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TOPすべての商品心理学臨床心理・カウンセリング・心理療法 > 私の治療的面接の世界とスーパーバイズ

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私の治療的面接の世界とスーパーバイズ

新人間学として


増井 武士 編著

単行本

刊行年月日:2024/09/09
ISBN:978-4-422-11831-4
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:並製
頁数:240頁

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内容紹介

長年の実践から見出される独自の臨床的知見

本書は、長年独自の立場から心理臨床家として面接とスーパーバイズの実践を重ねてきた増井武士氏の集大成となる一冊である。
第Ⅰ部では、患者さんにとって副作用が少なく、かつ出来るだけ早期によくなる方法を探求してきた増井氏の独自の治療的面接について語る。治療者が患者さんを対等な立場から一人の人間として認め、治療者自身も一人の人間として一人称の言葉で話し、患者さんの一人称の話を聞き、「良くなりたい」という自己援助的な力を育てる過程について論じる。患者さんとの具体的なやりとりを示しながら、いくつもの考え方や方法のポイントを示しており、読者が面接を行う際の参考になる。また、既存の理論に囚われすぎないことの重要性も説いている。(一般的には重要と言われることが多い)洞察や自己理解が伴わなくとも、患者さんは良くなっていく。必要であれば、患者さんと面接室以外の場でも会う。面接では治療者も自分の意見や出来事を素直に話すことが、患者さんとの関係を良くする。こうした、患者さんとの一対一の関係性を第一に考える態度は、読者自身の面接のあり方をあらためて問い直すうえで重要な示唆をもたらす。
第Ⅱ部では、増井氏のスーパーバイズを長年受けてきた方たちが、そこで考えたこと、感じたことなどを率直に綴った体験記である。各々の立場から、印象的なエピソードや言葉、増井氏から学んだこと、自身がどのように影響を受け変わっていったのか、自らの臨床にどう生かしているのか等を語っている。その語りを通して、読者は増井氏の治療的面接にかかわる考え方や技法等を別の視点から知ることができる。さらに、心理臨床に携わる者にとってのスーパーバイズという営みがもつ意義についても考えさせられる。
巻末には、神田橋條治氏と村山正治氏による解説・推薦の文章を付する。
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目次

はじめに

第Ⅰ部 私の治療的面接の世界――新人間学として…増井武士

第1章 事実学としての治療的面接
 1 面接における事実
 2 精神療法家としての私の求められている状況について
 3 医学者の世界を見て教えられたこと
 4 いわゆる「良くなる」ということとは?

第2章 私の辿ってきた治療的面接の道のり
 1 最初に胸に焼きついたのはC・R・ロジャースでした
 2 臨床の場での視覚的イメージの研究――イメージ・ドラマ法の形成に向けて
 3 精神分析的な治療的面接――洞察は時として絶望に通じる

第3章 治療的面接とは何かという問いかけをめぐって
 1 神田橋條治先生との出会い
 2 原点に戻ることの意義
 3 治療的面接について

第4章 治療的面接方法の実際
 1 治療者が一人の人間に返ること――治療者が面接の場で「自分」に立ち返ること
 2 患者さんを肯定的に見ることができる基本的な考え方――症状能力について
 3 治療場面構造の調整
 4 面接初期に確認した方が良い要件
 5 分かりやすく説明する
 6 やりたいこと見つけ――治療学は休養学です
 7 イメージで聴くこと
 8 良くなっているところを顕微鏡で見るように拡大して見る
 9 手のつけやすいところから手をつける
 10 性格を変えようとせず、環境を変えてみる――架け橋としての治療者
 11 問題を容れ物に入れてどこかに置いておくこと、距離をおいて自分を眺めること
 12 自殺予防
 13 理論を信じず、その場の自分の体験を信じよう
 14 直感を信じること
 15 ドタキャンあり

第5章 「人間性」探求の意義

やや私的な結びとして


第Ⅱ部 スーパーバイズについて(スーパーバイジーの体験記)
自己感覚を育むということ…大石英史
増井先生の人間力と体験で癒される心…松下智子
私の時間/私と増井先生の時間…村久保雅孝
自分で選ぶことを見つける…小林純子
私はどうしたのか? 願いはなにか? 自分に優しく問えるように…姜 潤華
人生の歩みに重ねるスーパーバイジーとしての過程…畑中美穂
深い繫がりと自由なフィールドの中で…浅野みどり
スーパーバイズで身につけた私の面接のユニークさ…中村紘子
増井先生のスーパービジョンでの体験…匿名希望
等身大の自分でいられるスーパーバイズ…古谷 浩
増井先生の面接を通して――私自身に開かれるとき…増井直子      

刊行に寄せて
原点へ、自由へ…神田橋條治
読後感…村山正治

おわりに

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著者紹介

[編著]増井 武士(マスイ タケシ)
1945年生まれ。九州大学教育学部大学院博士課程修了後、九州大学教育学部助手。その後産業医科大学医学部医学心理学教室准教授(教育学博士)、同大学病院精神・神経科および産業医実務研修センターを併任。日本心理臨床学会常任理事、同学会倫理委員長などを経て同学会編集委員などを務める。産業医科大学定年後、九州産業大学国際文化学部教授を経て、現在、東亜大学大学院客員教授。日本臨床心理士会理事。
主著に『治療的面接への探求1~4』(人文書院)、『迷う心の「整理学」』(講談社現代新書)、『不登校児から見た世界』(有斐閣)、『来談者のための治療的面接とは』(遠見書房)『治療的面接の工夫と手順』(共著、創元社)ほか多数。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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