- クリック立ち読み
-
特攻文学論
井上 義和 著
内容紹介
特攻小説が持つ妖しい魅力の正体を抉り出す
前著『未来の戦死に向き合うためのノート』で衝撃を与えた、知覧特攻記念館での研修などによる、特攻の自己啓発的受容の拡大。本書は、『永遠の0』(百田尚樹)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛)など近年ベストセラー化する大衆小説を含む、比較的メジャーな特攻文学を幅広く参照しながら、既存の歴史認識の枠組みを無視した感動や継承の先にある近未来を予測しつつ、それらとうまく付き合う道筋を探る。もっと見る
目次
【仮目次】
はじめに 特攻の物語のどこで号泣するのか
第1章 遺書から文学へ――感動の再現性の探求
第2章 継承のメディアとしての特攻文学
第3章 感動のメディアとしての特攻文学
第4章 死んだ仲間と生き残り――鶴田浩二と戦中派的情念
補章 否定と両立する包摂へ――『未来の戦死に向き合うためのノート』をめぐる対話
おわりに 「同期の桜」と「春よ、来い」を聴きながらもっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]井上 義和(イノウエ ヨシカズ)
井上義和(いのうえ・よしかず)
1973年長野県松本市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程退学。京都大学助手、関西国際大学を経て、現在、帝京大学共通教育センター教授。専門は教育社会学、歴史社会学。本書は『日本主義と東京大学』(柏書房、2008)、『未来の戦死に向き合うためのノート』(創元社、2019)に続く3冊目の単著であるが、研究関心は右翼・戦死・特攻……ばかりではない。最近では「教育とテクノロジー――日本型EdTechの展開をどう捉えるか?」(共著、『教育社会学研究』107集、2020)、『ファシリテーションの時代?――コミュニケーション幻想を超えて』(共編著、ナカニシヤ出版、近刊)など本来の専門である教育社会学分野の開拓にも精力的に取り組んでいる。もっと見る
メディア情報
2024/07/31 産経新聞夕刊 著者インタビュー記事掲載
関連書籍
ページ:1 / 1
-
未来の戦死に向き合うためのノート
定価:1,760円
刊行日:2019/02/18
-
〈趣味〉としての戦争
定価:3,080円
刊行日:2021/06/18
-
すべてが武器になる
定価:2,200円
刊行日:2021/07/14
-
私たち、戦争人間について
定価:1,650円
刊行日:2017/08/21
-
近代戦争論
定価:2,640円
刊行日:2020/10/14
イチ推し!
-
12/7のTBS「王様のブランチ」BOOKランキングで取り上げられました!
現代民俗学入門
定価:1,980円
刊行日:2024/03/11
-
12/20『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』公開。原作者の本!!
患者と家族のための マンガで学ぶ脳卒中
定価:1,540円
刊行日:2024/10/15
-
ドラマで話題
緊急重版!!軍艦島の生活<1952/1970>
定価:3,850円
刊行日:2015/06/19
-
<12/24up!>note記事連載中
山本粧子の Hola!ジャガイモ人間
※「note」に移動します
-
まもなく開催セミナー情報
【オンライン】実践!心理検査 P-Fスタディとバウムテストによる所見作成
※別サイトに移動します
関連特集
創元社オンラインショップの特長
-
送料無料
会員様は一点から送料無料(クレジット決済時)。
-
誕生日クーポン
会員様の誕生月にバースディクーポンをプレゼント!(入会翌月以降の誕生月にクーポンを発行いたします。)
-
特別販売
会員様限定!訳アリ本先行販売など、特別販売へご招待!
-
当日出荷
正午までのご注文で当日出荷(土日祝日除く)。
- 新着情報
-
お知らせ 2021/06/14 総合図書目録発行終了のお知らせ セミナー・イベント 2024/12/27 【アーカイブ動画】統計嫌いのための心理統計セミナー~統計のキホンと統計手法の選び方~[全2回] お知らせ 2024/12/26 「書物復権2025」共同復刊 リクエスト開始 お知らせ 2024/12/12 年末年始の通常業務一時停止のお知らせ