推薦のことばRecommend

『世界で一番美しい化学反応図鑑』に
推薦の言葉をいただきました。

情報は携帯の時代に、大きく美しい図版を
「眺める」ことで学ぶ楽しさ!
稲垣理一郎
週刊少年ジャンプ連載
『Dr.STONE』原作者

©米スタジオ・Boichi/集英社

化学反応は
驚きとワクワクの連続です!
米村でんじろう
サイエンスプロデューサー

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イントロダクションIntroduction

世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』で見せた圧倒的なビジュアルと軽妙な語り口で科学好きをわかせたセオドア・グレイの元素3部作に3巻目『世界で一番美しい化学反応図鑑』が登場

本書では、分子が反応を起こす中でどのようにくっついたり離れたりしてこの世界を形作り、私たちが存在することを可能にしているのかが解き明かされる。

著者が10年をかけて書き上げた『元素図鑑』から始まるユニークで楽しいドラマの華々しい最終章の幕開けだ。

2

本書の特徴Features

『世界で一番美しい化学反応図鑑』の
特徴とおすすめのポイントをご紹介。

Feature

より楽しく!

華麗な写真と魅力的な科学エッセー ――
セオドア・グレイが作り上げたアートと科学の
融合世界は今作でも楽しさ全開!

Feature

よりわかりやすく!

『世界で一番美しい元素図鑑』
『世界で一番美しい分子図鑑』で見せた
ユーモアあふれる語り口はそのままに、
不思議で複雑な「世界の成り立ち」をわかりやすく解説。

Feature

より興味深く!

燃焼、爆発、光合成から、塗料が乾くしくみや
植物の成長、水の沸騰まで、
興味深い「反応」の数々が登場。

Feature

よりやさしく!

「エネルギー」や「エントロピー」や「時間」といった
化学反応を特徴づける重要な概念をやさしく紹介。

3

化学反応とは?What is chemical reactions?

化学反応ってどんなもの?
本書に登場する例をいくつかご紹介。

Reaction

ポップコーンの味つけは
これでばっちり!?

純粋な塩素とナトリウムから
「塩」を作るという壮大な実験。
塩素ガスを金属ナトリウムに吹き付けると
炎が上がって白い煙が出る。
この煙が食塩なのだ。

Reaction

「黄金の雨」は
実は「死の雨」!?

色が変わる反応の中でも際立って美しい例。
ヨウ化カリウムと硝酸鉛の水溶液を混ぜると
黄色い「雨」が降る。
この結晶の正体はヨウ化鉛で毒性があるぞ。

Reaction

手品じゃなくて
本当に消えている!

マジシャンが使うフラッシュペーパーは
普通の紙とは違うニトロセルロース製。
燃やすと二酸化炭素と水と窒素になって、
文字通り空気中に跡形もなく消えてしまう。

Reaction

化学反応は
お菓子作りにも欠かせない!?

クレームブリュレの仕上げは
砂糖を強力な炎で「燃焼」させること。
茶色いカラメルの独特な風味は
スクロース(砂糖)が高温に触れ、
さまざまな反応生成物が混ざって生まれる。

Reaction

ロウと炎の
カラーコーディネート!?

ロウソクに色をつけるのは
顔料を混ぜるだけだから簡単だけど、
炎に色をつけるのはずっと大変。
いろいろな「元素」をロウに混ぜて
色を変えるやり方は花火も同じだ。

Reaction

火花とスモークの
華麗なる競演!

フラスコに臭素の液体を少量、
そこに小さくたたんだアルミホイルを投入すると、
徐々に激しい反応が!
大量の臭素を吸い込むと危ないので注意。

4

目 次Contents

第1章

化学はマジック

  • ・それって本当にマジック?
  • ・古代の魔法はたいてい化学
  • ・私が子供だった頃の、思い出の化学反応

第2章

原子、元素、分子、化学反応

  • ・分子とは?
  • ・分子を結合させているのはどんな力?
  • ・化学反応とは?
  • ・エネルギー
  • ・エネルギーの流れを追え
  • ・時間の矢印の向き
  • ・エントロピー

第3章

ファンタスティックな化学反応に
出あえる場所

  • ・教室で
  • ・工場で
  • ・キッチンで
  • ・道路で
  • ・実験室で
  • ・あなたの体の中で

第4章

光と色の起源

  • ・光の吸収
  • ・光の放射
  • ・古代中国の化学配合術

第5章

退屈な章

  • ・ペンキが乾くのを眺めてみよう
  • ・イネ科植物が伸びるのを眺めてみよう
  • ・水が沸騰するのを眺めてみよう

第6章

速いか遅いか、それが問題だ

  • ・風化
  • ・火
  • ・速く燃える火
  • ・ものすごく速く燃える火
  • ・最高に速い反応
5

ページ見本Sample

6

著者紹介Author

セオドア・グレイ[ 著者 ]Theodore Gray
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で化学を学び、卒業後カリフォルニア大学バークレー校の大学院に進学。大学院を中退してスティーヴン・ウルフラムとともにウルフラム・リサーチを創業し、同社が開発した数式処理システムMathematica(マセマティカ)のユーザーインターフェースを担当した。
「ポピュラー・サイエンス」誌のコラムなどでサイエンスライターとしても活躍する。元素蒐集に熱中して自ら周期表テーブル(周期表の形をした机にすべての元素またはその関連物質を収めたもの)を制作し、2002年にイグノーベル賞を受賞。2010年にウルフラムを退職し、iPadやiPhone用アプリの制作会社を立ち上げて、共同創業者兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーとして活動している。イリノイ州アーバナ在住。
主な著書
  • 『世界で一番美しい元素図鑑』(創元社)
  • 『世界で一番美しい分子図鑑』(創元社)
  • 『Mad Science ―― 炎と煙と轟音の科学実験54』(オライリージャパン)
  • 『Mad Science2 ―― もっと怪しい炎と劇薬と爆音の科学実験』(オライリージャパン)
など
若林文高[ 監修 ]Fumitaka Wakabayashi
国立科学博物館理工学研究部長。専門は触媒化学、物理化学、化学教育・化学普及。博士(理学)。1955年生まれ。京都大学理学部化学科卒業、東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。
主な監修・訳書
  • 『世界で一番美しい元素図鑑』(創元社)
  • 『世界で一番美しい分子図鑑』(創元社)
  • 『元素に恋して――マンガで出会う不思議なelementsの世界』(創元社)
  • 『楽しい化学の実験室I・II』(東京化学同人)
  • 『基礎コース 化学』(東京化学同人)
など
武井摩利[ 訳者 ]Mari Takei
翻訳家。
東京大学教養学部教養学科卒業。
主な訳書
  • 『世界で一番美しい元素図鑑』(創元社)
  • 『世界で一番美しい分子図鑑』(創元社)
  • 『微隕石探索図鑑』(創元社)
  • 『ビジュアル版世界宗教地図』(東洋書林)
  • 『船の歴史文化図鑑』(共訳、悠書館)
  • 『黒檀』(共訳、河出書房新社)
など

公式アカウントTwitter

シリーズ紹介Series

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