鉄道手帳[2025年版]

来住憲司 監修/創元社編集部 編

定価 1,540円(税込) B6判・248頁・クリアカバー付き

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〈鉄道手帳WEB〉に新コンテンツ投入!

今年も新しい資料を2点追加しました。ひとつは「JR・大手私鉄の出資関係図」で、持株比率をもとに各社の関係を図式化しました。よく知られた親会社・子会社の関係もあれば、意外性のある関係もあります。また、大手私鉄のグループないしホールディングスの関係からは、各企業のスタンスが窺えそうです。ありそうでなかった、本手帳オリジナルの資料(全8頁)。

新資料のもうひとつは「国内観光列車一覧」です。かつて「日本の観光列車一覧」という資料を掲載し、ご好評をいただきましたが、少し趣向を変えて、使用車両に重きをおいた一覧にしました。各列車の説明は紙幅の制限もあり短めですが、JR・私鉄あわせて100件超を取り上げています。いまどんな列車がどこで走っているのか、鉄道旅行や空想旅行の手がかりになれば幸いです(全8頁)。

もちろん、定番資料のデータはすべて更新済みです。一部資料については、可読性を高めるため、記述を大幅に書き改め、文字サイズを少し大きくしました。

マンスリーページでは、日の出入り情報を詳しくしました。これまでは札幌・東京・鹿児島のみでしたが、札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・福岡・鹿児島の9ヵ所に増やしました。撮影や旅行の目安になさってください。2024年版から掲載している鉄道関連の周年情報は、5年ごとの情報も入れて掲載項目を増やしました(近年は車両の寿命が短くなっていることを考慮して)。

2022年版から始めたユーザー専用サイト〈鉄道手帳WEB〉では、新たなコンテンツとしてウェブ限定のミニアルバムを追加しました。今回は、①381系引退記念『振り子車両』特集と、②2025年『周年車両』特集の2本立てです。このほかにも路線図、過去資料のアーカイブをご覧になれます(手帳記載の二次元コードからユーザー登録できます)。なお、コンテンツ利用にともなう課金や広告は一切ありません。

2023

9月 『鉄道手帳[2024年版]』発行

テレビ朝日「タモリ倶楽部」の専門手帳コーナーで紹介(担当編集者出演)

2024年版の手帳をご紹介するにあたり、過去の話題を取り上げるのはどうかと思われるかもしれませんが、それでもやはり、これを抜きには語れません。見出しにあるように、昨年(2022年)11月に「タモリ倶楽部」で『鉄道手帳』をご紹介する栄誉にあずかりました。巷間に二度あることは三度あると申しますが、まさかまさかの展開で、ご依頼をいただいた時は思わず声を上げました。

2013年、2014年に続く三度目の出演で、そろそろ慣れてもよさそうなものですが、タモリさんに御礼を申し上げ、二言三言交わしたことは覚えているものの、緊張のあまり収録中に何を話したのかあまり覚えていません(録画は恥ずかしくて観ていません)。が、おかげさまで久しぶりに重版(増刷)がかかり、生涯忘れえない年となりました。

前置きが長くなってしまいました。2024年版の特徴をかけ足でご紹介します。まず新規資料は2点、「JR・大手私鉄の昭和生まれの現役車両一覧」と「新幹線60年略史」を収録しました。合わせて20頁もあります。2022年版から定番資料となり、ご好評をいただいている「全国の停車場・停留場および路線の動向」をはじめ、各種資料はすべて更新済みです。

一方、これまではマンスリーページに鉄軌道各社のイベント予定を掲載していましたが、代わりに周年情報(たとえば「○○デビュー10周年」のような)を記載することとしました。これにともない、罫線メモ欄と前後月のカレンダーの掲載を復活させました。ご自身のスケジュールやちょっとしたメモのスペースとしてご活用くださればと思います。

イベント予定の掲載は長く続けてきたことで、やめるかどうか迷いましたが、手帳としての機能性や資料としての有用性、さらには鉄軌道各社様のご負担など、諸般の事情を考慮したうえでの判断です。イベント予定掲載を毎年楽しみにされていた方には申し訳ありませんが、周年情報も何かと役に立つことと思います。新しい仕様のひとつとしてご理解賜れば幸いです。

2022

9月 『鉄道手帳[2023年版]』発行

読売新聞(8/9付夕刊、大阪本社版)「ヒット&ロングラン」で紹介

2023年版では、新しい資料として「国内路面電車車両一覧」と「鉄道車両メーカーの系譜」を収録。さらに昨年初めて収録し、ご好評をいただいている「全国の停車場および路線の動向」は、新たに駅の移転・高架化・複線化・動力の変更などの諸項目を加えるとともに、2022年版の補遺として過去数年間の動向を追録しました。路線図の更新はもちろん、その他の定番資料も必要に応じて改訂しています。

また、2022年版ではコロナ禍を考慮して鉄軌道各社のイベント予定を掲載しませんでしたが、2023年版では可能なかぎり掲載しました。状況によってはイベントが開催されない可能性もありますが、イベント参加や鉄道旅行のきっかけになれば幸いです。

機能面では、年間スケジュール表を追加しました。たった2頁を追加するだけですが、全体の台割(ページ割)が変わってしまうため、以前から考えてはいたものの、なかなか踏み切れませんでした。が、あるユーザーの方が「こんなものが欲しい」とわざわざ見本まで送ってくださったので、今回導入した次第です(たいそうなものではありませんけれども)。

2021

9月 『鉄道手帳[2022年版]』発行

2022年版では、過去最大のリニューアルとして「鉄道手帳WEB」を開設。パソコン、スマホから、『鉄道手帳』の魂ともいえる全国鉄軌道路線図、過去資料のアーカイブ(計301頁)へのアクセスが可能になりました。さらに開設記念として〈関西の鉄道車両図鑑WEB版〉も特別公開中です。

もちろん手帳本体の資料もアップデートしています。今回は新規資料として「国鉄・JRディーゼル機関車配置状況の変遷」「大手私鉄の現役車両一覧」を追加。また、好評をいただくも、昨年は諸事情により更新できなかった「日本の観光列車一覧」を復活させました。加えて、これまでは路線図に記載していた停車場の新設/廃止などの年間動向を「全国の停車場および路線の動向」として時系列で整理しています。

2020

9月 『鉄道手帳[2021年版]』発行

2021年版では懐古的資料として「国鉄電気機関車配置状況の変遷」「鉄道国有化年表」を追加。往時を懐かしみ、国有鉄道の歴史を知るよすがとしていただければ幸いです。また、過去に好評を博しながら諸般の事情で更新していなかった「日本の鉄道遺産一覧」を5年ぶりに復活掲載。遺産探訪の手がかりとしてご活用くだされば幸いです。

路線図やイベント予定、ダイアリーページ、資料編全般の更新は毎度のことですが、今回はちょっとした改良を加えました。①まず路線図では、線形や分岐をより実際に即したものに改めました(たとえば、東海道本線の京都~大阪間や新鶴見信号場界隈の線路分岐)。海岸部の地形・線形も改良しました。②月間および週間ページに月相(新月・上弦・満月・下弦)を追加。③資料編「日本の鉄道事業者・軌道経営者一覧」では軌道整備事業者と軌道運送事業者を区別(札幌市電、富山地鉄軌道線)。④メモページを増加(13→29頁)。いずれもささやかな改善ですが、みなさまのお役に立ちますように。

2019

10月 『鉄道手帳[2020年版]』発行

2020年版では、資料編に2つの資料を追加しました。ひとつは「着席保証列車一覧」で、いわゆるライナー列車の一覧です。もう1つは監修者の所澤氏肝いりの資料「EF58各号機の製造会社および配置先の変遷」です。もちろん既存資料やダイアリーの豆知識、鉄道各社のイベント予定もすべて更新済みです。また、路線図も大幅に更新しました。『全国駅名事典』の著者・星野氏の助けを得て、2019年版の大改訂で生じた不備(一部駅名の抜け落ち、線形のいびつさなど。申し訳ありません!)を徹底的に修正するとともに、新規開業路線や駅名改称、停車場の廃止ほかを反映しています。後者は例年どおりの作業ですが、今回はとくに件数が多く、路線図中の但し書き(赤字)が過去最多となりました。

手帳そのものの改良ではありませんが、もう1つお知らせがあります。『鉄道手帳』は巻末にメモページをそなえていますが、資料収録を優先するため、どうしてもメモページが少なくなってしまいます(総ページ数が決まっているため)。一部ユーザーの方からは不評で、編集部としても何とかしたかったのですが、所澤氏の圧が強くて……で、今年は別冊のメモ帳を作ってみました。『鉄道手帳』の袖部分にすっぽり収まるサイズで、64頁あります。書店での販売はなく、弊社HPでのみの販売ですが、メモページが少ないとお嘆きの方は、ぜひご購入をご検討願います。⇒鉄道手帳 別冊ノート

2018

10月 『鉄道手帳[2019年版]』発行

刊行11年目にして、『鉄道手帳』の顔ともいえる「全国鉄軌道路線図」に正真正銘の大改訂を施しました。駅名表示を大きくするととともに(従来比130%)、JR線以外の路線についても路線名を記載しました(必要に応じて愛称・通称も併記)。ほかにも路線や駅の位置関係や線形を修正するなど、全面的な見直しを行っています。従来の路線図と見比べていただければ、その違いは一目瞭然のはずです。

2017

10月 『鉄道手帳[2018年版]』発行

姉妹商品「別冊『鉄道手帳』全国鉄軌道路線図(長尺版)第2版」発行(6月)

月日の経つのは早いもので、いつのまにか10年目。何とか節目の年を迎えることができました。これもひとえに、続けてご購入くださる皆様のおかげです。アンケートはがきの「ご意見・ご感想」欄のメッセージにどれだけ励まされたことでしょう。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2018年版では、新資料として全国鉄軌道の複線区間、ゲージサイズ、電化方式の一覧図を収録。いずれも本手帳オリジナルの資料です。

2016

10月 『鉄道手帳[2017年版]』発行

テレビ朝日「お願いランキング」(全国版)、TBS「ランク王国」、AbemaTV「柴田阿弥の金曜The NIGHT」で紹介

新資料として「日本の観光列車一覧」を収録、さらに「鉄道信号・合図・標識の種類と読み方」完全版を収録しました。後者は2009年版に収録したきりで、ずっと改訂していなかったのですが(なにしろ紙数は嵩むし、難易度も高いので)、大改訂のうえ掲載したところ、予想外の高評価をいただきました。皆さんすごいですね。私は仕事の必要から何度も読み返していますが、いまだに十分に理解しているとは言えません(笑)

2015

10月 『鉄道手帳[2016年版]』発行

姉妹商品「別冊『鉄道手帳』全国鉄軌道路線図(長尺版)第1版」発行(7月)。書泉グランデでトーク・イベント開催(編集担当による製作秘話)

以前からご要望の多かったペンホルダーをようやく装備。自分では手帳のペンホルダーを使うことがないので、どうかなと思っていたのですが、けっこう好評で驚きました。やってみなくちゃ、わからない(by 大科学実験)。

またウィークリーページは、これまで12月以降(2016年版なら2016年12月以降)は、次年の『鉄道手帳』と重複することとページ数節約のために1週間1頁としていましたが、ご要望にお応えして1週間見開き2頁の体裁に変更しました。

新資料として「日本の動態保存蒸気機関車一覧」「主要長距離「高速」貨物列車牽引機関車一覧」を収録しましたが、前年かぎりとなった「寝台特急パーフェクトガイド」を惜しむ声が多かったのが印象に残っています。

2014

10月 『鉄道手帳[2015年版]』発行

姉妹商品「京阪神路線図クリアファイル」発売(9月)。『鉄道手帳』替えジャケット配信開始(9月)。テレビ朝日「タモリ倶楽部」の専門手帳コーナーで紹介(担当編集者出演)、よみうりテレビ「す・またん」、毎日放送「おとな会」でも紹介

東海道新幹線開業50年を念頭に「高速鉄道略史」を収録、合わせて「昭和50年3月10日改正当時のブルートレイン運転概要」も収録して「新幹線 以前・以後」を感じられるようにしました。

年末には、またもや「タモリ倶楽部」に出演させていただきました。前年版からの改良点(とくに路線図)をご説明したところ、タモリさんに大変喜んでいただきましたし、励ましのハガキもたくさん頂戴しました。ありがとうございます。

2013

10月 『鉄道手帳[2014年版]』発行

姉妹商品「首都圏路線図クリアファイル」発売(3月)。テレビ朝日「タモリ倶楽部」の専門手帳コーナーで紹介(担当編集者出演)、フジテレビ「めざましテレビ」、NHK「ゆうどきネットワーク」、CBCラジオでも紹介

この年にかぎり、所澤氏の要望で歴史関係の資料を強化。全体的に手を入れていますが、これといった仕様変更はありません。年々歳々花相似たり。

しかし、年末にサプライズがありました。なんと「タモリ倶楽部」から声を掛けていただき、担当編集者としてタモリさんの前で『鉄道手帳』をご紹介する栄誉にあずかりました。おかげさまで、発売以来、はじめて「品切」を経験しました。タモリさん、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

2012

10月 『鉄道手帳[2013年版]』発行

創元社HP内に特設ページを設置(半年間)。不定期連載ブログ「こちら鉄道手帳編集部」を開設。ustream番組「UST鉄道情報局」で紹介(担当編集者出演)

ご要望の多かった「栞ひも」の追加を実施。じつは前年版で装着予定でしたが、ちょっとした不都合があり、この年からになりました。

また、この年から路線図に過去1年間の新駅開業や廃止などの動向を掲載するようになりました(北海道の余白に掲載)。

鉄軌道各社さまのご協力により、イベント予定掲載が大幅に増えてきたのも、この頃のことです。この時は、近い将来にイベント掲載スペースの確保が難しくなるとは思いもしませんでした。準定番資料「地方私鉄で活躍する大手私鉄・JRの中古車両一覧」を初収録。

2011

10月 『鉄道手帳[2012年版]』発行

テレビ朝日「お願いランキング」(関東ローカル)で紹介

ウィークリーページの情報を大増強するとともに、マンスリーページを増やして実用性を高めました(後者は1ヵ月1頁を2頁に変更)。路線図も線形の特徴を表現するべく大改修しました。

資料編では、準定番資料「日本の鉄道遺産一覧」を初収録しました。これは鉄道記念物や重要文化財をはじめ、公的な機関・団体から何らかの指定・認定を受けている車両や施設を一覧にまとめたもので、各地を訪れた際の参考資料にしていただくため、地域別に紹介しています。資料編は前年から10ページ増の全54ページになりました。

2010

10月 『鉄道手帳[2011年版]』発行

近鉄五位堂まつり(五位堂車庫)で『鉄道手帳』販売(現在は取扱なし)。鉄道博物館、交通科学博物館(現・京都鉄道博物館)でも販売開始。MBSラジオ「MBSたびぐみ」で紹介

前年のリニューアルに対しては概ね好意的な評価をいただきましたが、「鉄道手帳らしさ」を求めて、オリジナリティの高い資料の作成に励みました。

資料編のページ数を絞ってクオリティ重視にした結果、のちに定番資料となる「全国の鉄道事業者・軌道経営者一覧」「全国貨物列車運行路線一覧」「JR貨物機関車運用区間一覧が生まれました(資料編は全44ページ)。また巻頭路線図は、これまでJR線は会社境界を示していましたが、2011年版からは支社境界も表示しました。支社アイコンも入れたので、路線図が引き締まったように思います。さらにマンスリーページには、鉄軌道各社のイベント予定をはじめて掲載しました。

2009

10月 『鉄道手帳[2010年版]』発行

「書き込みスペースが少ない」とのご指摘を受けて、ウィークリーページの仕様を見開き1週間に変更しました。これに伴ってウィークリーページを増強、現在のスタイルがほぼ出来上がりました。

資料編は全54ページに増やし、準定番資料「全国相互乗り入れ・片乗り入れ運転概況」を初収録。この時から手帳カバーに切符を模したタイトルを挿入するようになりました。リバーシブルジャケットもこの年からの採用です。

2008

10月 『鉄道手帳[2009年版]』発行

毎日放送「VOICE」の手帳特集で紹介

巻頭にカラー路線図を付した、唯一の鉄道ダイアリーとして発行。手帳をつくるのは初めての経験で、原稿作成も編集も手探りでした。

ウィークリーページは1週間1ページ、マンスリーページは1ヵ月1ページと現在とは異なる仕様でした。資料編は全47ページを設け、定番資料「寝台特急パーフェクトガイド」(現在は未収録)などを収録。クリアカバーは当初より切符ポケットを装備していました。

3月 「鉄道手帳」企画提出

じつは最初の『鉄道手帳』はまったくの思いつきから生まれました。年末に手帳売り場を歩いていたら、『天文手帳』だの『京都手帖』だのが目に留まりました。「鉄道ファンのためのダイアリーって、面白いかも」。思い立ったが吉日、それから所澤氏と侃々諤々の議論をくり返し、企画書を提出。会議は一筋縄ではいきませんでしたが、最終的に可決されました。会議後に社長いわく「とりあえず、何があっても3年やってみろ」。ありがたい言葉でした。

創元社の鉄道関連書籍・グッズ

鉄道手帳[2025年版]

来住憲司 監修/創元社編集部 編

定価 1,540円(税込) B6判・248頁・クリアカバー付き

2008年から毎年発行する鉄道情報満載のダイアリー。1)貨物鉄道を含む全停車場を網羅した「全国鉄軌道路線図」、2)鉄道の記念日や豆知識を盛り込んだウィークリーページ、3)資料編36ページを収録。2025年版では「国内観光列車一覧」「JR・大手私鉄の出資関係図」を追加。4)さらに拡張ツールとして〈鉄道手帳WEB〉を公開します。拡大路線図や過去16年分の資料をまとめたアーカイブをご利用になれます。