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内容紹介
欧州の極右勢力を体現した親子三代の物語
近年、欧州諸国では、グローバル化の恩恵を受けない層の不満を吸収して支持を集める極右政党の躍進が目立つ。2022年イタリア上下院総選挙で極右政党「イタリアの同胞」が勝利し、連立政権の首相に党首メローニが就任。同年スウェーデン議会選でも極右政党の民主党が第二党に躍進し連立政権に参加。オーストリアでは2024年国民議会選で極右政党の自由党が第一党となった。フランスの極右政党・国民連合は欧州議会選の政党別得票率でトップとなり、国民議会選で最多125議席を獲得し、ついに議会第三勢力となった。こうした政治現象の源流にあるのが、フランスの国民戦線だ。本書は国民戦線創設者のジャン=マリ・ル・ペン、その三女で穏健路線を敷いたマリーヌ・ル・ペン、欧州議会議員として活躍する、ジャン=マリの孫でマリーヌの姪でもあるマリオン・マレシャルというル・ペン家三代の人物をまとめて取り上げ、三人への独自インタビューも随所に織り交ぜながらフランスの極右政党を内側から読み解いていく。反グローバリズム政党が躍進する日本の政治状況や、自国第一政策を強力に推し進めるトランプ米政権に揺れる世界の将来を考えるうえでも大きな示唆を与えてくれる一冊。
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目次
はじめに
【欧州極右の源流/継承する娘と孫/表記のルール】
第一部 ジャン=マリ・ル・ペン
第一章 歩み
【海の家/父の死/パリ大学/インドシナ戦争志願/最年少国民議会議員/北アフリカに参戦/プジャドとの決別/落選後に出版社経営/他候補支援も実らず/国民戦線党首に就任/自宅への爆弾テロ/移民の脅威訴え/欧州議会議員に選出/国会に三五議席/大統領選で四位/「労働者のための政党」/内部分裂/初の決選投票進出/反発の波/党首辞任/晩年】
第二章 思想・政策
【政治/経済/外交/ユダヤ人/イスラム教徒・移民/キリスト教/資金・資産/家族/社会政策/メディア/性格・親交】
第三章 インタビュー
【二〇一六年一月一二日 パリ郊外モントルトゥ/二〇二四年二月四日 パリ郊外リュエイユ・マルメゾン】
第二部 マリーヌ・ル・ペン
第四章 歩み
【爆弾テロ/「悪魔の子」/政治への興味/母親の家出/弁護士への道/国民戦線の法律顧問/地域圏議会選で初当選/父親からの厚遇/エナン=ボモンに拠点/欧州議会選で再選/党首就任/大統領選で三位/父親を追放/テロ続発で支持拡大/「脱悪魔化」の試み/大統領選決選投票に進出/国民議会選に初当選/党名変更/三度目の大統領選で最多得票/バルデラに党首禅譲/国会に最多の一二五議席/秘書給与流用疑惑】
第五章 思想・政策
【政治/経済/外交/イスラム教徒・移民/キリスト教・ユダヤ教/資金・資産/社会政策/メディア/家族】
第六章 インタビュー
【二〇二三年三月二八日 パリの国民議会/二〇二四年二月六日 パリの国民議会/スティーヴ・ブリオワ(エナン=ボモン市長) 二〇二四年二月五日 エナン=ボモン市庁舎/クリストファー・スズレック(エナン=ボモン第一副市長、パ=ドゥ=カレ県選出上院議員) 二〇二四年二月五日 エナン=ボモン市庁舎】
第三部 マリオン=マレシャル
第七章 歩み
【シングルマザーの子/二歳で選挙ポスターにデビュー/いじめで二度の転校/祖父・叔母と同窓/国民議会選で当選/冷遇されるFN議員/マリーヌとの距離/支持拡大と対立激化/政界引退/研究所の共同代表/ゼムールとの出会い/再征服の副党首/欧州議会選で五議席獲得/右派工作で除名/ライバルの出現/新党への移行】
第八章 思想・政策
【政治/経済/外交/イスラム教徒・移民/キリスト教/社会政策/メディア/家族 】
第九章 インタビュー
【二〇二四年二月六日 パリ市内のカフェ】
おわりに
【内部対立の真相/王朝の条件/一族の将来】
あとがき
付録 インタビュー原文
【ジャン=マリ・ル・ペン 二〇一六年一月一二日 パリ郊外モントルトゥ/ジャン=マリ・ル・ペン 二〇二四年二月四日 パリ郊外リュエイユ・マルメゾン/マリーヌ・ル・ペン 二〇二三年三月二八日 パリの国民議会/マリーヌ・ル・ペン 二〇二四年二月六日 パリの国民議会/マリオン・マレシャル 二〇二四年二月六日 パリ市内のカフェ】
参考文献
注
事項索引
人名索引
【欧州極右の源流/継承する娘と孫/表記のルール】
第一部 ジャン=マリ・ル・ペン
第一章 歩み
【海の家/父の死/パリ大学/インドシナ戦争志願/最年少国民議会議員/北アフリカに参戦/プジャドとの決別/落選後に出版社経営/他候補支援も実らず/国民戦線党首に就任/自宅への爆弾テロ/移民の脅威訴え/欧州議会議員に選出/国会に三五議席/大統領選で四位/「労働者のための政党」/内部分裂/初の決選投票進出/反発の波/党首辞任/晩年】
第二章 思想・政策
【政治/経済/外交/ユダヤ人/イスラム教徒・移民/キリスト教/資金・資産/家族/社会政策/メディア/性格・親交】
第三章 インタビュー
【二〇一六年一月一二日 パリ郊外モントルトゥ/二〇二四年二月四日 パリ郊外リュエイユ・マルメゾン】
第二部 マリーヌ・ル・ペン
第四章 歩み
【爆弾テロ/「悪魔の子」/政治への興味/母親の家出/弁護士への道/国民戦線の法律顧問/地域圏議会選で初当選/父親からの厚遇/エナン=ボモンに拠点/欧州議会選で再選/党首就任/大統領選で三位/父親を追放/テロ続発で支持拡大/「脱悪魔化」の試み/大統領選決選投票に進出/国民議会選に初当選/党名変更/三度目の大統領選で最多得票/バルデラに党首禅譲/国会に最多の一二五議席/秘書給与流用疑惑】
第五章 思想・政策
【政治/経済/外交/イスラム教徒・移民/キリスト教・ユダヤ教/資金・資産/社会政策/メディア/家族】
第六章 インタビュー
【二〇二三年三月二八日 パリの国民議会/二〇二四年二月六日 パリの国民議会/スティーヴ・ブリオワ(エナン=ボモン市長) 二〇二四年二月五日 エナン=ボモン市庁舎/クリストファー・スズレック(エナン=ボモン第一副市長、パ=ドゥ=カレ県選出上院議員) 二〇二四年二月五日 エナン=ボモン市庁舎】
第三部 マリオン=マレシャル
第七章 歩み
【シングルマザーの子/二歳で選挙ポスターにデビュー/いじめで二度の転校/祖父・叔母と同窓/国民議会選で当選/冷遇されるFN議員/マリーヌとの距離/支持拡大と対立激化/政界引退/研究所の共同代表/ゼムールとの出会い/再征服の副党首/欧州議会選で五議席獲得/右派工作で除名/ライバルの出現/新党への移行】
第八章 思想・政策
【政治/経済/外交/イスラム教徒・移民/キリスト教/社会政策/メディア/家族 】
第九章 インタビュー
【二〇二四年二月六日 パリ市内のカフェ】
おわりに
【内部対立の真相/王朝の条件/一族の将来】
あとがき
付録 インタビュー原文
【ジャン=マリ・ル・ペン 二〇一六年一月一二日 パリ郊外モントルトゥ/ジャン=マリ・ル・ペン 二〇二四年二月四日 パリ郊外リュエイユ・マルメゾン/マリーヌ・ル・ペン 二〇二三年三月二八日 パリの国民議会/マリーヌ・ル・ペン 二〇二四年二月六日 パリの国民議会/マリオン・マレシャル 二〇二四年二月六日 パリ市内のカフェ】
参考文献
注
事項索引
人名索引
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著者紹介
[著]本間 圭一(ホンマ ケイイチ)
読売新聞記者、北見工業大学教授を経て、現在、東洋大学社会学部メディアコミュニケーション学科教授。博士(北海道大学大学院)。著書に『南米日系人の光と影―デカセギから見たニッポン』(随想舎)、『パリの移民・外国人―欧州統合時代の共生社会』『反米大統領 チャベス─評伝と政治思想』『イギリス労働党概史』(以上、高文研)、『アメリカ国務省―世界を動かす外交組織の歴史・現状・課題』(原書房)、『フランス極右とメディア―公共圏の歴史的変遷』(勁草書房)がある。
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