本書について
- 書名
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乗らずに死ねるか!列車を味わいつくす裏マニュアル
- 著者
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黒田一樹
- 刊行年月日
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2014/06/18
- ISBN
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978-4-422-24068-8
- 判型
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A5判 210mm×148mm
- 造本
並製
- 頁数
200頁
- 価格
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定価 ¥1,650円(税込)
フラッグシップのような派手さはないけれど、鉄道ファンならぜひとも乗っておきたい27の名列車の愉しみ方を紹介。ふだん何気なく乗っている列車も、経営コンサルタントとして某鉄道会社のプロモーションにも協力する著者にかかれば、いつもと違った顔を出し、より一層の輝きをみせます。五感を研ぎ澄まし、車両に隠れた深遠な設計思想や物語に思いを馳せる、極上のパッセンジャー・エクスペリエンスを味わう旅に出かけませんか。
- 第1章 通勤電車篇
- 日常に息づく知性と技術
- 最後にして最高の俺様電車
- 京急800形 普通
- 劇場路線に立つ千両役者
- 京阪800系 京津線普通
- 標準化車両におけるDNA
- 西武20000系 池袋線急行
- マルーンの到達点に感じ入る
- 阪急7000系 神戸線特急
- 意志あるところに道は拓ける
- 東京メトロ9000系 目黒線直通急行
- 名車の熟成と底力
- 京成3700系 アクセス特急
- 第2章 JR特急篇
- 風情と利便性のあいだ
- 交響曲・孤高の振り子特急
- JR東日本E351系 特急スーパーあずさ
- 長距離走者の孤独
- JR東海383系 特急 しなの9号
- リゾート感と使い勝手の妙
- JR北海道キハ183系 流氷特急オホーツクの風
- 20年物の余韻
- JR東日本251系 特急 スーパービュー踊り子
- ディーゼル特急、驚異の60分
- JR四国2000系 特急 うずしお
- ゆったり?速く?
- JR西日本381系 特急 やくも
- 第3章 インターシティ篇
- デッドヒートに磨かれて
- 最西端のスプリンター
- 西鉄8000系 天神大牟田線特急
- 見た目も実力もいぶし銀
- 山陽5000系 直通特急
- 目を凝らせ、息を呑め
- JR東日本E721系 仙山線快速
- 空港アクセスの優等生
- JR北海道721系 快速エアポート
- 第4章 私鉄特急篇
- 百花繚乱プレミアム
- 渾身の世界観
- 小田急50000系VSE 特急 スーパーはこね
- 輝く天の河
- 名鉄1000系列パノラマSuper 名古屋本線快速特急
- 純喫茶、臨港線、連絡船
- 南海10000系 特急 サザン9号
- リニューアルのあり方とは
- 近鉄26000系 特急 さくらライナー
- 飴色に沈む時間
- 東武300系 特急 尾瀬夜行
- 第5章 地方私鉄篇
- 遙かなる時空間へ
- 雷鳥、気高く
- 富山地方鉄道14760系 特急 うなづき
- ほら、あの夜景を見に行こう
- 神戸電鉄1000系列 有馬・三田線急行
- 旅は距離の絶対値を問うものに非ず
- 大井川クハ600形 井川線普通
- 窓を開ければ蝉時雨
- 小湊キハ200形 普通
- 目を閉じれば甦るあの日
- 琴電1070形 琴平線普通
- 「一枚のキップから」再び
- 秩父5000系 普通
- コラム
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- 戦後電車史概論その1
- 1950年代: 初期高性能車のユートピア
- 1960年代: 輸送力重視・現実路線への転換
- 戦後電車史概論その2
- 1970年代: 冷房化と省エネ化
- 1980年代: インテリアの爛熟
- 戦後電車史概論その3
- 1990年代: VVVF制御と軽合金車体
- 21世紀: コストダウンと標準化、そして
- 用語集
- 黒田一樹
- くろだ・いつき
中小企業診断士・1級販売士(登録講師)・商業施設士。1972年札幌生まれ。巣鴨中・高を経て95年慶應義塾大学文学部卒(美学専攻)。
(株)NKBの新卒プロジェクトで「ぐるなび」のビジネスモデルを立案後、交通広告営業に転じ、斬新な発想で多数の顧客を開拓。(株)オリコムを経て、2002年に「驚きのある処方箋」「デザインによる問題解決」を掲げ独立、経営戦略からクリエイティヴまで一気通貫で支援する。国内外での講演は、美しいスライドと機知に富む話術で好評を博す。
だが実態は、京阪80形を保存したり、世界166都市中109都市の地下鉄に乗ったりと、無茶な発想と行動を愛する「鉄道楽者」。雑誌への寄稿や、講演は独自の視点と中毒性の高いトークで熱狂を呼ぶ。
鉄道と全く関係ない著書に『ネットで愛されるお店になる100の処方』(繊研新聞社、2013)、『1級販売士最短合格ゼミナール』(同友館・共著、2013)『店長入門』(繊研新聞社・共著、2011)。