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叢書パルマコン・ミクロス08
アニメ・エクスペリエンス
深夜アニメ研究の方法
川口 茂雄 著
内容紹介
あなたのアニメ作品の見方と論じ方が変わる
オペラや人形浄瑠璃と比べても遜色ない総合芸術であるアニメーション作品。なかでも、世界に誇り得る名作を数多く生み出した、2006年以降の日本の深夜TVアニメ。それらの作品がなぜ優れているのかを、印象論や文化論、社会反映論に逃げることなく、作品ごとの構図や編集方法、または各シナリオの文学的検討を通じて明らかにしていく、今までにない哲学的アニメ研究。今後の深夜アニメの論じ方が変わる、画期的な総合芸術論。もっと見る
目次
はじめに
序 16:9の画面と視聴者、そのあいだに起こる経験
〈Ⅰ〉
1 速度の芸術としてのアニメ――『宇宙よりも遠い場所』
2 退屈という速度の経験――『すべてがFになる』
3 カタストロフ表象の変遷、およびそれにともなうジェンダー表象の変遷?――『魔法少女まどか☆マギカ』
〈Ⅱ〉
4 断絶と連続、今敏の時代一九九七~二〇〇六――深夜アニメ時代の前史にて
5 マテリアルのイマジネイション――二〇一〇年代深夜アニメにおける肉と金属
〈Ⅲ〉
6 働く者たちの倦怠、また日が昇る――『Re:ゼロから始める異世界生活』
7 銃口は誰に向けられる――『PSYCHO-PASS』
8 もう一人の自分を観測する/に観測されること――『Steins;Gate』
あとがき
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著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]川口 茂雄(カワグチ シゲオ)
1976年兵庫県生まれ。上智大学文学部哲学科教授。専門は認識論、解釈学、歴史哲学、宗教哲学。博士(文学)。京都大学文学部卒業。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)、ベルリン工科大学客員研究員、甲南大学准教授、上智大学准教授などを経て現職。日本アニメーション学会機関誌編集委員。著書に『表象とアルシーヴの解釈学――リクールと『記憶、歴史、忘却』(京都大学学術出版会、2012年)、『デジタル情報社会の未来』(岩波書店、共著、2016年)、『〈戦い〉と〈トラウマ〉のアニメ表象史――「アトム」から「まどか☆マギカ」以後へ』(日本評論社、共編著、2023年)、『ドイツ哲学入門』(ミネルヴァ書房、共編著、2024年刊行予定)など。訳書にR・バーンスタイン『暴力――手すりなき思考』(法政大学出版局、共訳、2020年)、『ひと目でわかる 哲学のしくみとはたらき図鑑 (イラスト授業シリーズ)』(創元社、日本語版監修、2022年)など。もっと見る
メディア情報
2024/11/16 日経新聞書評掲載
2024/10/18 週刊読書人で紹介
2024/10/02 アニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」で紹介
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