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開封・戦後日本の印刷広告
『プレスアルト』同梱広告傑作選〈1949-1977〉
竹内 幸絵 編著 / 石田 あゆう 著 / 植木 啓子 著 / 北廣 麻貴 著 / 熊倉 一紗 著 / 佐藤 守弘 著 / 寺本 美奈子 著 / 松實 輝彦 著 / 村瀬 敬子 著 / 輪島 裕介 著
内容紹介
幻の広告研究誌から見る戦後の大衆社会とは
ポスター・パッケージ等の「実物」の広告・宣伝印刷物を綴じ込み、批評冊子とともに頒布されていた幻の会員制広告研究誌『プレスアルト』。この他に類を見ないユニークな広告雑誌を、バラエティ豊かな9つのテーマに沿って解剖し、関西を中心とした戦後の広告文化史とグラビア印刷史に新たな光を当てる! 本誌に掲載された6000点を超える実物の宣伝物のなかから、340点余を厳選して収録。12の論文と詳細な解説を付した。もっと見る
目次
目 次
第1部 『プレスアルト』とは何か
第1章 「プレスアルト」というタイムカプセル 竹内幸絵
第2章 脇清吉論 ――脇清吉と商業デザインのネットワーク 松實輝彦
第3章 印刷雑誌としての『プレスアルト』――『プレスアルト』から見える印刷事情 寺本美奈子
第2部 『プレスアルト』から見る戦後の大衆社会
第4章 『プレスアルト』推奨の観光ガイドブックを開く 松實輝彦
第5章 医薬品――病気と健康のあいだに 佐藤守弘
第6章 食をめぐる洋風・栄養・広告 熊倉一紗
第7章 百貨店という文化装置の戦後 竹内幸絵
第8章 「家電王国」大阪 植木啓子
第9章 「白物家電」広告とハッピーホームの「主婦」たち 村瀬敬子
第10章 化粧品広告デザインの多様性 石田あゆう
第11章 大阪労音の時代 輪島裕介
第12章 華やかな繊維時代と広告表現 北廣麻貴
執筆者略歴もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[編著]竹内 幸絵(タケウチ ユキエ)
竹内幸絵(たけうち・ゆきえ)
大阪府生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科修了。博士(学術)。専攻は広告史、デザイン史、歴史社会学。サントリーミュージアム[天保山]学芸員を経て、現在同志社大学社会学部メディア学科教授。著書に『近代広告の誕生―ポスターがニューメディアだった頃』(青土社、2011年)、編著書に『広告の夜明け―大阪・萬年社コレクション研究』(難波功士との共編、思文閣、2018年)、共著に「東京オリンピックプレ・イベントとしての赤と白の色彩」(朴順愛 他編『大衆文化とナショナリズム』、森話社、2016年)など。[著]石田 あゆう(イシダ アユウ)
石田あゆう(いしだ・あゆう)
1973年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位認定退学。京都大学博士(文学)。京都精華大学教育推進センター講師を経て、現在桃山学院大学社会学部社会学科教授。専攻は、メディア社会論、文化社会学。著書に『ミッチー・ブーム』(文春新書、2006年)、『戦時婦人雑誌の広告メディア論』(青弓社、2015年)、 『戦時下の化粧品広告』 (創元社、2016年)など。[著]植木 啓子(ウエキ ケイコ)
植木啓子(うえき・けいこ)
1969年新潟県生まれ。英国マンチェスター大学大学院にてM.Phil.取得(考古学・美術史領域)。現在大阪中之島美術館準備室研究副主幹(デザイン)。1997年から2011年までサントリーミュージアム[天保山]学芸員。主な展覧会企画に「純粋なる形象 ― ディーター・ラムスの時代」(2008-11年)など。[著]北廣 麻貴(キタヒロ マキ)
北廣麻貴(きたひろ・まき)
大阪府生まれ。同志社大学社会学研究科メディア学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(メディア学)。同志社大学社会学部嘱託講師を経て、現在大阪中之島美術館準備室学芸員。専攻は、メディア文化論。主な論文に、「近代奈良のイメージ形成――和辻哲郎と以後の精神史において」(『同志社女子大学大学院文学研究科紀要』13号、2013年)、「観光都市奈良の発展に関わる仏像鑑賞の意識変化――岡倉覚三と和辻哲郎との連続性から」、(『ものがたり観光』4号、2014年)など。[著]熊倉 一紗(クマクラ カズサ)
熊倉一紗(くまくら・かずさ)
1977年群馬県生まれ。同志社大学大学院文学研究科美学および芸術学専攻博士後期課程満期退学。博士(芸術学)。現在、京都造形芸術大学、同志社大学他非常勤講師。専攻は、グラフィックデザイン史、広告メディア史、視覚文化論。著書に『明治・大正の広告メディアー《正月用引札》が語るもの』(吉川弘文館、2015年)など。[著]佐藤 守弘(サトウ モリヒロ)
佐藤 守弘(さとう・もりひろ)
1966年京都生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程(後期課程)退学。博士(芸術学)(同志社大学)。現在京都精華大学デザイン学部教授。専攻は、芸術学、視覚文化論。著書に『トポグラフィの日本近代――江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』(青弓社、2011年)など。[著]寺本 美奈子(テラモト ミナコ)
寺本美奈子(てらもと・みなこ)
1968年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。凸版印刷株式会社印刷博物館学芸員を経て、実践女子大学非常勤講師、武蔵野美術大学非常勤講師。専門は近代印刷文化史、印刷デザイン。企画展に「1960年代グラフィズム」(2002年)「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」(2008年)など。[著]松實 輝彦(マツミ テルヒコ)
松實 輝彦(まつみ・てるひこ)
1965年大阪生まれ。神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、名古屋芸術大学芸術学部美術領域准教授。専攻は写真史、視覚文化研究、造形教育。著書に『広告写真のモダニズム 写真家・中山岩太と一九三〇年代』(青弓社、2015年)など。[著]村瀬 敬子(ムラセ ケイコ)
村瀬敬子(むらせ・けいこ)
1971年岐阜生まれ。武庫川女子大学大学院生活環境学研究科博士後期課程修了。博士(生活環境学)。高知女子大学生活科学部講師などを経て、現在佛教大学社会学部現代社会学科准教授。専攻は、歴史社会学、メディア文化研究、消費文化論。著書に『冷たいおいしさの誕生─日本冷蔵庫100年』(論創社、2005年)、『料理すること─その変容と社会性』(共著、ドメス出版、2013年)など。[著]輪島 裕介(ワジマ ユウスケ)
輪島 裕介(わじま・ゆうすけ)
1974年金沢生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在大阪大学大学院文学研究科准教授(音楽学研究室)。専攻は、近代日本大衆文化史、ポピュラー音楽研究、民族音楽学。著書に『創られた「日本の心」神話―「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書、2010年)、『踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽』(NHK出版新書、2015年)など。もっと見る
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