担当編集者より 記念日協会編『すぐに役立つ 366日記念日事典』は、2009年の第1版刊行から有り難くご好評をいただき、増補改訂版、第3版と続き、このたび4年ぶりに第4版を刊行する運びとなりました。 記念日情報が大幅に増え、ついに上下巻の2分冊に。これまで手に取っていただいた多くの読者の方々と、編著者である記念日協会 加瀬清志さまに厚く御礼申し上げます。 と、かしこまった挨拶から始まりましたが、ここからはちょっとくだけてこの本の面白さをお伝えできればと思います。 * タイトル通り、366日すべてに記念日がある。 七草や春分などの日本の伝統的な日や国民の祝日もおさえたうえで、圧倒的に多いのは企業や業界、団体、個人が制定した多種多彩な記念日である。その日を記念日とする由来は語呂合わせであったり(ゴクゴク飲むで5月9日など)、商品の発売日や創業者の誕生日であったりとさまざまで、その解説を読むだけでも面白い。 それにプラスして、ちょっとした雑学も得られるのがこの本の醍醐味。たとえば写真家のやなぎさわごう氏が制定した「シマエナガの日」の日付は、1年で最も寒い日とされる二十四節気の一つの大寒の日(1月20日※年によって変わる)。なぜその日かというと、シマエナガは寒ければ寒いほど羽の中に空気を入れて膨らむことから、とある。シマエナガの特長がわかるうえに、「大寒の日はまんまるなシマエナガを見られるかもしれないな」なんて想像も膨らむ(※シマエナガは北海道に生息する白い野鳥)。 他にも難病・病気の周知をはかるものや新たな文化を根付かせようとするものなどなど、上下巻あわせて総計2362件にものぼる記念日には、制定した企業や人の熱意がギュッと詰まっている。こんなサービスや商品、活動、特産物があるのか!なんていう発見もあったりして、意識していなかった自分の身のまわりの世界がちょっと(というか、だいぶ)広がるような感覚だ。企業努力に唸ってみたり、自社の商品PRの参考にしたり、はたまた日常会話や朝礼、授業のネタにするなど本書の活用方法はさまざま。ぜひお手にとってみてください。 * 本書を読んで「私も記念日をつくろう!」と思った方は、ぜひ日本記念日協会へご連絡を。今後も熱意に満ちた記念日が増えていくのが楽しみです。ちなみに今年もこの本をもとにしたカレンダーを発行する予定ですので、そちらもお楽しみに!(CK)
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