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図説 日本の城と城下町②
姫路城
工藤茂博 監修
内容紹介
廃城・空襲を乗り越えた城下町・姫路を探訪
美しさと完成度で木造建築の最高傑作とされ、日本初の世界遺産となった姫路城。戦国の動乱や廃城の危機を乗り越え、大戦の戦火を奇跡的にまぬがれた白亜の城の見どころを徹底解説。現地写真のほか古地図や絵図、古写真、地形図などをふんだんに駆使して、歴史の地層を掘り起こし、町に秘められた物語と痕跡をたどる。城郭を中心に発展してきた町の歴史・文化を探訪するシリーズ第2弾。作家・玉岡かおる氏の巻頭インタビューも収載。
〔本書の特色〕
◇姫路城の建築に詰まった歴史の名残
姫路城は豊臣秀吉の時代から改築を繰り返しており、各時代の最先端の技術が詰め込まれている。
姫路城を歩き、各時代の建築様式を探れば、播磨の歴史が見えてくる。
◇姫路城を深く知る手がかりは城下町
本来、城づくりは、城下町まで含めて計画されるもの。
城下町を探れば、なぜ姫路が栄え、姫路城がこれほど堅牢な城となったのかが理解できる。
◇「播磨姫路の文化」も楽しむ
播磨は瀬戸内海に面し、豊かな漁場と海の幸に恵まれた地であると同時に、古代から水陸交通の要衝だった。
城めぐりをしたあとには、その立地と歴史の蓄積が生み出した文化を味わう。
◇播磨を愛する作家・玉岡かおる氏のインタビュー
地元の本当のよさを知るには地元の達人に教わるのがよい。
播磨を拠点に、地元を舞台とした作品を書き続ける玉岡かおる氏に、姫路城と城下町の魅力を聞いた。もっと見る
目次
◇はじめに 姫路に生きた人々の息づかいを感じる(工藤茂博)
◇特別インタビュー 姫路城は平和の象徴であり〝女性〟の城(玉岡かおる)
姫路城周辺地図
姫路城周辺広域地図
◇図説 姫路城ものがたり
◇姫路城関係の資料が集まる「日本城郭研究センター」
《Part1 姫路城を歩く》
姫路城地図
城内1 厳重な枡形をもつ「大手門」、昭和になって今の姿に
城内2 生活と政治の中心だった「三の丸」広場
城内3 敵兵を分断する「いの門」「るの門」
城内4 入り組んだ道が続く迷路のような「乾曲輪」
城内5 天守目前の難関「西北腰曲輪」
城内6 籠城に必須の物資を蓄えた「北腰曲輪」
城内7 敵を惑わし足止めする城内最後の備え「水曲輪」
城内8 大天守へ入るために「小天守群」をめぐる
城内9 城内現存するなかで最大規模の「大天守」
城内10 池田家時代には城の心臓部分だった「備前丸」
城内11 喜斎門を結ぶ「搦手道」にひしめく櫓と門
城内12 高石垣に築かれた「東曲輪」の櫓群
城内13 秀吉も風雅を楽しんだ「上山里曲輪」
城内14 「三国堀曲輪」に見る石垣の多様性
城内15 武と美を備えた本多氏の「西の丸」構想
城内16 黒田官兵衛が普請した古式の石垣をめぐる
城内17 城北面で北勢隠門まで広がる「勢隠曲輪」
城内18 名水をたたえる井戸を抱えた「清水門跡」
城内19 「南勢隠門跡」から城の西側を歩く
◇西の比叡山と呼ばれた「書写山円教寺」
◇姫路城と一緒に訪れたい充実の周辺施設
《Part2 姫路の城下町を歩く》
城下町地図
城下1 武家屋敷町「中曲輪」を左回りに歩く
城下2 町人が暮らし、戦への備えがなされた「外曲輪」
城下3 江戸時代の面影が残る「船場・城西地区」
城下4 商業・職人の町として発展した「城東・野里地区」
◇古代や中世における西播磨の重要拠点「姫路風土記の里」
《Part3 播磨姫路の文化探訪》
播磨姫路の食文化
播磨姫路の芸能・芸術
姫路を知るためのミュージアム案内
播磨姫路の祭礼・行事
◇索引
◇参考文献もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[監修]工藤茂博(クドウシゲヒロ)
工藤茂博(くどう・しげひろ)
1963年、埼玉県生まれ。同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻博士課程前期修了。専門は日本古代史(古代山城・城柵)。1990年に姫路市役所入所、姫路市立城郭研究室に配属。現在、姫路市立城郭研究室学芸員。共著書・論文「史料から見えてきた姫路城とその城下」『姫路城の「真実」』、「姫路城修理の歴史点描」『姫路城 平成の大修理』(神戸新聞総合出版センター)、「播磨国」『国絵図の世界』(柏書房)、「近代初期における姫路城の存城について」『同志社大学考古学シリーズXI 森浩一先生に学ぶ』など。もっと見る
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メディア情報
2022/08/14 サンデー毎日