『鉄道手帳』の重要なパーツとなっている硬券仕様のタイトルは、2010年版から採用しています。このアイデアは、じつは2009年版の時からありましたが、コストがかかるため、翌年以降に持ち越しとなった経緯があります。
ご覧のとおり、切符の種別や文言は毎年変わっています。2010年版の特別急行券にはじまり、立席特急券→連絡準急行券→普通急行券(乗継)→区間変更券→新幹線遅れ承知特急券→特定特急券→連絡急行券と来て、2018年版では初心に立ち返る意味を込めて、特別急行券を採用しました。
少し補足しておきますと、「立席特急券(りっせきとっきゅうけん)」というのは、全車指定席の列車で指定席が満席になったときに発売される券で、その名のとおり、この特急券では着席できません(その分、料金が安くなります)。また、自由席特急券と異なり、決められた列車にしか乗れません。
「遅れ承知特急券」というのは、急行列車が2時間以上遅延している場合、または2時間以上の遅延が確実な場合に発売される切符で、列車が遅延しても払い戻しをしないことを条件として販売されます。価格は通常の半額となります。もっとも最近は2時間以上の遅延ともなれば運休扱いになるので、ほとんど発行されていないとは思いますが。