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シリーズ「あいだで考える」
能力で人を分けなくなる日
いのちと価値のあいだ
最首 悟 著
単行本 ¥1,540刊行年月日:2024/03/25
ISBN:978-4-422-36016-4
定価:1,540円(税込)
判型:四六判変型 168mm × 130mm
造本:並製
頁数:160頁
内容紹介
正解のない問いを考え、多様な他者と生きる
シリーズ「あいだで考える」
不確かな時代を共に生きていくために必要な
「自ら考える力」
「他者と対話する力」
「遠い世界を想像する力」
を養う多様な視点を提供する、
10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。
*
本書は、著者の第4子で重度の知的障害者である星子さんとの暮らしや、津久井やまゆり園事件の犯人「植松青年」との手紙のやりとり、また1977年から通い続けた水俣の地と水俣病などについて、10代の3人の若者を相手に語った記録である。能力主義と優生思想、人とのかかわり、個・自立・責任、差別、脳死、人の生死といのち……などをめぐって話しあい、いのちに価値づけはできるのか、「共に生きる」とはどういうことかを考える。(装画:中井敦子)もっと見る
目次
※制作中のため、変更の可能性があります。
はじめに
第1回 頼り頼られるはひとつのこと
「3人の自分」と星子さんの誕生
星子さんとの暮らし
頼り頼られるはひとつのこと
コラム 「聴(ゆる)す」=心をひらいて聞く
第2回 私の弱さと能力主義
「弱さ」と能力
やまゆり園事件の植松青年とのかかわり
能力で人の生死を決められるのか
第3回 開いた世界と閉じた世界
社会の中の優生思想
自立と自己責任
「個人」の西欧と「場」の日本
コラム 「いる」と「ある」の違い
開いた世界と閉じた世界
コラム 日本語の中の成り行き主義
いのちの中の死と生
第4回 いのちと価値のあいだ
差別と水俣病
石牟礼道子が伝えた水俣
いのちと価値のあいだ
おわりに
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著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]最首 悟(サイシュ サトル)
最首悟(さいしゅ・さとる)
1936年福島県生まれ。生物学者、社会学者、思想家。東京大学教養学部助手を27年間務め、1977年より第一次不知火海総合学術調査団(水俣病に関する実地調査研究)に参加、第二次調査団長を務めた。また障害者の地域作業所「カプカプ」の設立・運営に携わる。現在、和光大学名誉教授。著書に『いのちの言の葉』(春秋社)『新・明日もまた今日のごとく』(くんぷる)『「痞」という病いからの』(どうぶつ社)『星子が居る』(世織書房)ほか多数。もっと見る
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メディア情報
2024/06/08 毎日新聞書評掲載
2024/05/18 朝日新聞書評掲載
2024/05/17 週間金曜日書評掲載
2024/05/02 ポリタスTVで書評家・ライターの石井千湖さんが紹介
2024/04 クレヨンハウス通信2024年5月号(vol.520)で紹介