大英自然史博物館の収蔵品は、自然科学標本のみならず絵画、書籍を含む世界で最も大規模かつ最も重要な自然史関連コレクションのひとつである。本書ではたぐいまれな収蔵品から、とくにきわだつものを選んでフルカラーの写真で紹介した。学術的重要性、息をのむ美しさ、ときには面白いエピソードを持っているからなど、コレクションを知りつくした研究者や学芸員が、自然界の驚異への讃歌をうたいあげる「Treasures《至宝》」を選び出した。

著者略歴

【編者】大英自然史博物館
正式名称はNatural History Museum。ロンドン自然史博物館、英国自然史博物館とも呼ばれる。
1753年に開館した大英博物館の自然科学部門として始まり、1881年にサウスケンジントンのロンドン万国博覧会跡地に移転。1963年に独立した博物館になり現在に至る。自然科学標本のみならず書籍、絵画を含む8000万点のコレクションは世界で最も大規模かつ最も重要な自然史関連コレクションと評価されている。

【日本語版監修】国立科学博物館
総監修者:篠田謙一 国立科学博物館副館長、同館人類研究部長。専門は分子人類学。主な著書に『DNAで語る日本人起源論』(岩波書店)、『日本人になった祖先たち』(NHK出版)、監修した展覧会に「生命大躍進展」(2015-16)、「インカ帝国展」(2012-13)などがある。

【訳者】武井摩利
翻訳家。訳書にM・D・コウ『マヤ文字解読』、T・グレイ『世界で一番美しい元素図鑑』、R・ケスラー、M・ハーレー『世界で一番美しい花粉図鑑』、R・ケスラー、W・シュトゥッピー『世界で一番美しい種子図鑑』、『世界で一番美しい果実図鑑』(いずれも創元社)など。

目次

はじめに
日本語版監修者序文 篠田謙一
大英自然史博物館訪問記 川田伸一郎
建物
ライブラリー
植物学
古生物学
昆虫学
動物学
鉱物学
標本情報の詳細
索引