TOP > すべての商品 > 心理学 > 臨床心理・カウンセリング・心理療法 > 箱庭療法の治療的仕掛け
- クリック立ち読み
-
箱庭療法学モノグラフ 第2巻
箱庭療法の治療的仕掛け
制作者の主観的体験から探る
石原 宏 著
内容紹介
箱庭療法の何が治療的効果をもたらすのか?
制作者の主観的体験を手がかりに、この大いなる問いに挑む心理療法の有効な技法の一つと位置づけられる箱庭療法。臨床場面において、その治療的効果が実感されながらも、非言語的な手法であるがゆえに、そこで何が起きているのかについての論理的な説明は困難であった。そこで、砂箱にアイテムを置く際に制作者に砂箱やアイテムがどのように体験されているのか、主観的体験に焦点を当てた調査研究を行い、その結果を示すことで、箱庭療法の何が治療的効果をもたらすのかという問いに挑む。もっと見る
目次
刊行によせて
木村晴子記念基金について
序 章 本書で論じる主題と本書の構成
第1章 箱庭療法の何をどのように研究するのか
1.箱庭療法の何を研究するのか
2.箱庭療法をどのように研究していくのか
3.制作者の主観的体験をどのように研究していくのか
4.本書の目的と本書における議論の適用範囲について
5.本書で扱う調査研究の具体的方法
第2章 箱庭においてアイテムはどのように体験されるのか
1.調査研究――制作者P1(1回目)の結果の提示
2.考察
第3章 箱庭において砂箱はどのように体験されるのか
1.箱庭療法における砂箱
2.調査研究――制作者P2(1回目)の結果の提示
3.考察I――制作者P2の体験について
4.臨床事例A――砂箱の外へアイテムを並べたクライエント
5.考察II――臨床事例Aの体験についての考察 制作者P2との比較から
6.考察III――「自由であると同時に保護された空間」の体験について
第4章 アイテムを置くことはどのように体験されるのかI――アイテムの位置が直感される場合
1.砂箱にアイテムを置くという体験とその振り返りについて
2.参加者20名の各2セッションにおけるアイテムを置く体験の概観
3.アイテムの位置が直感されるという体験
4.調査研究――制作者P3(1回目)の結果の提示
5.考察I――制作者P3の体験についての考察
6.調査研究――制作者P6(1回目)の結果の提示
7.考察II――制作者P6の体験についての考察
8.考察III――砂箱にアイテムを置くという仕掛け
第5章 アイテムを置くことはどのように体験されるのかII――ストーリーによって位置が決まる場合
1.置く位置に「迷う」という体験
2.調査研究――制作者P7(1回目)の結果の提示
3.考察I――ストーリーによって決まる位置
4.考察II――制作者の身体と砂箱空間の関係
5.考察III――箱庭における空間と時間の流れ
第6章 総合考察――箱庭の何が治療的な仕掛けとなっているのか
1.はじめに
2.モノとイメージの交錯という観点から見た箱庭療法のメカニズム
3.一つのアイテムを選び、置くという方法論について
4.おわりに
付章1 PAC分析による箱庭作品へのアプローチ
1.はじめに
2.目的
3.方法
4.結果
5.考察
6.おわりに
付章2 クライエントとセラピストの関係の違いが箱庭表現に及ぼす影響についての一考察
1.問題と目的
2.臨床事例におけるある出来事の提示
3.考察
4.総合考察
5.今後の課題
註
引用文献
人名索引
事項索引
初出一覧
あとがきもっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]石原 宏(イシハラ ヒロシ)
石原 宏(いしはら・ひろし)
1977年、大阪市生まれ。2004年、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。京都大学大学院教育学研究科助手を経て、現在、佛教大学教育学部臨床心理学科准教授。博士(教育学)。臨床心理士。専門は臨床心理学。
論文に「PAC分析による箱庭作品へのアプローチ」(箱庭療法学研究,12(2),3-13,1999年)、「心理療法過程において宗教性に出会うとき――ある少女との心理療法の1セッションから」(鍋島直樹・海野マーク・岡田康伸・倉光修(編)『心の病と宗教性――深い傾聴』法蔵館 pp.218-231,2008年)、「『人の悪口が勝手に浮かんでくる』と訴えた統合失調症青年との面接過程――統合失調症における自他の成立、および主体定立の試みという観点から」(皆藤章・松下姫歌(編)『心理療法における「私」との出会い――心理療法・表現療法の本質を問い直す』創元社 pp.182-192,2014年)など。もっと見る
関連書籍
ページ:1 / 5
-
思春期男子の心理療法
定価:3,740円
刊行日:2014/10/17
-
遊戯療法における「遊ぶこと」の意味
定価:4,180円
刊行日:2024/10/15
-
ユングのタイプ論に関する研究
定価:4,840円
刊行日:2023/10/18
-
心理臨床におけるイニシエーション
定価:4,070円
刊行日:2023/10/18
-
内観療法で「母」を想起することの治...
定価:4,070円
刊行日:2023/10/18
-
自閉スペクトラム症の対人不安
定価:3,960円
刊行日:2022/10/12
-
ボールの心理臨床
定価:3,960円
刊行日:2022/10/12
-
心理療法における象徴機能の回復
定価:3,960円
刊行日:2022/10/12
-
心理療法と情念
定価:3,960円
刊行日:2021/10/14
-
「母なるものの元型」イメージがもた...
定価:4,070円
刊行日:2021/10/14
-
心理療法における葛藤と現代の意識
定価:3,740円
刊行日:2015/10/16
-
物語ることと〈私〉
定価:3,850円
刊行日:2015/10/16
-
物語(tale)の臨床心理学
定価:3,740円
刊行日:2016/10/19
-
イメージの治癒力をめぐって
定価:3,740円
刊行日:2017/10/11
-
人形遊びの心理臨床
定価:3,960円
刊行日:2017/10/11
-
臨床心理学で読み解く芸術家の創作
定価:3,960円
刊行日:2018/10/17
-
高齢者の心理臨床
定価:3,960円
刊行日:2018/10/17
-
「見る」意識と「眺める」意識
定価:3,960円
刊行日:2019/11/15
-
発達障害児のプレイセラピー
定価:3,960円
刊行日:2020/10/14
-
心理療法と現代の意識
定価:4,400円
刊行日:2020/10/14
-
復職支援の心理療法
定価:3,960円
刊行日:2020/10/14
-
被虐待体験によるこころの傷とその癒...
定価:3,960円
刊行日:2020/10/14
イチ推し!
-
好評!シリーズ「あいだで考える」最新刊!
言葉なんていらない?
定価:1,760円
刊行日:2024/10/25
-
ハン・ガンさんノーベル文学賞受賞!!
隣の国の人々と出会う
定価:1,540円
刊行日:2024/08/23
-
「忍たま乱太郎」原作者・尼子騒兵衛先生が送る!!
患者と家族のための マンガで学ぶ脳卒中
定価:1,540円
刊行日:2024/10/15
-
<11/22up!>note記事連載中
星の味 │ 徳井いつこ
※「note」に移動します
-
まもなく開催セミナー情報
【オンライン】刀装具入門セミナー
2024/11/22開催
全5回(単回参加歓迎!)※別サイトに移動します
関連特集
創元社オンラインショップの特長
-
送料無料
会員様は一点から送料無料(クレジット決済時)。
-
誕生日クーポン
会員様の誕生月にバースディクーポンをプレゼント!(入会翌月以降の誕生月にクーポンを発行いたします。)
-
特別販売
会員様限定!訳アリ本先行販売など、特別販売へご招待!
-
当日出荷
正午までのご注文で当日出荷(土日祝日除く)。
- 新着情報
-
お知らせ 2021/06/14 総合図書目録発行終了のお知らせ セミナー・イベント 2024/11/15 【2/1】対面&オンライン併用「カウンセリングで使える! フォーカシング指向心理療法 2025年・冬」 セミナー・イベント 2024/11/08 【1/12、1/19、1/26、/2/2】オンラインセミナー「実践!心理検査 P-Fスタディとバウムテストによる所見作成」 お知らせ 2024/11/07 システム更新のため、HP閲覧と出荷業務を一時停止いたします
-