉に、私も背中を押された気がした。
〈伊藤由佳さん(政策創造学部)の作品〉
私はこんな服が着たかった、、、!
源氏物語、インスタントラーメン、3Dプリンター。
一見、共通点がなさそうなもの…
共通点が分かりますか?
これらは世界を変えた日本の発明品です。
ここに1秒後なのか100年後なのか分からないけれども、将来加わるもの…
それはワンピース!
ワンピースで世界を変える!!
アパレル店員、キャバ嬢などを経験した後、専業主婦に。25歳で関西大学に入学し、心理学を学ぶ。29歳で大学を卒業後、"メンズサイズの可愛いお洋服"がコンセプトのブランドを立ち上げるが、資金調達や知名度に苦労する。数々の困難を乗り越えながらも東大でファッションショーを開くことになった波乱万丈の起業エッセイ!
〈寺本南椎さん(文学部)の作品〉
「こうあるべき」に従順であるな!
企業の仕方をネット検索、市場調査はSNS!?
経験なし、資金なし、人脈なしの普通の主婦だった著者がブランドを立ち上げ、ファッションショーを開催するまでを描いた、等身大でリアルな起業エッセイ。
自分に素直でいるために、常識やルールに縛られる必要はなし!困難にぶつかっても、乗り越え、突き進む著者の姿に自分も一歩踏み出したくなる!