内容紹介
なぜヨーロッパはいち早く経済成長を遂げられたのか?
目次
1 近代ヨーロッパはどのようにして形成されたのか
2 「大分岐」論争――ヨーロッパとアジア、経済成長の分岐点
3 産業革命の発生条件――なぜイギリスだったのか
4 商人と国家の「近代世界システム」
第1章 商人と国家が織りなす世界史――近代世界システムとグローバルヒストリー
1 歴史研究の新潮流「グローバルヒストリー」
2 「大分岐」をめぐる四つの議論
3 グローバルヒストリーと近代世界システム
4 近代世界システムとヨーロッパ
5 国際的な商人ネットワークと主権国家
第2章 商人ネットワークの拡大――アントウェルペンからロンドンまで
1 アントウェルペンの役割
2 世界最大の貿易都市アムステルダム
3 ロンドンとアントウェルペン
4 商人のネットワークからみた近代世界システム
第3章 「情報」が変えた世界――商業活動と国家の関係
1 モノの経済史から情報の経済史へ
2 ディアスポラと情報伝播
3 アムステルダムの役割
4 ヘゲモニーの移行
五 「大分岐」の二つの段階
第4章 主権国家の成立――財政と商業からの視点
1 主権国家をめぐって
2 肥大化する国家財政
3 国家と商業との関係
第5章 大西洋貿易の勃興とヨーロッパの経済成長――各国の貿易と帝国間貿易
1 大西洋経済の勃興
2 大西洋貿易の特徴
3 各国の大西洋貿易
4 各国の大西洋貿易をつなぐ
第6章 近代世界の誕生――フランス革命からウィーン体制期の経済史
1 イギリス産業革命期の経済成長は遅かった
2 ヨーロッパ大陸の経済の変化
3 商人ネットワークの変化
4 ウィーン体制の経済的意味
終 章 近代ヨーロッパの形成――国家と情報と商人と
1 近代ヨーロッパの形成過程
2 情報が支えたイギリス帝国――「ジェントルマン資本主義」再考
著者紹介
[著]玉木 俊明(タマキ トシアキ)
1964年大阪市生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学。現在、京都産業大学経済学部教授(西洋経済史)。著書:『北方ヨーロッパの商業と経済』(知泉書館)、『近代ヨーロッパの誕生』(講談社選書メチエ)、 The Rise of the Atlantic Economy and the North Sea / Baltic Trades, 1500–1800, 2011.(編著、Stuttgart)、『近代ヨーロッパの探究 国際商業』(共著、ミネルヴァ書房)、『ヘゲモニー国家と世界システム』(共著、山川出版社)、『私と西洋史研究』(共著、創元社)など。
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