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イラスト授業シリーズ
ひと目でわかる 哲学のしくみとはたらき図鑑
川口 茂雄 監修 / 夏井 幸子 訳
単行本 ¥3,300刊行年月日:2022/10/25
ISBN:978-4-422-13007-1
定価:3,300円(税込)
判型:A4判変型 240mm × 203mm
造本:上製
頁数:256頁
内容紹介
古典から近現代まで、哲学の基礎を一冊に。
見開きでまとまった簡潔な構成と、適度にデフォルメされたイラストで、複雑なしくみやはたらきをわかりやすく学べる「イラスト授業シリーズ」第9弾。
あらゆる分野の学術研究の根幹ともいえる哲学は、長い歴史と広がりをもつがゆえに、その重要性にもかかわらず、容易に把握することが難しく思われがちです。本書は、自然科学と融合していた古代ギリシアを中心とする哲学の黎明期から、認識論・倫理学・論理学などに体系化されていく近現代にいたるまでのおもな理論・思想を、簡潔な解説と豊富なイラストで示した、これまでにないビジュアル図鑑です。
〈本書の特長〉
(1)古代から近現代にいたるまでの哲学史を概観できる
自然科学と哲学が結びついていた古代ギリシアから、おもに美学、倫理学、認識論で校正される近現代の哲学理論まで、哲学史上の主な理論とその流れを知ることができます。
(2)イラスト図解で直観的にわかる
言葉による説明では難解になりがちな哲学理論をイラストや図で視覚的に表すことによって、読者の理解を助けます。
(3)情報がコンパクトで読みやすい
それぞれのテーマは見開き(2ページ)単位で簡潔にまとまっているので、興味関心に合わせてどこからでも、短い時間で読むことができます。
(4)コラム形式でさらに気軽に
各テーマは、導入と概要図解のほか、応用理論や関連情報などの多彩なコラムを組み合わせた形で構成されているので、長々とした文章を読む必要がありません。
(5)あらゆる分野に活きる哲学の基礎を押さえられる
「知を愛する学問」である哲学は、あらゆる分野の研究の根底にあるものといっても過言ではありません。哲学を専門として学ぶ人だけでなく、他の領域で活動する人にとっても活用していただける一冊です。
〈各章の主な内容〉
第1章 哲学の創設
第2章 分析哲学
第3章 大陸哲学
第4章 心の哲学
第5章 倫理学
第6章 政治哲学
第7章 論理学もっと見る
目次
はじめに
第1章 哲学の創設
哲学の創設
万物の根源
宇宙の起源
神聖なる幾何学
万物は流転する
万物は一である
ゼノンのパラドクス
元素とエネルギー
不滅の種子
原子論
思想の吟味
プラトンの二世界論
洞窟の比喩
世界はただひとつ
形態は機能である
天動説
自然界の目的
スコラ哲学
聖変化―トマス・アクィナス
オッカムの剃刀
科学革命
世界を疑ってみる
精神と物体
機械としての身体
ひとつだけの実体
空白の石板
無限に多くの精神
事実と観念
精神が世界の形をつくる
真理の種類
プロセスとしての現実
歴史の目的
階級闘争としての歴史
有用な真理
真理の価値
道具としての観念
第2章 分析哲学
分析哲学
単語は何を意味するのか?
ラッセルの記述理論
世界の写像としての言葉
意味と観察
形而上学なしですませる
私的言語は不可能
ヴィトゲンシュタインの言語ゲーム
科学と反証
科学的真理の本性
行為としての言語活動
科学革命の構造
観点はひとつではない
フェミニスト認識論
第3章 大陸哲学
大陸哲学4
心的作用の対象
現象学
時間意識
人間として存在するとはどういうことか?
死に面する生
自由とアイデンティティ
“他者”
ジェンダー・アイデンティティ
生きられる身体
批判理論
権力はそこにもいる
脱構築
ポストモダン・フェミニズム
第4章 心の哲学
心の哲学
二元論
言語の限界
行動主義
心脳同一説
消去主義的唯物論
機能主義
生物学的自然主義
汎心論
身体の本性
第5章 倫理学
倫理学─―良いと悪い
ルールと原理
倫理学と法律
自由意志は存在するか?
道徳は知識の一種か?
道徳的真理は存在するのか?
事実と価値の区別
アリストテレスの徳倫理学
ヒュームの倫理学
義務論
功利主義
実存主義の倫理学
動物の権利
安楽死
クローン作成
第6章 政治哲学
政治哲学
どのような者が国を統治すべきか?
絶対君主制のための弁明
人民による政治
人民主権
所有権はどのように正当化されるか?
同意と義務─―自由至上主義
人々はどんな権利を享受すべきか?
自由の種類
権利は制限されるべきか?
私たちは変化にどう対応すべきか?
働くことは人間の本性
できるだけ客観的な政治判断とは
パースペクティヴィズムと政治
正しい戦争なんてあるのか?
女性と家父長制
第7章 論理学
論理学
理由をもって行為する理性動物
論証を見分ける
論証の分析
論証を評価する
演繹的論証
帰納的論証
誤謬推理
形式論理学
索引/謝辞もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[監修]川口 茂雄(カワグチ シゲオ)
川口茂雄(かわぐち・しげお)
1976年兵庫県生まれ。上智大学文学部哲学科准教授。専門は認識論、言語哲学、歴史哲学。京都大学文学部卒業。文学博士(京都大学)。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)、甲南大学准教授などを経て、現職。著書に『表象とアルシーヴの解釈学――リクールと『記憶、歴史、忘却』』(京都大学学術出版会、2012年)、『デジタル情報社会の未来』(岩波書店、共著、2016年)、『現代フランス哲学入門』(ミネルヴァ書房、共編著、2020年)、『ドイツ哲学入門』(ミネルヴァ書房、共編著、近刊)など。訳書にドミニク・フォルシェー『西洋哲学史――パルメニデスからレヴィナスまで』(白水社、共訳、2011年)、ジャン・ルフラン『十九世紀フランス哲学』(白水社、監訳、2014年)など。[訳]夏井 幸子(ナツイ サチコ)
夏井幸子(なつい・さちこ)
主な訳書に『Unreasonable Success――世界を変えた偉人から学ぶ凡人でも名を残す9つの成功法則』(リチャード・コッチ、ダイレクト出版、2021年)、『肥満と脂肪の文化誌』(クリストファー・E・フォース、東京堂出版、2020年)、『倒れゆく巨象――IBMはなぜ凋落したのか』(ロバート・クリンジー、祥伝社、2015年)、『世界を変えた150の哲学の本』(アダム・フェルナー、クリス・メインズ、創元社、2022年)などがある。もっと見る
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