- クリック立ち読み
-
創元美術史ライブラリー
イタリア・ルネサンス
古典復興の萌芽から終焉まで
池上 英洋 著
内容紹介
シリーズ創刊!ルネサンス美術の本質に迫る
創刊!「創元美術史ライブラリー」
世界の美術を通じて
学びを深める
教養・啓蒙書シリーズ
〈口絵有、図版多数〉
*
文明が発達するはるか以前から、
人間は生きるための道具として
モノをつくってきました。
社会が形成されるにともない、
やがて時の権力者や富裕層がパトロンとなり、
信仰や権力を象徴する絵画や彫刻、
工芸、建築といった造形芸術が発展します。
それらはいつの時代も、いわば「鏡」として
社会のあり様をあざやかに映し出しています。
美術の興りとその流れをたどることは、
当時の社会状況を理解するというだけでなく、
いにしえより続く人間の営みを見つめ、
様々な価値観にふれることでもあります。
本シリーズは、幅広い時代と地域を舞台に、
誰もが知る巨匠から知られざる革新的な作家まで、
その豊かな創造性によって生み出された
多様な美の世界へと誘います。
*
【第1回配本】
『イタリア・ルネサンス
--古典復興の萌芽から終焉まで』
レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、
数多の芸術家たちが登場し、
傑作群が生み出された時代、ルネサンス。
中世を経て、古代ローマ・ギリシャの思想と
芸術が再興した背景には何があるのか。
なぜイタリアで芽吹き、
いかなる発展を遂げ、衰退していったのか。
封建社会の崩壊から
自治都市国家の形成、メディチ家の台頭、
国家間の戦争といった社会の動きを軸に、
近代に至るまで長らく規範とされた
ルネサンス美術の本質に迫る。
〈口絵有、図版多数〉もっと見る
目次
はじめに
◆第1章 中世イタリアの社会とその変質
1 ルネサンスの前段階における社会状況
2 自治都市国家の成立
◆第2章 ルネサンス中核都市の形成
1 地中海の覇者と十字軍の変質
2 「第三のパトロン」の登場
3 トスカーナ金融業の発達
◆第3章 プロト・ルネサンスの社会と美術
1 理想としての古代
2 プロト・ルネサンス期における美術の変化
◆第4章 中世の終わりとルネサンス社会の成熟
1 ギリシャ文化の逆流
2 疑似共和政の理想
◆第5章 初期ルネサンスの社会と美術
1 フィレンツェの危機とメディチ家
2 一四〇一年とブルネッレスキ
3 遠近法という新たな視点
◆第6章 ルネサンス美術の発展
1 ルネサンス絵画の三要素
2 古代モチーフ使用の二段階
3 初期ルネサンス美術の旗手たち
◆第7章 盛期ルネサンスの社会と美術① 一五世紀半ばを中心に
1 一五世紀半ばのイタリア
2 イル・マニフィコのイタリア
3 変化をもたらす動因
◆第8章 盛期ルネサンスの社会と美術② 一五世紀末を中心に
1 ルネサンス的創造行為
2 ルネサンス・ネオ・プラトニズム
3 イタリアの危機
◆第9章 ルネサンスの落日
1 二発の打撃
2 共和政の放棄
おわりにもっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]池上 英洋(イケガミ ヒデヒロ)
美術史家・東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業・同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。著書に『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(光文社)、『神のごときミケランジェロ』(新潮社)、『「失われた名画」の展覧会』(大和書房)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(第四回フォスコ・マライーニ賞受賞)、『西洋美術史入門』『死と復活』(以上、筑摩書房)、『錬金術の歴史』(創元社)など。日本文藝家協会会員。もっと見る
動画
ダウンロード
-
『イタリア・ルネサンス』チラシダウンロードはこちら
>>>PDF:960KB
メディア情報
2024/04/10 京大生協書評誌『綴葉』No.426掲載
2023/12/26 美術手帖(WEB版)で紹介
2023/12/20 「美術の窓」「月刊美術」 1月号で紹介
2023/11/23 新文化で紹介