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創元社NEWS*2023年7月号

創元社Twitterをフォローいただいている方はご存じかと思いますが、今年の夏、弊社では「創元ブックフェス2023夏@大阪・本町 」という催しを実施いたします。以前より社屋前販売は行っておりましたが、今年の夏はグレードアップ。近隣書店様のご出店や、「石の本」にちなんだ天然石でつくる万華鏡ワークショップ、そしてついに登場する公式キャラクター・ひつジのソジーのグッズなどなど。
みなさまに楽しんでいただける企画を予定しているので、ぜひお越しいただけますと幸いです。
それでは今月のメルマガをお送りいたします。(A)

Twitterカード

編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
新刊&近刊情報・・・絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。
営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
最近出た書評・・・新聞や雑誌に掲載された創元社書籍の書評情報。
セミナー情報・・・創元社が主催するセミナー・イベントのお知らせ。
╋ 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
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上昇(アップスウィング) アメリカは再び〈団結〉できるのか【7/25発売】
ロバート・D・パットナム、シェイリン・ロムニー・ギャレット 著 / 柴内 康文 訳 定価4,950円(税込)

緻密な統計分析に基づき米国における格差拡大の背景と社会関係資本の重要性を論じてきたパットナムが、過去100年におけるコミュニティ志向の変化について多角的に検証し、現在の米国が再び〈上昇〉するためのヒントを探る。
>>詳細はこちら

担当編集者より

 『われらの子ども』から5年、再びロバート・D・パットナムと向き合うことになった。共著にS・R・ギャレットを迎えたおそらく彼の最後の著作『上昇(アップスウィング)』は、前作からはるかにパワーアップしていた。文量にして約1.7倍、前作ではやや手薄だったジェンダーやNgramを用いた文化面での分析が加わり、アメリカにおける個人主義-共同体主義の傾向の変化を追った分析の対象期間は何と19世紀末から現在までの約120年に及ぶ。原書を手にした瞬間、スケールの大きさに圧倒されるとともに、これは前作以上に一筋縄ではいかないぞ……と覚悟した。

 やり切れるのだろうかと何度も不安で押しつぶされそうになったが、それでも何とか校了に漕ぎつけたのは、数多くの人々のサポートのおかげである。特にきわめて多忙な合間をぬって朝な夕な翻訳と校正に打ち込んでくださった柴内康文先生には、感謝してもしきれない。前作ではパットナムの情熱に感化されたが、今回はむしろ柴内先生の意気込みが心の支えだった。スペースの都合上、訳者あとがきに挙がっている方は割愛させていただくが、どこにも名前は出ないゆえにとりわけ記して謝したいのは、太洋社の組版オペレーターさんである。編集者の不備の多い赤字をカバーし、ページ調整のために二転三転する台割に対応し、ギリギリまで丁寧に修正してくださった。もちろん本書に限らず、一冊の本ができ読者に届くまでには、校了後も印刷、製本、取次、販売と、各場面でお互い名も知らぬ人たちが切々と力を貸してくださっている。商業出版は、かかわる人たちが共同体として機能しなければ不可能だとつくづく思う。

 右肩下がりと言われ続ける出版業界は、まさに本書でいう逆U字カーブの下降部分、過剰な個人主義による分断状態にあるのかもしれない。ここからさらに下がっていくのか、停滞が続くのか、あるいは再び「上昇」できるのか、一業界だけに拘泥していては解決しないであろうことは、本書を読めば容易に察せられる。政治、経済、社会、文化は連関していて、相互に働きかけて大きな変化のうねりを作り出さなければ、社会全体を変えるイノベーションにはなりえないからである。

 これまでは、どんなに不安定な世の中になろうとも、個々人が自分にできることを誠実にこなしていくしかないと思っていたが、もうそうも言っていられないのかもしれない。一冊の本を作って送り出す、そのシンプルな過程がありとあらゆる面で困難になってきているからだ。本書がアメリカの次なる「上昇」へ向けて示唆するように、私たちももっと外に目を向け、自分が直面している課題を他分野の課題と結びつけながら、より大きな次元での変化を目指す必要があるのかもしれない。(編集O)
╋ 新刊&近刊情報
絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。
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奇妙で不思議な菌類の世界【6/2発売】
ウェンジア・タン イラスト / リン・ボディ 著 / 白水 貴 監訳 / 斉藤 隆央 訳
定価2,420円(税込)
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不安へのエクスポージャー療法 原則と実践【6/13発売】
ジョナサン・S・アブラモウィッツほか著 / 伊藤 正哉 ほか監修 定価6,600円(税込)
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身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室1 情報社会と情報技術【6/13発売】
土屋 誠司 編著 定価2,750円(税込)

 
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大坂城をめぐる人々 その事跡と生涯【6/23発売】
北川 央 著 定価2,750円(税込)




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図説 日本の城と城下町⑦ 彦根城【7/13発売】
母利美和 監修 定価1,650円(税込)


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さよなら、子ども虐待【7/13発売】
細川 貂々、今 一生 著 定価1,650円(税込)





mb21546m

姫君の世界史 エリザベートと黄昏のハプスブルク帝国【7/25発売】
小宮 正安 著 定価2,640円(税込)


 
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住みたくない星ずかん【6/12発売】
縣 秀彦 企画協力 / 入澤 宣幸 著 / 朝倉 世界一 イラスト 定価1,540円(税込)
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アルケミスト双書 賢者がみちびく占いのすべて 未来を見通す秘密の力【6/13発売】
ジュウェルス・ロッカ 著 / 駒田 曜 訳 定価1,320円(税込)
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近代日本メディア議員列伝・6巻 池崎忠孝の明暗 教養主義者の大衆政治【6/13発売】
佐藤 卓己 著 定価2,970円(税込)

 
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進化が同性愛を用意した ジェンダーの生物学【6/23発売】
坂口 菊恵 著 定価1,760円(税込)



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ひとりで探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑3 海辺篇【7/13発売】
柴山 元彦 著 定価1,650円(税込)


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〈おたすけモンスター〉シリーズ9 きっと、友だちはできる 子どもが友人関係を築くためのガイド【7/25発売】
ポピー・オニール 著 / 山崎 正浩 訳 定価1,760円(税込)


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身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室2 情報デザインとコミュニケーション【7/25発売】
土屋 誠司 編 / 松本 和幸 著 定価2,750円(税込)
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シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ【6/12発売】
奈倉 有里 著 定価1,540円(税込)

 
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シリーズ戦争学入門 イスラーム世界と平和【6/13発売】
中西 久枝 著 定価2,640円(税込)
 
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〈おたすけモンスター〉シリーズ8 きみは何でもできる 子どもが変化に対応し新しいことに挑戦するためのガイド【6/23発売】
ポピー・オニール 著 / 山崎 正浩 訳 定価1,760円(税込)
mb11811m

子どもの心がどんどん軽くなる 家庭でできる"表現アートセラピー"【7/13発売】
吉田 エリ 著 定価1,760円(税込)


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進化が同性愛を用意した ジェンダーの生物学【7/13発売】
坂口 菊恵 著 定価1,760円(税込)

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スモールステップで学ぶ力動的な心理アセスメントワークブック 出会いからフィードバックまで【7/25発売】
乾 吉佑 監修 / 加藤 佑昌、森本 麻穂 編著 定価2,970円(税込)


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身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室3 コンピュータとプログラミング【7/25発売】
土屋 誠司 編 / 芋野 美紗子 著 定価2,750円(税込)
╋ 営業部便り
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
eigyobudayori202307

当社ではさまざまなSNSを活用し、情報発信をしています。その中でも特に読み応えのあるコンテンツを発信しているのはnoteというプラットフォームを使った「創元社note部」です。
いくつも連載が進行していますが、個人的に更新を楽しみにしている「はるとボク 」を紹介します。「はるとボク」の著者は法政大学文学部教授で行動分析学が専門の島宗理先生です。行動分析学を取り入れた、保護犬「はる」との暮らしについて書かれています。
私自身も保護犬と暮らしています。子ども時代に飼っていた犬への思い、保護犬を引き取りたいと考えたときに結婚という高過ぎるハードルがあると知ったこと、マンションの規定を守れるサイズの保護犬は激レアであること…。先生が体験されたエピソードは、私も同じように通ってきた道で、強く共感して読んでいます。
現在第3回まで掲載されていますが、先生はまだ「はる」と暮らしていません。これからの「はる」との出会いや生活が、行動分析学者ならではの視点で描かれることを楽しみにしております。
メルマガ読者の皆様も、犬好きでしたら是非ご一読ください。
(A)

╋ 最近出た書評
新聞や雑誌に掲載された創元社書籍の書評情報。

・SNSの哲学/文藝春秋
>>書評はこちら

・『ゼクシィ』のメディア史/産経新聞​​​​​​​
>>書評はこちら

・奇妙で不思議な菌類の世界/産経新聞
>>書評はこちら

・ことばの白地図を歩く/毎日新聞​​​​​​​
>>書評はこちら

・イラストで学ぶ 世界を変えたコンピュータの歴史/読売新聞
>>書評はこちら​​​​​​​

╋ セミナー情報
創元社が主催するセミナー・イベントのお知らせ。

HPバナー_夢とこころの古層
【河合俊雄×鏡リュウジ×唐澤太輔】
『夢とこころの古層』出版記念オンライントーク

HPバナー_さよなら、子ども虐待 ​​​​​​​
【対面開催】『さよなら、子ども虐待』刊行記念
細川貂々&今一生 トークイベント(高校生以下:限定10名のみ無料)

HPバナー_事例検討ワークショップ
【オンラインセミナー】
パーソン・センタード・セラピーの視点で学ぶ事例検討ワークショップ
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