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創元社NEWS*2022年2月号

先月号のメルマガで、ついに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観た、とお伝えしましたが、その流れで劇場版の主題歌を担当している宇多田ヒカルさんの曲を聴くようになりました。宇多田さんがデビューしたころわたしは中学生で~、と思い出話を書こうと思っていまwikiペディアで調べてて気づいたのですが、宇多田さんとわたし、同い年だった。。15歳でオートマチック。なんだこの歌詞。。なんだこのキャリア。。すごい。。そして俺は。。
という衝撃も冷めやらぬまま今月のメルマガをお送りします。いや本当すごいです。(A)

編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
新刊&近刊情報・・・絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。
営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
 

もしも紫式部が大企業のOLだったなら 大鏡篇【2/16発売】
井上ミノル著 定価1,320円(税込)

平安の雅な世界を現代に置き換えた大人気コミック、待望の続編! 古典の授業でおなじみ『大鏡』の”いみじき”平安宮廷ライフをポップに描く、笑って学べる文学読本です。
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担当編集者より
小学校の頃、親戚から北崎拓『ますらお』と大和和紀『あさきゆめみし』の単行本を譲ってもらって以来、平安時代にドはまりした。地元の小さな書店には平安物のマンガはほとんど置いておらず、学校図書室のマンガ古典シリーズで飢えをしのいでいたから、当時『もしも紫式部が大企業のOLだったなら(もしむら)』が出ていたら、私はどんなに喜び、助かったことか。

というのも、いわゆる牛若丸が主人公の『ますらお』はともかく、バリバリの王朝絵巻『あさきゆめみし』に読み慣れるのは大変だったのだ。親きょうだいは顔が似ているし、そもそも親戚多すぎだし、役職で呼ばれると誰が誰だかわからないし、当時の習俗も日用品の名称も全く知識がなかった。「桐壺」部分で何度も挫折し、それより先に進むのに1年くらいかかった。おそらく中学高校の授業で初めて古典世界に足を踏み入れた人の多くも、同じような壁にぶつかったことだろう。

その点、『もしむら』は平安王朝を現代の企業に置き換えたショートコミック集なので、システムと人間関係がスッと頭に入ってくる。天皇が社長、正妻が副社長、公卿は役員、紫式部をはじめとする女房たちは副社長を支える秘書だ。藤原氏多すぎ問題と、一族で同じ会社に勤めすぎ問題は残るものの、狭いコミュニティのなかで愛憎と権謀術数がうずまく様は、現代人の感覚でも容易に理解できる。各マンガには必ず「ホントはこんな話」というコラムがついていて、史実や原書ではどんなエピソードなのかを抑えられるのもいい。

しかも、今回のテーマは高校古文でいやというほど出てきたのに、実はよく知らない『大鏡』。あらためて読み直せば、権力争い、恋愛のもつれのみならず、天変地異やパンデミックなど、私たちにも最近ものすご~く身に覚えのある事件のオンパレード。今も昔も、人間社会は知力・体力・時の運(とコミュ力)が試される戦場なのね……。テストのため、入試のための味気ない知識としてではなく、当時のいとなみを活き活きと感じられる文学として、もしむら的『大鏡』を大いに楽しんでもらいたい。
(O)
 新刊&近刊情報
絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。

ボン教 弱者を生き抜くチベットの知恵【1/12発売】
熊谷誠慈編著/テンジン・ワンギェル・リンポチェほか著 定価2,530円(税込)

アルケミスト双書 闇の西洋絵画史〈7〉美童​​​​【1/19発売】
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山田五郎著 定価1,650円(税込)
 

アルケミスト双書 闇の西洋絵画史〈10〉殉教​​​​【1/19発売】
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山田五郎著 定価1,650円(税込)
 

世界を魅了する美しい宝石図鑑​​​​【2/8発売】
ジュディス・クロエ著/石橋隆監修 定価3,080円(税込)

世界を変えた150の哲学の本​​​​【2/25発売】
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アダム・フェルナー、クリス・メインズ著/夏井幸子訳 定価3,080円(税込)

創元アーカイブス おとぎ話の心理学【1/19​​​発売】
M-L・フォン・フランツ著/氏原寛訳 定価3,850円(税込)

アルケミスト双書 闇の西洋絵画史〈8〉聖獣【1/19発売】
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山田五郎著 定価1,650円(税込)
 

アルケミスト双書 闇の西洋絵画史 5巻セット〈白の闇〉篇【1/20発売】
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山田五郎著 定価8,250円(税込)
 

シリーズ戦争学入門 国際平和協力【2/16発売】
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山下光著 定価2,640円(税込)

アルケミスト双書 闇の西洋絵画史〈6〉天使​​​​【1/19発売】
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山田五郎著 定価1,650円(税込)

アルケミスト双書 闇の西洋絵画史〈9〉楼閣​​​​【1/19発売】
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山田五郎著 定価1,650円(税込)
 

イラスト授業シリーズ ひと目でわかる マネジメントのしくみとはたらき図鑑【2/2発売】
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野田稔監修/千葉喜久枝訳 定価3,300円(税込)

車両の見分け方がわかる! 関東の鉄道車両図鑑② 大手私鉄/東京の中小私鉄【2/16発売】
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来住憲司著 定価2,200円(税込)
 営業部だより
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。


展覧会のリスト作りをしていると時おり、生誕何年記念とか、没後何年、などという言葉を目にすることがあります。ある時ふと、今年はどんな人が節目を迎えている年なのか、自分でも調べてみようと思い、インターネットで検索してみると、そういったことをまとめているサイトが結構ありました。あの画家とあの音楽家が同じ時代を過ごしてしいたと知ることができたり、最近のことのように思っていた出来事がもう20年も前のことだったのかと、自分の記憶の曖昧さに気づかされたり……。それからというもの毎年チェックをするようになりました。
さて、2022年は、ガウディ生誕170年、レオナルド・ダ・ヴィンチ生誕570年、ルイス・キャロル生誕190年、マネ生誕190年、ダーウィン没後140年、芥川龍之介生誕130年にあたるそうです。まだまだ他にもたくさんありましたが、ちなみに、弊社も今年創業130周年を迎えます。作家芥川龍之介と同じ年。なんだか感慨深いものがあります。
(S)
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