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叢書パルマコン・ミクロス03
コンスピリチュアリティ入門
スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか
横山 茂雄 著 / 竹下 節子 著 / 清 義明 著 / 堀江 宗正 著 / 栗田 英彦 著 / 辻 隆太朗 著 / 雨宮 純 著
内容紹介
コンスピリチュアリティに関する初の論考集
「Qアノン」、新型コロナ生物兵器説、自然食、イルミナティ、そして爬虫類系宇宙人による人類の支配。
政治的影響力を持つまでに至った陰謀論と、その背景にあるとされるスピリチュアルな世界観。
この2つをともに論じることを可能にする注目の視座「コンスピリチュアリティ」を日本で初めて紹介した論集。
気鋭のライターから西洋オカルティズム研究の大家まで、多彩な執筆陣が明らかにする陰謀論+スピリチュアリズムの最前線。もっと見る
目次
はじめに(辻隆太朗)
コンスピリチュアリティとは何か(辻隆太朗)
神真都Qと陰謀論団体とコンスピリチュアリティ(雨宮純)
コロナ禍とコンスピリチュアリティ――コロナ死生観調査から(堀江宗正)
宗教と陰謀のブリコラージュ(清義明)
フランスとアングロサクソンのコンスピリチュアリティはどう異なるか(竹下節子)
巻末対談:コンスピリチュアリティは「新しい」のか?――陰謀論の現在(横山茂雄×栗田英彦)もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]横山 茂雄(ヨコヤマ シゲオ)
1954年大阪府生まれ。英文学者、作家。京都大学文学部卒、博士(文学)。奈良女子大学名誉教授。筆名に稲生平太郎、法水金太郎など。著書に『神の聖なる天使たち―ジョン・ディーの精霊召喚 一五八一~一六〇七―』(研究社)、『異形のテクスト―英国ロマンティック・ノヴェルの系譜―』(国書刊行会)、『増補 聖別された肉体――オカルト人種論とナチズム』(創元社)、稲生名義で『アクアリウムの夜』(書肆風の薔薇、のちに角川スニーカー文庫)、『アムネジア』(角川書店)、『定本 何かが空を飛んでいる』(国書刊行会)、『映画の生体解剖―恐怖と恍惚のシネマガイド―』(高橋洋との共著)(洋泉社)など。編著書に『危ない食卓―十九世紀イギリス文学にみる食と毒―』(新人物往来社)、水野葉舟『遠野物語の周辺』(国書刊行会)、『日影丈吉全集』全9巻(日下三蔵との共編)(国書刊行会)など、翻訳書にマーガニータ・ラスキ『ヴィクトリア朝の寝椅子』(新人物往来社)、J・G・バラード『残虐行為展覧会』(法水名義)(工作舎)など多数がある。[著]竹下 節子(タケシタ セツコ)
比較文化史家・バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化専攻修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリスム史を修める。
著書に『陰謀論にダマされるな!』(ベスト新書)、『大人のための - スピリチュアル「超」入門』(中央公論新社)、『フリーメイスン もうひとつの近代史』(講談社)など多数。
著者のホームページhttp://www.setukotakeshita.com/[著]清 義明(セイ ヨシアキ)
1967年生まれ。神奈川県出身。中央大学文学部卒。ルポライター・ジャーナリスト。株式会社オン・ザ・コーナー代表取締役。
近年では、朝日新聞「論座」などに様々な執筆活動も行っている。著書に『サッカーと愛国』(イースト・プレス)、『2ちゃん化する世界-匿名掲示板文化と社会運動』(共著、新曜社)など。[著]堀江 宗正(ホリエ ノリチカ)
1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科死生学応用倫理専攻教授。宗教学、死生学、スピリチュアリティ研究。
2000年、東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。2008年、博士(文学)。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、聖心女子大学文学部准教授を経て現職。
著書に『歴史のなかの宗教心理学──その思想形成と布置』『スピリチュアリティのゆくえ (若者の気分)』『ポップ・スピリチュアリティ――メディア化された宗教性』『現代日本の宗教事情(いま宗教と向きあう 第1巻)』[編著]、『死者の力──津波被災地「霊的体験」の死生学』[高橋原との共著](いずれも岩波書店)、『宗教と社会の戦後史』[編著](東京大学出版会)。訳書にF・X・チャレット『ユングとスピリチュアリズム』、エーリッヒ・フロム『よりよく生きるということ』、エーリッヒ・フロム『聴くということ』[共訳](いずれも第三文明社)、トニー・ウォルター『いま死の意味とは』(岩波書店)。[著]栗田 英彦(クリタ ヒデヒコ)
1978年生。佛教大学等非常勤講師。東北大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。専門は近代宗教史、思想史。主な論文・編著に「岡田虎二郎の思想と実践」(第12回涙骨賞最優秀賞受賞)、『近現代日本の民間精神療法』(塚田穂高・吉永進一との共編、国書刊行会)、『「日本心霊学会」研究』(人文書院)など。陰謀論については、「革命理論としての陰謀論――陰謀論的スピリチュアリティにおける太田竜の問題系」(『現代思想』2021年5月号)、「マルクス主義的陰謀論の諸相――デリダ・ジェイムソン・太田竜」(茂木謙之介・小松史生子・副田賢二・松下浩幸編『〈怪異〉とナショナリズム』青弓社)がある。[著]辻 隆太朗(ツジ リュウタロウ)
1978年生まれ。北海道大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(文学)。專門は宗教学。著書に『世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ』(講談社現代新書)があるほか、共著書に『よくわかる宗教社会学』(ミネルヴァ書房)、『面白いほどよくわかるキリスト教』(日本文芸社)、『情報時代のオウム真理教』(春秋社)がある。[著]雨宮 純(アマミヤ ジュン)
オカルト・スピリチュアル・悪徳商法研究家。思春期にカルト宗教による事件が多発したことから、新宗教に関心を持つ。オカルト検証好きが高じて(ノストラダムスの大予言が外れ、成長と共に懐疑派に転向)、理工系大学院を修了し現在に至る。悪質商法、疑似科学、陰謀論、オカルト史などについて調査し、記事や動画で情報発信中。第二回地下カルトクイズ甲子園王者。著書に『あなたを陰謀論者にする言葉』(フォレスト2545新書)、共著に『カルト・オカルト 忍びよるトンデモの正体』(あけび書房)がある。もっと見る
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