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大坂城をめぐる人々
その事跡と生涯
北川 央 著
内容紹介
数奇な運命に翻弄された大坂城の人物史話
豊臣秀吉による築城以来、約440年にわたって歴史上の重要な舞台となってきた大坂城には、有名無名を問わずさまざまな人々が関わってきた痕跡が刻まれている。本書は、天下人や武将たち、数奇な運命に翻弄された女性たち、屏風絵に描かれた民衆などの多彩な人物を通して、大坂城にまつわる史実を多角的に描き出そうとするもの。大阪城天守閣の名物館長として、長年研究・広報活動に専心してきた著者による、大坂城の人物史話。もっと見る
目次
第1章 織田信孝――本能寺の変と大坂城
第2章 豊臣秀吉――土木に秀でた天下人
第3章 利休と秀吉
第4章 豊臣秀吉の神格化と豊臣秀吉画像
第5章 お市の方と三人の娘たち
第6章 明智光秀の娘・ガラシャ
第7章 上杉景勝・直江兼続の生涯と豊臣政権
第8章 石田三成の重臣・島左近の画像
第9章 関ヶ原合戦と残党狩り
第10章 〝独眼竜〟伊達政宗の慧眼
第11章 秀頼時代の豊臣家と大坂の陣
第12章 豊臣秀頼の右筆・大橋龍慶の木像
第13章 大坂の陣に蠢いた女性たち
第14章 真田幸村と大坂の陣――智将幸村の生き方・戦い方
第15章 大阪府下における大坂の陣・真田幸村関係伝承地
第16章 播磨の豪将・後藤又兵衛
第17章 戦争と民衆――『大坂夏の陣図屏風』の世界
第18章 怨霊と化した豊臣秀吉・秀頼
第19章 江戸時代の大坂城と尼崎・西宮・兵庫
付篇 大阪城天守閣での三十五年
あとがき
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著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]北川 央(キタガワ ヒロシ)
北川 央(きたがわ・ひろし)
1961年、大阪府生まれ。神戸大学大学院文学研究科修了。専門は織豊期政治史、近世庶民信仰史、大阪地域史。1987年に大阪城天守閣学芸員となり、主任学芸員、研究主幹などを経て、2014年より大阪城天守閣館長。2022年3月末に大阪城天守閣を定年退職し、現在は九度山・真田ミュージアム名誉館長。著書に『大坂城――秀吉から現代まで50の秘話』(新潮新書)、『なにわの事もゆめの又ゆめ――大坂城・豊臣秀吉・大坂の陣・真田幸村』(関西大学出版部)、『大坂城と大坂の陣――その史実・伝承』『大坂城と大坂・摂河泉地域の歴史』(以上、新風書房)、『大阪城ふしぎ発見ウォーク』(フォーラム・A)、『近世金毘羅信仰の展開』『近世の巡礼と大坂の庶民信仰』(以上、岩田書院)など、編著に『おおさか図像学――近世の庶民生活』(東方出版)、共編著に『大和川付替えと流域環境の変遷』(古今書院)、監修に『図説日本の城と城下町①大阪城』(創元社)、『大坂城――絵で見る日本の城づくり』(講談社)、『大坂の陣豊臣方人物事典』(宮帯出版社)など。もっと見る
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