『世界で一番美しい化学反応図鑑』に
推薦の言葉をいただきました。
©米スタジオ・Boichi/集英社
『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』で見せた圧倒的なビジュアルと軽妙な語り口で科学好きをわかせたセオドア・グレイの元素3部作に3巻目『世界で一番美しい化学反応図鑑』が登場
本書では、分子が反応を起こす中でどのようにくっついたり離れたりしてこの世界を形作り、私たちが存在することを可能にしているのかが解き明かされる。
著者が10年をかけて書き上げた『元素図鑑』から始まるユニークで楽しいドラマの華々しい最終章の幕開けだ。
『世界で一番美しい化学反応図鑑』の
特徴とおすすめのポイントをご紹介。
FeatureⅠ
華麗な写真と魅力的な科学エッセー ――
セオドア・グレイが作り上げたアートと科学の
融合世界は今作でも楽しさ全開!
FeatureⅡ
『世界で一番美しい元素図鑑』
『世界で一番美しい分子図鑑』で見せた
ユーモアあふれる語り口はそのままに、
不思議で複雑な「世界の成り立ち」をわかりやすく解説。
FeatureⅢ
燃焼、爆発、光合成から、塗料が乾くしくみや
植物の成長、水の沸騰まで、
興味深い「反応」の数々が登場。
FeatureⅣ
「エネルギー」や「エントロピー」や「時間」といった
化学反応を特徴づける重要な概念をやさしく紹介。
化学反応ってどんなもの?
本書に登場する例をいくつかご紹介。
ReactionⅠ
純粋な塩素とナトリウムから
「塩」を作るという壮大な実験。
塩素ガスを金属ナトリウムに吹き付けると
炎が上がって白い煙が出る。
この煙が食塩なのだ。
ReactionⅡ
色が変わる反応の中でも際立って美しい例。
ヨウ化カリウムと硝酸鉛の水溶液を混ぜると
黄色い「雨」が降る。
この結晶の正体はヨウ化鉛で毒性があるぞ。
ReactionⅢ
マジシャンが使うフラッシュペーパーは
普通の紙とは違うニトロセルロース製。
燃やすと二酸化炭素と水と窒素になって、
文字通り空気中に跡形もなく消えてしまう。
ReactionⅣ
クレームブリュレの仕上げは
砂糖を強力な炎で「燃焼」させること。
茶色いカラメルの独特な風味は
スクロース(砂糖)が高温に触れ、
さまざまな反応生成物が混ざって生まれる。
ReactionⅤ
ロウソクに色をつけるのは
顔料を混ぜるだけだから簡単だけど、
炎に色をつけるのはずっと大変。
いろいろな「元素」をロウに混ぜて
色を変えるやり方は花火も同じだ。
ReactionⅥ
フラスコに臭素の液体を少量、
そこに小さくたたんだアルミホイルを投入すると、
徐々に激しい反応が!
大量の臭素を吸い込むと危ないので注意。
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章