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2025.01.17
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2025.01.09
「今月のおすすめ本」を更新しました。
2024.12.02
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2024.11.01
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書籍紹介動画

学校・図書館さまにおすすめの書籍の内容を、動画でご紹介します。

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今月のおすすめ本

おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。

はたらく庭師

はたらく庭師

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

はたらく動物病院

はたらく動物病院

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

数字でみる世界図鑑

数字でみる世界図鑑

クライブ・ギフォード著/千葉喜久枝訳
定価 3,850円(税込)

大きさ、高さ、速さ、重さ、年数……。さまざまな数に注目して、驚くべき事実をたくさん発見しよう!色鮮やかな写真とイラスト、簡潔な文章で世界を眺める、あたらしいビジュアル図鑑。

世界で一番美しい工具図鑑

世界で一番美しい工具図鑑

セオドア・グレイ著/ニック・マン写真/高野倉匡人監修/武井摩利訳
定価 4,500円(税込)

世界的ベストセラー『世界で一番美しい元素図鑑』で知られる著者が118種類の工具を美しい写真と共に紹介。前代未聞のコレクションであり、工具愛好家必携の一冊。

シリーズ「あいだで考える」2024年5冊セット

シリーズ「あいだで考える」2024年5冊セット

最首悟、栗田隆子、いちむらみさこ、斎藤真理子、古田徹也著
定価 7,400円(税込)

不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代から読める人文書シリーズ。

はたらく図書館

はたらく図書館

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

はたらく製本所

はたらく製本所

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

はたらく中華料理店

はたらく中華料理店

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

はたらく本屋

はたらく本屋

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

奇妙で不思議な樹木の世界

奇妙で不思議な樹木の世界

英国王立園芸協会監修/ジェン・グリーン著/クレア・マケルファトリックイラスト/加藤知道訳
定価 2,750円(税込)

樹木の基本的な性質や驚くべき生態、ほかの動植物とのかかわり、自然環境における役割などについて、科学的な観点からわかりやすく説明した、科学絵本の傑作!

樹木図鑑

自然科学ハンドブック 樹木図鑑

アレン・J・クームス著/マシュー・ウォード写真/原登志彦、西川栄明監訳/千葉啓恵訳
定価 4,400円(税込)

1,600点以上の写真や図版とともに500種以上の交配種を含む世界中の樹種を紹介。簡潔な解説で、それぞれの種の主な特徴を素早く学べるポケットガイド。

貝類図鑑

自然科学ハンドブック 貝類図鑑

S.ピーター・ダンス著/マシュー・ウォード、サイモン・エイケン写真/黒住耐二監訳/山崎正浩訳
定価 3,960円(税込)

自然科学ハンドブックシリーズの第5弾。採集、保管などの基礎知識に加え、貝類482種を最新の分類体系で解説。米国スミソニアン協会公認。

美しいトマトの科学図鑑

美しいトマトの科学図鑑

矢守航、矢守那海子、松島依子著
定価 1,980円(税込)

50種類のかわいいトマトの写真集。著者のひとりである矢守航・東京大学農学部准教授が、東大の農場で育て、うま味、酸味、季節とうま味の関係などを科学分析しました。

奇妙で不思議な土の世界

奇妙で不思議な土の世界

英国王立園芸協会監修/ウェンジア・タンイラスト/ジャクリーン・ストラウド、マーク・レッドマイル=ゴードン著/林健太郎監訳/北川玲訳
定価 2,420円(税込)

地球上の生きものの暮らしを支える土について、多様な観点から解説。土の成分や性質、生物とのかかわり、自然環境のなかでの役割など、土と土がもたらす恩恵を解き明かす。

「科学のキホン」シリーズ 全4巻セット

「科学のキホン」シリーズ 全4巻セット

カート・ベイカー、ヘレン・ピルチャー、アリ・O・セゼル、ケン・アシュウェル著/東辻千枝子、日髙翼訳/野田泰子監訳/久保美代子訳
定価 12,320円(税込)

日常生活のあらゆる場面に、サイエンスはかくれている! 物理学/生物学/化学/解剖学の「キホン」を手描き風のイラスト&解説でサポートする入門書シリーズ(全4巻)。

シリーズ「あいだで考える」創刊5冊セット

シリーズ「あいだで考える」創刊5冊セット

頭木弘樹、戸谷洋志、奈倉有里、田中真知、坂上香著
定価 7,920円(税込)

不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代から読める人文書シリーズ。

身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室シリーズ①~⑤【全5巻セット】

身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室シリーズ①~⑤【全5巻セット】

土屋誠司編著/松本和幸、芋野美紗子、鈴木基之、柘植覚著
定価 13,750円(税込)

まるで授業を受けているような感覚が味わえる読みやすくて楽しい入門書。高校の「情報」の学習範囲に準拠し、写真や図表を豊富に掲載。学生から社会人まで役立ちます。

子どもの本
100問100答

子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋
(2025.01.17更新)

親の離婚で悩む子どもを描いた作品はありますか?

親の離婚をテーマにした本

 もちろん、数多くの本が出版されています。それだけ身近なテーマなのですが、子どもにとっては大きな問題です。どの「離婚」対策のマニュアルを読んでも、「あなたが原因で離婚するのではないと、子どもにしっかり伝えなさい」と書いてあります。子どもは、自分がよい子でなかったからではないかと悩むというのです。親の離婚をテーマにした本は、物語のなかに自分と同じような体験をして悩んでいる子がいて、その子のこころのなかが描かれているので、共感をもって読むことができる大切なものなのです。親の離婚を描いた本がさかんに出始めたのは、アメリカの1970年代の作品を翻訳した『私はちいさな小説家』*1や『カレンの日記』*2あたりからで、子どもが親の離婚を徐々に受け入れる過程がていねいに物語化されています。その後、北欧、ドイツ、日本などでも、相次いで出版されるようになりました。

親の離婚の受け止め方は年齢によって差があります

 『カレンの日記』にもはっきりと書かれているのですが、兄は「だんだんなれていかなきゃならない」と多少冷静なのに対して、妹は「ねむってしまうのがこわいの」と不安で眠れなくなる様子が描写されています。

 『ココ、きみのせいじゃない はなれてくらすことになるママとパパと子どものための絵本』*3や『パパはジョニーっていうんだ』*4などは、幼児でも理解できるでしょう。もう少し年長の子どもには、シリーズ「パパとママが別れたとき」*5などの絵本があります。小学校の中学年向きのもので、読者が納得いくような作品は数が少ないのですが、『耳のなかの小人』*6は、父親と母親の家を行ったり来たりさせられている少女が主人公です。

 主人公が10歳前後から、親の不仲に悩み、離婚にいたる過程がていねいに語られている作品が出てきます。親がきちんと離婚を伝えていないのに怒って、真相を確かめに父親に会いに行く『バイバイ 11歳の旅立ち』*7や、両親が不仲になり、不安に揺れる姉弟の心理を描いた『屋根にのるレーナ』*8などです。ネット検索で、「親、離婚、子どもの本」で、ヒットする作品リストのなかから、その子の状況に合った作品を探すことができます。作品を手渡す前に、その子の状況にふさわしいものかどうかを検討してください。

親の再婚、再婚相手の家族との関係などを描いた本

 親の再婚の問題は、子どもを複雑な気持ちにさせます。どうしても実際の父や母と比べるからです。『シロクマたちのダンス』*9は、母親の再婚によって変化する息子の心理が、『ぎょろ目のジェラルド』*10は、母親の再婚相手へ違和感をもつ娘の気持ちが、ていねいに描かれています。再婚相手に子どもがいるケースでは、さらに物語は複雑化せざるをえません。『しあわせのゆでたまご』*11は、母親が異なる3人姉弟が、父親と取り残されてしまいます。

 こうした物語は、結局子どもがしっかり自立することで終わることになるのが気になるところですが、それ以外に書きようがないのも現実です。

親の離婚に悩む子どもと出会う意味

 親の離婚をめぐる本の効用は、子どもが直面している問題を、作り物の物語として、こころの距離をおいて読めるところにあると考えられます。同じような境遇にいる子どもと出会い、慰められたり、示唆を受けたりするからです。

 また、離婚家庭をテーマとした作品は、親の離婚に直面していない読者にも普遍的なテーマといえます。子どもにとって家庭は、大切な心身の居場所なので、家庭にまつわるドラマを物語としてくわしく知るのは興味深い体験になるのです。親との関係の持ち方や日常の暮らしも異なっていることを発見し、自分の家庭をちがった目で見ることにつながります。

*注1.ノーマ・クライン作、阿部宏訳、篠崎書林、1976 *注2.ジュディ・ブルーム作、長田 敏子訳、偕成社、1977 *注3.ヴィッキー・ランスキー著、ジェーン・プリンス絵、中川雅子訳、 太郎次郎社エディタス、2004 *注4.ボー・R.ホルムベルイ作、エヴァ・エリクソン絵、ひしき あきらこ訳、BL 出版、2004 *注5.『パパどこにいるの?』『おうちがふたつ』『恐竜の離婚』、 明石書店、2006 *注6.クリスティーネ・ネストリンガー作、松沢あさか訳、さ・え・ら書房、 1996 *注7.岡沢ゆみ作、文溪堂、1997 *注8.ペーター・ヘルトリング作、上田真而子訳、 偕成社、1997 *注9.ウルフ・スタルク作、菱木晃子訳、偕成社、1996 *注10.アン・ファイ ン作、岡本浜江訳、講談社、1991 *注11.上条さなえ作、ポプラ社、1999

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