創元社NEWS*2020年12月号
あっという間にすぎてしまった感のある2020年、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さまざまに身動きの取りづらいこの年末、オススメしたいのが弊社のクリスマスラッピングキャンペーンです。家族、友達、または頑張った自分へのプレゼントとして、本サービスをご利用いただけると幸いです。
それでは今年最後のメルマガをお送りいたします。

編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
新刊&近刊情報・・・絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。
営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
[連載]ソジーのゲラ・・・公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。
将棋瓦版・・・創元社将棋普及チーム4名がお届けする、将棋に関するつぶやき。
キャンペーンのお知らせ・・・現在実施中のキャンペーン情報。
「じんぶん堂」掲載情報・・・「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。

 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。

空気が読めなくても それでいい。
非定型発達のトリセツ
【12/8発売】
細川貂々著/水島広子著 定価(本体1,200円+税)

なんで自分は普通にできないんだろう…。いろんな“苦手”は、「非定型」からきている?! 「非定型発達」と診断された漫画家・細川貂々。それはいわゆる病名のつく「発達障害」ではないが、日常さまざまな生きづらさを抱える「グレーゾーン」だった。意外に身近で気づかれないその特質を、「対人関係療法」の第一人者で精神科医の水島広子が、数多の臨床経験から解説するコミックエッセイ。シリーズ10万部。

担当編集者より
「それでいい。」シリーズが立ち上がったのは2017年6月。第1作の『それでいい。』から『やっぱり、それでいい。』『生きづらい毎日に それでいい。実践ノート』『夫婦・パートナー関係も それでいい。』とシリーズ・ラインナップも増えてきました。おかげさまで好評をいただき、シリーズ10万部を突破しています。そしてこのたび12月に、第5作目『空気が読めなくても それでいい。』が発売となりました。

今回、取り上げるテーマは「非定型発達」です。あまり聞きなじみのない言葉かもしれません。それはいわゆる病名のつく「発達障害」ではないのですが、日常さまざまな生きづらさを抱える「グレーゾーン」と言われ、昨今注目されています。自分がなぜか周りと違って普通にできないこと、自分の周りの空気の読めない人……。実は多くの人に関係しているといわれながらも、意外に気づかれていないその特質を、「対人関係療法」の第一人者で精神科医の水島広子先生が、数多の臨床経験から解説します。その内容は専門的でありながらも、『ツレうつ』の細川貂々先生がコミックエッセイ化しておりますので、読者のかたに理解していただきやすい内容ともなっております。

いろいろ敏感/マルチタスクが苦手/計画外のことに弱い/ifの話が苦手/顔の見えないコミュニケーションが苦手/グループに入っていけない/あいまいなのが苦手……などなど、自分もしくは身の周りで思い当たるひとはいないでしょうか。この知識を持っておくだけで、水島広子先生いわく、「もう本当に人生の質が変わります」。(YS)

╋ 新刊&近刊情報
絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。

世界のふしぎな木の実図鑑【11/16発売】
小林智洋著/山東智紀著/山田英春写真 定価(本体3,000円+税)

世界の木の実の中から、造形のユニークさや植物の営みのふしぎさを優先して厳選した約300種を、美麗で迫力ある撮り下ろし写真とともに紹介する。解説、コラムも充実。

黄昏 In the Twilight【11/16発売】
水口博也著 定価(本体3,400円+税)

アフリカの草原からアラスカの海まで。一日の終わり、魔法のように光が移ろう中でシャッターを切り、考えたこと。ネイチャーフォトの達人によるマジカルな瞬間と紀行エッセイ。

原寸復刻「浪花百景」集成 One Hundred Views of Naniwa【11/16発売】
橋爪節也編著 定価(本体10,000円+税)

『浪花百景』は幕末に成立した名所錦絵の代表作。状態が最良の完本を原寸復刻し、高精細で印刷再現した本邦初の画集となる。多角度からの論考と作品解説、一覧資料も完備。

実は、内向的な人間です【11/16発売】
ナム・インスク著/カン・バンファ訳 定価(本体1,400円+税)

外向型人間にものさしを合わせたかのような世の中で、内向型人間は深く悩みながらも懸命に生きている--。どうすれば内向的な自分と親しくなり、ささやかな幸せを育めるのかについて考察したエッセイ集。

Scratch〈スクラッチ〉とPython〈パイソン〉でまなぶプログラミング図鑑セット【全5巻】【11/24発売】
キャロル・ヴォーダマン著/山崎正浩訳著 定価(本体14,000円+税)

大好評の「プログラミング図鑑」を集めたセット。最新のScratch 3.0に対応したスクラッチ関連書3冊と、パイソン関連書2冊を専用ケースに収めました。

宝石を楽しむ ルースコレクターズ・マニュアル【11/24発売】
なかがわ著 定価(本体1,600円+税)

近年人気の高まる研磨された宝石「ルース」をコレクターが納得のいく形で入手できるよう、「ルースの一般的な評価基準」を元に品質の見極め方などを幅広く解説した入門書。

不思議で奇麗な石の本<3冊セット>【12/8発売】
山田英春著 定価(本体5,400円+税)

模様石を3分冊にして編集した函入りセット。内容は『風景の石 パエジナ』『花束の石 プルーム・アゲート』『縞と色彩の石 アゲート』の3冊。プレゼントにも最適です。

縞と色彩の石 アゲート【12/8発売】
山田英春著 定価(本体1,800円+税)

<不思議で奇麗な石の本>の既刊「風景の石パエジナ」「花束の石プルーム・アゲート」に次いでラストを飾るのは無限の模様と色彩を持つアゲートの名品の数々。

驚異の珪藻世界 The Amazing World of Diatoms【12/15発売】
出井雅彦著/佐藤晋也著/デイヴィッド・マン著 定価(本体4,500円+税)

地球上で最も繁栄している植物プランクトンとして知られる〈ケイソウ〉。その「微」と「美」の世界に迫る、かつてないビジュアルブック。【日本語/英語併記】

対人関係精神分析を学ぶ――関わるところに生まれるこころ【12/15発売】
一丸藤太郎著 定価(本体3,200円+税)

サリヴァン、トンプソン、フロム、フロム=ライヒマンによって創始された精神分析の一つ、対人関係精神分析について、人間味あふれる筆致で魅力的に綴った心理臨床の一冊。

セラピストの主体性とコミットメント――心理臨床の基底部で動くもの【12/15発売】
山王教育研究所編 定価(本体3,400円+税)

自分を懸けてクライエントと真摯に向き合う、生きた存在としてのセラピストのあり方を切り口に、多様な事例に即して心理臨床の基底部で動く真に治療的な現象の本質を探る。

セールス・アドバンテージ 文庫版――カーネギーの販売原則【12/18発売】
D・カーネギー協会編/J・オリバー・クロムほか著/山本望訳 定価(本体1,200円+税)

単なるセールス技術の取得でなく、顧客との関係構築を主眼に置く、カーネギーの実践的販売原則。「売るための論理的プロセス」を採り入れ、自分なりのスタイルを築くために。

自己を伸ばす 文庫版――カーネギー・トレーニング【12/18発売】
アーサー・ペル著/香山晶訳 定価(本体900円+税)

カーネギー・コースの白熱したトレーニング風景を描くことで、読者を実践に導く。デール・カーネギーの半生記もつづられ、主著『人を動かす』等のエッセンスも要約され有用。

鉄道の基礎知識[増補改訂版]【12/25発売】
所澤秀樹著 定価(本体2,800円+税)

車両、列車、ダイヤ、駅、きっぷ、乗務員、運転のしかた、信号・標識の読み方など、鉄道に関するあらゆるテーマを蘊蓄たっぷりに解説した鉄道基本図書の決定版!

ユタの境界を生きる人々――現代沖縄のシャーマニズムを再考する【12/25発売】
平井芽阿里著 定価(本体3,400円+税)

現代沖縄の「ユタ」と称される霊的職能者に改めて着目し、従来の概念では説明のできない「ユタの境界を生きる人々」を対象に、現実に生きられている日常的実践を捉え直す。


╋ 営業部だより
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。

今年はコロナ一色で、どこにも出かけられずひたすら自宅で過ごしていた方も多かったと思います。私自身もだんだんと物欲がなくなり…人と会わなくても平気になり…変化のない毎日に慣れきってしまいました。

そんな中ですが、私の母親(60代後半)は前向きで、これを機に新しいことにチャレンジしています。スマートフォンデビューから始まり、ネットショッピング、ZOOMお茶会など…。先日は「電子書籍読んでみたい!教えて!」と言われ、四苦八苦しつつなんとか1冊の電子書籍を購入することができました。家にいながら欲しい本がすぐに読めることに感動した様子でした。

以前のように気軽に本を買いに行けない…と、ちょっと読書から遠のいていらっしゃる方、この機会にぜひ電子書籍にトライしてみてください。創元社では600点をこえるタイトルが電子化されています。おうち時間のおともにぴったりの本が見つかると思います。(A)


[連載]ソジーのゲラ
公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。
「ソジー、今度は何の本のゲラを見つけたの?」 

はぁ、信じたくないけど2020年ももう終わるんだねぇ……(茶をすすりながら)
今年は本当にコロナに振り回された一年だったね、ソジー。
半年以上かけてようやくマスクにも、予防に気をつけながら生活することにも少しは慣れてきたけれど、刊行と同時に書店が休店してしまった担当本、中止になってしまったイベントや会えない遠方の友だち、街からどんどん減っていくお店、見えない先行き……を考えると、まだ明るい気持ちになれないな。
でも予想もしなかった状況が世界中で始まって、わけがわからないながらも我慢したり工夫したり、頑張ってきたよね、私たち。

ソジーがいまゲラを見てるその本は2021年1月の新刊『 新型コロナがやってきた』っていうフランスの本で、コロナ感染拡大で「ロックダウン(都市封鎖)」を経験したフランスで、外出を禁止されている間の過ごし方をマンガ風にまとめたものなの。
かわいらしい絵柄とやさしい文章でありながら、我慢や苦しみ、多くのネガティブな感情を強いられる生活を送るうえで重要なことがしっかり書いてあって、役に立つと同時に、励ましてもらえる一冊だね。
この本を読んで1年間続けてきた闘いのことを思い返しながら、新しい一年を踏みしめていきたいね。(O)

╋ 将棋瓦版
将棋が好きな男性社員二名と将棋に興味が出てきた女性社員二名がお届けする将棋に関するつぶやき。
「将棋聖地探訪記 関西将棋会館編2」
―前回までのあらすじ―
創元社将棋普及チーム内に関西将棋会館へ訪問したことがある人がまったくいないことが判明。それはまずい!ということで10月に感染症対策をしながらメンバーで関西将棋会館へ訪問した。
A「将棋の書籍やグッズを扱っている売店がありますが入ってみますか?」
B・C・D「…!!」
B「将棋の書籍がたくさんある!」
C「羽生九段や藤井二冠のクリアファイルもありますね。」
D「将棋の駒の形をした醤油皿もある!」
A「将棋盤や将棋の駒も売っていますね。私の月収の〇倍だ!」
あらゆる将棋グッズが販売されており、色めき立つメンバー。
創元社刊行の将棋の本もたくさん在庫していただいている。また、棋士の方々の揮毫入り扇子が並んだ棚は壮観。
B「将棋盤の絵入りミニ便箋を購入しました!使うのが楽しみです」

1階には将棋グッズを扱った売店やレストラン「イレブン」などがある。レストラン「イレブン」は将棋の対局者の昼食休憩にも使われるお店。棋士が立ち寄る場合もあるらしい。
B「2階にも行ってみますか」
A「2階は将棋道場があって、腕自慢たちが対局していますよ」
2階には将棋道場があり、アマチュアの方たちが対局をしている。
https://www.shogi.or.jp/dojo/kansai/outline.html
3階は事務室、4階・5階は対局室になっている。

A「関西将棋会館も満喫しましたね。『聖の青春』のゆかりの地が近くにあるので行ってみますか」
B・C・D「行ってみましょう!」

次号に続く


╋ キャンペーンのお知らせ
現在実施中のキャンペーン情報。

【1】クリスマス企画!ラッピングキャンペーン
創元社が自信をもっておすすめするプレゼントに最適な書籍を、クリスマス用にラッピングしてお届けいたします。
■実施期間:11月20日(金)~12月21日(月)

【2】『心理学手帳』愛読者アンケート
『心理学手帳』を購入しアンケートにご協力いただいた方の中から抽選で30名の方にオリジナルクリアファイルをプレゼント。

╋ 「じんぶん堂」掲載情報
「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。
■私が対峙するもう一人の〈私〉に出会う ライフサイクルにおける自我体験とは
「私とは誰か」「なぜ私は私なの?」こういった問いを自分自身に問いかけた経験がある人は多いでしょう。臨床心理学を専門とする高石恭子・甲南大学教授が、40年近くかけてたどった自我体験をめぐる心理学的研究の記録『自我体験とは何か――私が〈私〉に出会うということ』から、一部を抜粋してご紹介します。

■内向的な人が自分らしく幸せに生きるには…
 韓国のベストセラー作家が贈る『実は、内向的な人間です』
あなたは内向的な人ですか? それとも外向的な人ですか? そう聞かれたら、なんと答えるでしょうか。いくつかの調査によると、「自分は内向的だ」と感じている人は全体の半数以上にのぼるのだそう。今回は、韓国をはじめアジア圏で愛されるベストセラー作家、ナム・インスクさんが、そんな内向的な人たちに向けて書いた一冊『実は、内向的な人間です』をご紹介します。

■5人の女性戦場ジャーナリストによる、強くて弱いエッセイ集 『命を危険にさらして』
2020年9月27日。アルメニアとアゼルバイジャンの間に激しい戦闘が起こったというニュースを目にした。折しも25日、私はフランスの女性戦場ジャーナリストのエッセイ集『命を危険にさらして』の見本を印刷所から受け取ったばかりだった。かなり激しい戦闘が起こっているようだが、それでもジャーナリストは現場へ向かっているだろう――複雑な思いを抱えながら、巻末に付録した地図で、アルメニアとアゼルバイジャンの位置関係を確かめた。

■建築家ヴォーリズの理想の住まいとは 設計思想を自ら語った『吾家の設計』
「ヴォーリズ建築」と聞いて、皆がぱっと思い浮かべる建物はなんだろう。滋賀の豊郷小学校や大阪の大丸心斎橋店、京都の東華菜館、兵庫の神戸女学院……などだろうか。ヴォーリズの残した代表的な建築群を見ると一見華やかな印象を受けるかもしれないが、ヴォーリズの建築物にかける想いはもっと滋味深く、簡素で、温かい。『吾家の設計』は、「私の日本語はちょっと妙な日本語です。」という言葉から始まる、ヴォーリズによる住宅建築計画の連続講義を書き起こしたものである。本書の巻末にある一粒社ヴォーリズ建築事務所による解説から一部抜粋し、ヴォーリズの建築に向けるまなざしを紹介しようと思う。

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