一芳亭といえば言わずと知れた難波の名店。大阪で焼売といえば、黄色い皮が特徴的なこの店のことです。難波の本店のほか、福島、岸和田、そしてここ船場に店があります。
船場センタービルというのは阪神高速の高架下にあり、東西に長ーく連なって、ビルというよりガード下の商店街のようなところです。繊維関係の問屋が集まっていますが、古書店や生活用品を売る店もあって、ひとつながりの街を形成しています。飲食店は主に地下に集中しています。カレーの自由軒も店を出しています。飲食店の軒数にはすごいものがあり、全店を制覇したわけではありませんが、この欄で取り上げたくなるような店はあまりなく、一言で言ってまぁそんなレベルの飲食街です。だからこそ、一芳亭がここに店を出している価値は大きいと言えるでしょう。
焼売はなんといってもジューシーさが大切です。一芳亭の焼売はジューシーであるだけでなく、あっさり後口が良く、いくらでも食べられそうで、かつまた食べ飽きない。新幹線の駅で売っているような焼売は、冷めてしまっているせいか胃にもたれたり、味が過剰につけてあったりします。それに比べてここのは控えめで地味なようでいて、後からゆっくり深みとコクがしみてくる逸品です。
また、ここ船場店では焼売以外のメニューもたくさんあります。
【ぴんこ】(2005.11記) |