ビジネスで成功するには、顧客が何を望んでいるのかを的確に把握しながら、組織が一丸となって目標達成に向けて動いていくことが欠かせません。アナタには、マーケティングや人間関係に関する心理学の知識がきっと役に立つでしょう。
相手に好意を持ってもらうためには、相手がドキドキするような状況をつくり出したり、単に相手と顔を合わせる機会を増やしたりするだけで効果があることが知られています。でも、それらの効果が発揮されるには、実はいくつか条件があるようです。
自分はどういう人間なのかを知りたいときに、心理学の性格理論が役に立ちます。一方で、人は集団になったときには特有の行動を示すものです。こうした知識が、自分自身や自分の置かれた状況を冷静に見つめ直すきっかけになるでしょう。
勉強しない、言うことをきかない……子どもに関する悩みや心配は、尽きることはありませんね。子どもをやる気にさせる心理学の知識は、もちろん存在します。そんな知識と一緒に、子ども自身の興味に心から寄り添うことの大切さも学びたいところです。
自分のことを理解してもらえない、自分でも何がしたいのかわからない……なかなかつらい状況です。人は誰しも、その年齢や経験に応じた課題を抱えています。まずはそれを知ること、そして一歩を踏み出すこと、そうすれば道が開けるでしょう。
一番手っ取り早いのは、外見を操作することでしょう。アナタが女性であれば、メイクの種類によって人に与える印象がどのように変わるか、知っておいて損はありません。行動面では、リーダーシップに関する知識が役に立ちます。きっと一目置かれます。
19世紀に活躍したウィリアム・ジェイムズをはじめ、心理学は昔から超常現象を熱心に研究してきました。一見あやしい現象ほど、知的好奇心をかき立てられます。幽体離脱、エイリアンアブダクション、超能力……現代の科学的な心理学の研究成果をどうぞ。
もしアナタが心理学を通じて何か社会の役に立つことをしたいと思っているなら、発達障害や精神疾患に関する勉強を始めてはいかがでしょうか。本人も周りの人も、いま多くの人が困っていたり、苦しんでいたりします。きっとアナタも力になれます。
これからの心理学には脳や進化に関する知識が欠かせません。こうした話題は難解な印象を与えがちですが、以下のようなトピックを入り口にすれば、学生も興味を持つでしょう。何せ、私たちの心のしくみや行動の原因の根本に迫っていくのですから!
ロシアの文豪トルストイは、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」(『アンナ・カレーニナ』)と書いていますが、社会の多様化・複雑化が進んだ現代では、幸福の形もそれぞれに異なるように思います。ぜひ本書全体の中から、アナタの幸せにつながりそうなトピックを探し出してみてください。