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本町昼めし通信
創元社スタッフが大阪・本町界隈の昼めし処をレポートします。

 ● リズのカレー屋さん カ
リズのカレー屋さん 住所 : 大阪市中央区平野町4-2-16 不動建設ビルB1

テールカレーライス 650円
テールシチューライス 650円
リズカレー(ライスが卵とじ) 780円

ビルの地下1階、食べ物屋さんが並ぶ通りの奥にあるカレー屋。店員さんをぐるりと取り囲む吉牛スタイルに丸いすと、サン○○コなどのよくあるスタンドカレーと内装は変わりません。食券式で、入り口で券を買い求めて中に入ります。

カレーというのは得な食べ物で、一部の人間、つまり私のような子ども味覚のものには、カレーであるというだけで、焼き魚定食よりおいしく感じられてしまう、味は辛いくせに点が甘くなってしまうという――そんなベタなことを言いたくなるような、アンビバレンツな存在なのであります。
よって、チェーンのスタンドカレーも大好き、イン○アンカレーも大好き、ヘタをしたらボ○カレーでも十分おいしいと思ってしまう私なのですが・・・牛テールたっぷり、繊維となった牛が濃いめのルーと混じりあったここのカレーは、スタンドよりもワンランク上のおいしさだとわかります。ルーはインド風サラサラ系でなく、具が全部溶け込んでいるもったり系。辛さはだいたい中辛レベル。

リズのカレー屋さん メニュー看板

また、カレーパン、カレースパはもちろんのこと、スープカレーからカレードリア、石焼きカレーまで、そこまでやるかというカレーづくしのメニューは圧巻。シチューもあります。すべて持ち帰りあり。
【高畑】(2005.8記)

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 ● 志可゛(しが)道修町店 和 鍋
志可゛(しが)道修町店 住所 : 大阪市中央区道修町4-5-3

ちゃんこランチ 900円

その日はとても疲れていた。
食欲はあるが、昼めしの店を選ぼうという気になれなかった。とぼとぼと歩いていたら「ちゃんこ料理」の看板が目に入った。引き寄せられるがごとく中に入った。注文もしないのに独り鍋、といってもかなりの大鍋がセットされた。野菜が山盛りになってふたが浮き上がっている。なかなか煮えない。待ちきれずに鍋をつつき始めると、おばちゃんが「ちょっと待ってね」という。勝手にいじるなというオーラを発している。ここは、鍋奉行のおばちゃんに委ねることにして、飼い犬のように「よし」といわれるまで待つことにした。
ようやく周囲を見渡す気持ちの余裕が出てきて、女性客が意外に多いのに気づいた。昼めしにちゃんこを食うOLというのも妙なものだが、それが皆食うわ食うわ、がつがつと音がするぐらい勢いよく大鍋の中身を減らしている。「麺ちょうだい!」「ごはん追加ね」と声が飛ぶ。野菜鍋を食べ尽くしたあと、ラーメンの麺を入れたりして楽しむのがここの流儀であるようだ。他の客の勢いに気おされて呆然としていると、おばちゃんがふたを取って「はい」といってくれた。大盛りの野菜が煮えて半減している。野菜の味は何ということもなかった。でもスープが疲れた胃にしみわたる。鶏ガラ系の薄味だが何とも滋味深い。食べ残すかと思ったが、あっさり鍋の具をカラにできた。だんだん元気が出てきて中華麺を頼む。鍋に放り込んで塩ラーメンとなった。これが絶品。コショウを利かせたらなおよし。
九条の草鍋の店「小川下(こかげ)」を思い起こさせる料理だったが、出汁の味はこの店の方が明らかに上だと思う。満腹で店を出たときには汗びっしょり。でも、すっかり疲れが消えていた。食べ物のパワーをもらった昼めしだった。
【char】(2005.9記)

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 ● サムズデリカ 惣菜
サムズデリカ 住所 : 大阪市中央区平野町4-8-5 キタイ大阪ビル1F

外に食べに行くだけが、ランチではありません。自宅通勤が多い関西OLには、弁当を自分で作ってくる感心な人や、弁当を未だに母親に作ってもらっているいただけない人が、たくさんいます。彼、彼女らとお昼をともにするとき、外食組だからといって、コンビニ弁当ばかりでは、味気ない。ということで、今回はテイクアウトの昼めしです。

さてさて、今回紹介する「サムズデリカ」は、いわば町のお総菜屋。ですが、侮るなかれ、ただのお総菜屋とはワケが違います。品揃えの豊富さは、他店の追随を許しません。
お店はビルの一階、外からではすこしわかりにくい造りになっています。しかし入ると、人人人・・・。レジには、素晴らしい速度で客をさばくおばちゃん達。あまりにも手が早いので、お金をだす客の方がおたおたしてする店内は、熱気にあふれています。

店内の中央には、大きい保温台。丼ものが所狭しと並びます。正面の壁際にも保温台があり、そちらにはお弁当や洋食系の総菜が。保温台の温かいオレンジの光が、いかにもおいしいものがあるよ、と手まねきするようで、食欲をそそります。
左手には冷たいお総菜用の、大きな冷蔵庫。その横にはデザートが収まった細長冷蔵庫。

揚げたてコロッケから、数種類のサラダ、きんぴら、冷や奴などの一品、夏は冷やし中華、冷やしうどん等の冷麺、カレーもあり、パスタもあり、焼きそばもあり、ドリアもあり、さらには手作りプリンまで……などなど節操のない ―― じゃなくて、じつにバラエティに富んだお昼ごはんが用意されています。特に食べたいものが思いつかない日でも、ここに来れば、たいていピンと来るものが見つかります。

しかしなんといっても、サムズデリカの主流商品は「丼」!
真ん中の保温台を占拠して繰り広げられている、丼の競演。「かつ丼」「親子丼」などの定番はもちろんのこと、「牛すじ丼」「越後もちぶた丼」「焼き鳥丼」などの変わり丼、「エビチリ丼」「麻婆春雨丼」などの中華系、韓流もしっかりカバーの「ビビンバ丼」「プルコギ丼」・・・きりがありません。とにかく、種類が多いのです。
ほとんどのものが、大と小の2サイズ用意されているのも嬉しいところ。
お値段の方は大サイズの丼は300円から450円。小は250から350円。その他も、ほとんどのものが3、400円なので、一品やデザートをつけても、女性ならまず、ワンコインでお腹いっぱいになります。
個人的に、冷たいお弁当が苦手な私には、ここのあったかくて種類豊富なお総菜は、本当にありがたい。

マイベストは天丼なのですが(2位はビビンバ丼、3位は冷やし担々麺)物好きな方に、どうしてもおすすめしたいのが、ドリアです。
このドリア、その日によって入っているものが違うという、まるで罰ゲームのような代物です。ハンバーグや唐揚げなら大当たり、コロッケならめっけもの、ある時はなんと、厚焼き卵が入っていました。どういったものを入れているのかが、自ずと見えてきます。「入れてまえ」というおばちゃんたちの声が、どこからともなく聞こえてきます。闇鍋ならぬ闇ドリア・・・。そうそう、海老フライが入っていたこともあったなあ、衣のついた。
【よんか】(2005.8記)

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