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図説 日本の城と城下町⑥
松山城
松山市教育委員会 監修
内容紹介
完成形の現存天守と四国最大の城下町を探究
加藤嘉明が築き、松平勝善が再建した近世城郭最終形の現存天守をもつ松山城。武家屋敷、寺町などの地割りや、山の勾配を利用する防御に徹した町づくりによって生まれた城下町・松山を徹底解説。現地写真のほか古地図や絵図、地形図をふんだんに駆使して、歴史の地層を掘り起こし、町に秘められた物語と痕跡をたどる。城郭を中心に発展してきた町の歴史・文化を探訪するシリーズ第6弾。俳人・夏井いつき氏の巻頭インタビュー収載。
〔本書の特色〕
◇近世城郭の最終形といわれる城
城郭建築の最終期である幕末に再建された大天守は、現存天守の中でも貴重な存在。
創建時の堅固な構えと慶長期の古式を踏襲し、勝山山頂に築かれた壮麗な平山城を探訪する。
◇松山城を深く知る手がかりは城下町
本来、城づくりは、城下町まで含めて計画されるもの。
城下町は初代城主・加藤嘉明が築いた土台のもと発展し、現在もその町割りが色濃く残る。
◇「伊予松山の文化」も楽しむ
歴代藩主の嗜好と郷土特有の色が加わり、独自の文化を生んだ松山。
城めぐりをしたあとには、江戸時代から続く文化を味わう。
◇松山市在住の俳人・夏井いつき氏のインタビュー
城と城下町に秘められた本当の魅力を知るには、地元の達人に教わるのがよい。
正岡子規、高浜虚子らを輩出した「俳都松山」に暮らす俳人・夏井氏に、松山城と城下町の見どころを聞いた。もっと見る
目次
◇はじめに 城の機能性と町割りが表す松山の独自性(楠寛輝)
◇特別インタビュー 偉人が残した大河をたどり「俳句の都」で種をまく(夏井いつき)
松山城周辺地図
松山市広域地図
◇図説 松山城ものがたり
◇松山城の史料を多数所蔵「愛媛県歴史文化博物館」
《Part1 松山城を歩く》
松山城地図
城内1 藩主の屋敷がつくられた平地の曲輪「三之丸」
城内2 御殿跡が庭園になった「二之丸」
城内3 132メートルの勝山山頂に広がる「本丸」
城内4 大手に劣らず堅固な本丸「搦手」の諸門
城内5 本丸への行く手を阻む「本壇」の門と櫓
城内6 天守を守る「小天守」と「隅櫓」
城内7 泰平の時代の痕跡も見える「層塔型天守」
城内8 菅原道真の力も借りた本丸東側の守り
◇軍事交通の要衝として戦に耐えた「松前城」
◇歴史や産業を伝える松山市内の施設
《Part2 松山の城下町を歩く》
城下町地図
城下1 松山市の中心に姿を変えた「城南」の武家地・町人地
城下2 御用商人につくらせた堀と土塁が残る「城東」
城下3 計画的に商人・職人が集められた「城西」
城下4 信仰と武力で松山を守る「城北」の支砦「寺町」
◇日本最古の温泉「道後温泉」を含む湯築城の城下町
◇弘法大師の足跡をたどり四国遍路の変遷を追う
《Part3 伊予松山の文化探訪》
伊予松山の食文化
伊予松山の芸能・芸術
伊予松山を知るためのミュージアム案内
伊予松山の祭礼・行事
索引
参考文献もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[監修]松山市教育委員会(マツヤマシキョウイクイインカイ)
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動画
メディア情報
2023/06/04 愛媛新聞