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創元社NEWS*2023年11月号


兵庫県立美術館で開催中の展覧会「Perfume COSTUME MUSEUM 」に行ってきました。わたしがPerfumeに出会ったのは大学生のとき。同居人のiTunesにファーストアルバムが入っていたという経緯で聞き始めましたが、いまや世界で活躍するほどの息の長い大人気グループに。他人事ながらしみじみとしています。
今回の展覧会は衣装がメインということでそこまで期待していなかったのですが、CDジャケットやミュージックビデオ、CMやライブで使用されていた衣装が音楽とともに展示され、出口に向かうころには私の心はポリリズムでした。メンバー3人の闘いを心に刻みつつ、日々の業務にSpending all my timeできればと思います。
それでは今月のメルマガをお送りします。(A)

編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
新刊&近刊情報・・・絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。
営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
最近出た書評・・・新聞や雑誌に掲載された創元社書籍の書評情報。
セミナー情報・・・創元社が主催するセミナー・イベントのお知らせ。
╋ 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
 
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増補愛蔵版 美しいアンティーク鉱物画の本【11/14発売】
山田 英春 編 定価3,520円(税込)
>>詳細はこちら
 
2016年に刊行し、好評を博した『美しいアンティーク鉱物画の本』が、四六判からB5判へと判型がほぼ倍になって再登場。新たに20点以上の優れた石版多色刷図版を追加し鉱物画切手も倍増。ノドが開きやすいPUR製本。

担当編集者より

私が創元社に入社したのは2010年の秋のこと、不惑の年もとうにすぎた45歳の時だった。それまでに本はたくさん編集してきたが、オールカラーの本はとても少なく、たとえ作れたとしても値段が3千円を超えるのがあたり前だった。
ところが創元社は、原価の仕組みや値段の付け方が、それまで私がはたらいていたがめつい弱小出版社とは違うのであろう、判型が四六判定型でかつページ数さえ多くならなければ、5千部程度の初版部数で千円代のオールカラーの本を出せるのが驚きだった。
そうして2016年に担当したオールカラーの本が、山田英春編『美しいアンティーク鉱物画の本』なのである。この本は、四六判定型並製の128ページで、定価は1,650円。内容から見てお手頃感のある値段で売り出すことができたのである。

それから早7年、増刷を何度か重ねながら売れ続けてきたこの本も、ついに重版が難しくなってしまった。なぜ売れているのにそうなるかというと、年間に売れる冊数が徐々に減っていくことで、想定在庫期間をベースにした商売として適正な重版部数がどんどん下がっていってしまうからだ。
現代の書籍生産の仕組みはマスセールスに合わせて構築されている。部数が増えるとどんどん原価率が下がる分、部数が減ると原価率が極端に上がってしまう仕組みなのである。書籍は多品種少量生産で、だから文化財なのだという声も昔からよく聞くが、日常多くの人が接している文庫やコミックは、マスプロダクトだから買いやすかっただけの話である。だからその理屈でいうと、値段が高い高いと世間様から言われ続けている最近の方が、ずっと「文化的」なわけで、文化だと言いたい人はそういう理屈での正当化をなぜもっとしないのかと思わざるを得ない。
つまり短期間でバカスカ売れるたぐいの本――それは本の内容や価値とはほとんど関係がない――以外は、重版分の長期在庫リスクが高くなりすぎて、以前に増してなかなか重版のGOサインがおりなくなってしまっているのだ。だからと言って、もしも重版部数を適正まで減らすと、今度はそれに見合った価格がすごい勢いで上昇してしまう。出版各社定番のロングセラーであっても値上げがやまないのは、単純に紙代や印刷・製本代が上がった分を相殺できるほど重版部数を増やせていないだけではなく、逆に減少しているものが多いからであろう。それに合わせて大幅に価格変更するのも難しいので、値段を上げながらも、利益率を落として我慢しているのが現実ではないかと思う。
もちろん再販制度があるから価格コントロールがしやすいのであって、小売側から値下げを常にせまられる製造業者から見れば、ぬるま湯につかったぜいたくな悩みだと言われればそれもその通りだ。だが、どんな業種や業態であっても、自分らに有利な特例は直視しにくいものなので、今は深く追求しない。

そんな背景もあり新たに企画にしたのが、今回の〈増補愛蔵版〉である。定価は3,520円。さぞや適正重版部数を圧縮したのだろうと思われるかもしれないが、判型を大きくしたり、頁数を増やしたり、開きの良い製本にしたりした分、じつはたいして変わっていない。
編集職について30年を超えても、あいかわらず本づくりは難しい。
(yy)
╋ 新刊&近刊情報
絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。
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50の傑作絵画で見る 聖書の世界【10/13発売】ジェラール・ドゥニゾ 著 / 遠藤 ゆかり 訳 定価4,950円(税込)
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シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ【10/13発売】
坂上 香 著 定価1,760円(税込)

 
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箱庭療法学モノグラフ第21巻 ユングのタイプ論に関する研究 「こころの羅針盤」としての現代的意義【10/18発売】
佐藤 淳一 著 定価4,840円(税込)
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シリーズ戦争学入門 外交史入門【10/18発売】
ジョセフ・M・シラキューサ 著 / 一政 祐行 訳 定価2,640円(税込)


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大切な人を亡くしたあなたへ 自分のためのグリーフケア【11/8発売】
坂口 幸弘 著 定価1,760円(税込)


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写真でみる 紫式部の有職装束図鑑【11/14発売】
仙石 宗久 著 定価3,520円(税込)



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近代日本メディア議員列伝・2巻 降旗元太郎の理想 名望家政治から大衆政治へ【11/14発売】
井上 義和 著 定価2,970円(税込)
 
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皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」【10/13発売】
小川 金男 著 / 河西 秀哉 監修 定価2,640円(税込)
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箱庭療法家への道【10/18発売】
平松 清志 著 定価3,850円(税込)


 
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箱庭療法学モノグラフ 第22巻 内観療法で「母」を想起することの治療的意味 心理臨床的体験の再検討【10/18発売】
橋本 俊之 著 定価4,070円(税込)
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プロカウンセラーの面接の技術【10/18発売】
杉原 保史 著 定価1,650円(税込)



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シリーズ「あいだで考える」創刊5冊セット【11/8発売】
頭木 弘樹 戸谷 洋志 奈倉 有里 田中 真知 坂上 香 著 定価7,920円(税込)

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創元世界史ライブラリー マリア・テレジアとハプスブルク帝国 複合君主政国家の光と影【11/14発売】
岩﨑 周一 著 定価2,750円(税込)

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叢書パルマコン・ミクロス06 前田久吉、産経新聞と東京タワーをつくった大阪人【11/14発売】
松尾 理也 著 定価2,750円(税込)
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図説 日本の城と城下町8 松江城【10/13発売】
西島太郎 監修 定価1,650円(税込)
 
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箱庭療法学モノグラフ第20巻 心理臨床におけるイニシエーション 「没入」と「否定」から見る近現代的な体験【10/18発売】
石田 優香 著 定価4,070円(税込)
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シリーズ戦争学入門 国際関係論【10/18発売】
クリスチャン・ルース=スミット 著 / 山本 文史 訳 定価2,640円(税込)

 
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イラスト授業シリーズ ひと目でわかる 政治のしくみとはたらき図鑑【11/8発売】
吉田 徹 監修 / 豊島 実和 訳 定価3,960円(税込)

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夜の記憶 オンデマンド版【11/8発売】
澤田 愛子 著 定価3,960円(税込)



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アルケミスト双書 折り紙と数学 折って考える美しい形【11/14発売】
トゥンケン・ラム 著 / 山崎 正浩 訳 定価1,320円(税込)


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創元美術史ライブラリー イタリア・ルネサンス 古典復興の萌芽から終焉まで【11/14発売】
池上 英洋 著 定価2,970円(税込)
╋ 営業部便り
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
 
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今年ももう11月となりましたね。そろそろ一年の疲れもでてくる頃でもあります。今年の夏は暑さが厳しくて、一日の疲れを癒すバスタイムもシャワーで済ましていたのですが、さすがに霜月とういうだけあって寒さも増し、ぼちぼち湯船につかろうかと思い近くのホームセンターへ入浴剤を買いにいったところ、「お得パック」と銘打ってケース入り入浴剤に「ぴよぴよ(黄色いビニールでできたアヒル)が2匹」付いているものを発見。いい大人が。。と思いながらも湯船に浮かべて浸かってみたら、なんか自然と笑いが出ている自分に気づき、アヒルのお腹を押してみたら浴室に響き渡るくらい豪快に「ピューッ」と鳴く声を聞いてまた笑う。。。「なんかいいなぁ」なんて、毎日浮かべてお風呂に入るようになってました。小さな癒しですが、効果は大です。ぜひお試しあれ!その日以来、我が家の浴室では「ピューッ、ピューッ」という音が夜遅くまで響いています。(CK)

╋ 最近出た書評
新聞や雑誌に掲載された創元社書籍の書評情報。

・池崎忠孝の明暗/朝日新聞
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・いたみを抱えた人の話を聞く/西日本新聞
>>書評はこちら

╋ セミナー情報
創元社が主催するセミナー・イベントのお知らせ。

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