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公認心理師分野別テキスト③

教育分野

理論と支援の展開


野島 一彦 監修 / 増田 健太郎 編著

単行本 ¥2,640

刊行年月日:2019/03/15
ISBN:978-4-422-11693-8
定価:2,640円(税込)
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:並製
頁数:162頁

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内容紹介

公認心理師カリキュラムに準拠

公認心理師の活躍が期待される主要な現場であり、
資格取得に必要な科目に定められている5つの分野を徹底ガイド。
公認心理師養成に携わる研究者や第一線の実践家など総勢96人が、
各分野の関係法規・制度や機関・施設、課題、そして
多職種連携の中での公認心理師の業務について丁寧に解説する。

公認心理師の活動を具体的にイメージできる、
現場に出てからも役に立つ実践的テキストシリーズ。

「公認心理師カリキュラム等検討会の報告書では、
特定の分野において求められるものの例が示されている。(中略)
公認心理師はいわゆる汎用資格なので、特定の分野だけしかわからない
というわけにはいかない。将来的には特定の分野で仕事をしていくにしても、
まずはすべての分野について学ぶことが必要かつ有益である。
視野を広く持ち、適切にリファーするためにも、すべての分野について
積極的に学んでいかれるよう願う。」(「監修者まえがき」より)


◎本シリーズの特徴

◆公認心理師カリキュラムに準拠!
本シリーズは、公認心理師法施行規則で「大学院における
公認心理師となるために必要な科目」として定められている
以下の5つの科目に対応した構成となっています。
講義を担当される先生方、講義を受ける学生の方々、それぞれ必携です。

 1 保健医療分野に関する理論と支援の展開
 2 福祉分野に関する理論と支援の展開
 3 教育分野に関する理論と支援の展開
 4 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開
 5 産業・労働分野に関する理論と支援の展開

◆現場に出てからも役に立つ実践的内容!
シリーズ各巻の前半部は「理論の展開」として、各分野の関係法規・制度や
機関・施設を詳しく紹介しています。そして、後半部の「支援の展開」では、
公認心理師が各分野で遭遇する課題を「事例スーパービジョン」「Q&A」という
親しみやすい形式で提示し、その活動の方向性を具体的にアドバイスしています。


◎本シリーズの構成

野島一彦[監修]
第1巻 保健医療分野……津川律子・江口昌克[編著]
第2巻 福祉分野……片岡玲子・米田弘枝[編著]
第3巻 教育分野……増田健太郎[編著]
第4巻 司法・犯罪分野……生島浩[編著]
第5巻 産業・労働分野……平木典子・松本桂樹[編著]
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目次

教育分野  目次

監修者まえがき
編者まえがき

序章 公認心理師とは
1.公認心理師法の成立と公認心理師の業務
(1)公認心理師法の成立
(2)公認心理師の業務
2.公認心理師の法的義務
(1)信用失墜行為の禁止
(2)秘密保持義務
(3)連携等
(4)資質向上の責務
3.安全確保と情報共有
(1)安全確保
(2)情報共有

第I部 理論の展開

第1章 教育分野の概要
1.特徴と留意点
2.制度と法規
(1)教育に関する概要
 〔1〕公認心理師の位置づけ
 〔2〕基本の法律と支援
 〔3〕関連する法律と支援
(2)指導と制度・組織
 〔1〕教育の制度・学校組織と学校教育
 〔2〕学習指導要領と生徒指導提要
(3)障害に関わる支援

第2章 教育分野の業務
1.臨床的課題と職域
(1)幼稚園・保育園・学童保育での課題と心理支援
 〔1〕保育臨床相談の職務
 〔2〕保育臨床相談の具体例
 〔3〕まとめ
(2)小学校・中学校・高校での課題
 〔1〕不登校、いじめ、学級崩壊、体罰、キャリア教育(進路指導)
 〔2〕発達障害児の指導
 〔3〕子どもと保護者
(3)スクールカウンセラー
 〔1〕スクールカウンセラーの活動とこれからの課題
 〔2〕緊急支援とスクールカウンセラーの役割
(4)学生相談
 〔1〕専門学校・予備校の学生相談
 〔2〕学生相談の歴史と現在の課題
2.ケースマネジメントと職域間の連携
(1)ケースマネジメント
(2)教育現場における連携
(3)職域間の連携を進めるうえでの心得

第II部 支援の展開

第3章 教育分野の実践――事例スーパービジョン
事例(1)不登校
事例(2)発達障害
事例(3)学級崩壊
事例(4)体罰
事例(5)いじめの認知とスクールカウンセラーの職務
事例(6)いじめの早期発見とスクールカースト
事例(7)教師のストレス1――リアリティショックで苦悩する新任教師
事例(8)教師のストレス2――キャリア中期の危機
事例(9)保護者への対応で悩む教師への支援

第4章 教育分野の現場――こんなときどうする? Q&A
Q&A(1)子どものサイン
Q&A(2)性的対話の対応
Q&A(3)学級での発達障害児の対応
Q&A(4)スクールカウンセラーの守秘義務(秘密保持)の考え方
Q&A(5)チーム学校でのスクールカウンセラーの活動
Q&A(6)スクールカウンセラーが活動前にする準備
Q&A(7)スクールカウンセラーのネットワークづくりの活動の意味
Q&A(8)不登校生徒の具体的支援
Q&A(9)分離不安児童に対する支援
Q&A(10)適応指導教室(教育支援センター)へのつなぎ方
Q&A(11)虐待への対応
Q&A(12)学校に複数のスクールカウンセラーや相談員がいる場合
Q&A(13)学校といじめの認識が違う場合
Q&A(14)教職員との情報交換・情報共有
Q&A(15)発達障害生徒に対する合理的配慮
Q&A(16)LGBT生徒に対する具体的対応
Q&A(17)エビデンスに基づいた支援
Q&A(18)教師と女子生徒との性的関係への対応

終章 教育分野で学ぶこと
1.全ての子ども達の支援のために――更新される施策・省令の理解
2.心の健康のために――心理面接・心理教育・研修会の共通の視点
3.教職員の心の健康向上のための視点
4.まとめにかえて――「専門性」「人間性」「社会性」の3つの視点

引用・参考文献
索引

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著者紹介

[監修]野島 一彦(ノジマ カズヒコ)
野島一彦(のじま・かずひこ)
1947年、熊本県生まれ。跡見学園女子大学心理学部長・教授、九州大学名誉教授。博士(教育心理学)、臨床心理士。九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得後退学。福岡大学人文学部教授、九州大学大学院人間環境学研究院教授などを経て現職。著書「公認心理師の基礎と実践」シリーズ(共監修、遠見書房)、『ロジャーズの中核三条件 共感的理解』(監修、創元社)、『心理臨床のフロンティア』(監修、創元社)、『グループ臨床家を育てる』(監修、創元社)、『エンカウンター・グループのファシリテーション』(ナカニシヤ出版)など多数。

[編著]増田 健太郎(マスダ ケンタロウ)
増田健太郎(ますだ・けんたろう)
1959年、福岡県生まれ。九州大学大学院人間環境学研究院教授。博士(教育学)、臨床心理士、公認心理師(登録申請中)。公認心理師カリキュラム等検討会ワーキングチーム委員、臨床心理分野専門職大学院協議会会長。九州大学大学院人間環境学研究科博士後期課程単位取得後退学。九州共立大学経済学部助教授、九州大学大学院人間環境学研究院准教授を経て現職。著書『学校の先生・SCにも知ってほしい 不登校の子どもに何が必要か』(編著、慶應義塾大学出版会)、『教師・SCのための心理教育素材集』(編著、遠見書房)、「いじめ・自殺」(編著、臨床心理学 第16巻第6号)、「海外在住の発達障害に対する親子合同面接の考察」(九州大学総合臨床心理研究 第9巻)、「フィンランドにおける教育方法と教員養成の研究」(教育経営学研究紀要 第16巻)など多数。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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