創元社NEWS*2020年4月号

新型コロナウイルス感染症の影響を受けられている皆さまにお見舞い申し上げます。
いまだ収束の見通しがたたない中、不安な日々を過ごされている方も多いと思います。一日も早く心穏やかな日常が取り戻せるよう、心より願っております。
創元社では先月に引き続き一部の書籍を全文無料公開しております。各地域での休校措置により家で長い時間を過ごすお子さまはじめ、不安を抱えているすべての人が少しでも明るい気持ちになってくだされば幸いです。
◇トピックス・・・最新の話題や特別なお知らせ。
◇編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
◇新刊情報・・・絶賛発売中の新刊ラインナップ。
◇営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
◇[連載]ソジーのゲラ・・・公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。
◇キャンペーンのお知らせ・・・現在実施中のキャンペーン情報。
◇「じんぶん堂」掲載情報・・・「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。

╋ トピックス
最新の話題や特別なお知らせ。
【将棋Twitterアカウント開設のお知らせ】
将棋の面白さを皆様にお伝えするため、 将棋Twitterアカウントを開設いたしました。
中の人は、将棋が好きな男性社員2名と、今まで一度も将棋を指したことがない女性社員2名です。毎週2問程度、詰将棋を出題するほか、将棋界のニュースや将棋の格言などをつぶやきます。また、今後は「将棋を指さない営業部員Iが将棋を指してみた!」、「将棋にゆかりの地へ行ってみた!」、「圧倒的に将棋グルメを食べつくす!」などのコーナーを開設、つぶやいていく予定です。
将棋にはゴールがなく、一生の趣味にするには最適です。ぜひ興味を持っていただけたら幸いです。
最後に、詰将棋【1手詰】を出題します。


解答はツイートをご覧ください。↓↓
https://twitter.com/sogensha_shogi/status/1244419681735168000

皆様のフォローをお待ちしております!


出題:『 初心者のための詰将棋』(高橋道雄著)より

 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。

【ビジュアル版】世界の歴史 大年表【4/6発売】
定延由紀、李聖美、中村佐千江、伊藤理子訳 定価(本体4,500円+税)

宇宙の誕生からドローンの登場まで、138億年の歴史をたどる大年表。

古今東西の帝国の興亡や、世界を変えた発明の数々、時代を画する科学的発見、多彩な芸術の発達など、さまざまな側面をもつ人類の歴史を134のテーマで読み解く、ビジュアル年表の決定版!

>>詳細はこちら
担当編集者より
世界史の年表というと、ふつうは「特定の時代・地域・分野に限定しない」通史タイプの年表が思い浮かぶことでしょう。世界史の副読本の巻末に付いている総合年表がその典型で、ある地域の歴史の流れをたどったり、あるいは複数の地域を関連付けたりするのに便利です。ただ、使いこなすにはある程度の予備知識が必要ですし、なにしろ文字ばかりなので退屈といえば退屈かもしれません。

その点、本書は貴方を退屈させないはずです。全体としては、先史時代から現代へと向かう通史的な体裁をとっていますが、実際にはテーマ別年表の集合体であり、興味のあるテーマを選んで読み進めることができます。テーマがはっきりしているので、通常の通史年表のように必要な情報にたどり着くまでに時間を要することもありません(テキストの海で溺れるのも楽しいものですけれどね)。

各年表は基本的に見開き構成で、イラストや写真が盛りだくさん。古今東西の帝国の興亡といった時代と地域を横断するテーマもあれば、古代の大型建造物、地図と地図製作、武器と甲冑、遠距離通信、家庭用電気製品、スパイの歴史などのようにユニークな切り口のテーマもあり、興味が尽きません。

レイアウトも独特で、たとえば「車輪の物語」では、ペニーファージングと呼ばれる前輪が大きな初期の自転車を見開きの中心に据えて、その周囲に沿って車輪に関するトピックが写真付きで14個並んでいます(車輪の起源とされる「ろくろ」から第一次世界大戦で登場した戦車まで)。そして「物理学」では、重要な発見や発明の歴史――お風呂に浸かるアルキメデスからシュレディンガーの猫まで――がチョーク画で描かれているといった具合。

ビジュアルを重視した年表はほかにもありますが、本書ほど徹底したものはないと思います。網羅性の点では総合的な通史年表にはかなわないかもしれませんが、テーマを絞って調べたり、関連づけたりするのに役立ちますし、情報の塊ともいえる豊富なイラスト・写真は、読む人のイメージを喚起し、記憶を定着させる効果があります。本書はまさに〈記憶に残る〉世界史百科なのです。(SD)

╋ 新刊情報
絶賛発売中の新刊ラインナップ。

開封・戦後日本の印刷広告――『プレスアルト』同梱広告傑作選〈1949-1977〉【3/10発売】
竹内幸絵編 定価(本体4,500円+税)

幻の広告研究誌『プレスアルト』を解剖し、戦後の広告文化史に新たな光を当てる。


第二次世界大戦【3/10発売】
ゲアハード・L・ワインバーグ著/矢吹啓訳 定価(本体2,400円+税)

ドイツのポーランド侵攻から太平洋戦争の終結まで、第二次世界大戦の起源と推移を辿るとともに、人々に戦争が及ぼした影響を考察。


目からウロコ!今どき将棋格言【3/10発売】
青野照市著 定価(本体1,300円+税)

将棋の正しい指し方を明快に示した将棋格言集。著者オリジナルの新格言、現代将棋に合わせて今流に表現を変えた格言、古今不変の格言の3種類を紹介する。


こども『話し方入門』【3/17発売】
齋藤孝著 定価(本体1,400円+税)

人前での上手な話し方が説かれた不朽の名著『カーネギー話し方入門』を、カーネギーおじさんが教えてくれるアドバイスに沿って、教育学者の齋藤孝が子ども向けに解説。

ワンピースで世界を変える!【3/17発売】
ブローレンヂ智世著 定価(本体1,400円+税)

お金も技術も人脈もない専業主婦が、男性的な骨格の人も着られるかわいい洋服のブランドを立ち上げ、東大安田講堂で史上初のファッションショーを開くまでの起業奮闘記。

自我体験とは何か――私が〈私〉に出会うということ【3/17発売】
高石恭子著 定価(本体3,800円+税)

私と〈私〉はいつ、どのように出会うのか。自伝的著作、児童文学作品、質問紙調査を主な素材とし、「自我体験」の解明を試みる。

心理療法過程で生じる夢の意味――夢の構造面についての分析から【3/17発売】
粉川尚枝著 定価(本体3,600円+税)

心理療法の過程で、クライエントの心理的テーマは夢にどのように現れるのか。典型的な構造パターンや日本人の特徴についても。

続・天才少年が解き明かす奇妙な数学!【3/17発売】
アグニージョ・バナジー、デイヴィッド・ダーリング著/武井摩利訳 定価(本体2,000円+税)

凄腕のサイエンスライターと、国際数学オリンピックで満点を取った天才少年のコンビが世に送り出す続編。日常にひそむ数学とは。


事例研究から学ぶ心理臨床【3/26発売】
桑原知子編著/田中康裕、梅村高太郎編 定価(本体3,800円+税)

さまざまな諸相を持った8つの事例を取り上げ、詳細な事例発表からその後のケースカンファレンスのライブ感あふれる様子までを収めた臨床家必読の貴重な事例集。


EU[第4版]【3/26発売】
鷲江義勝編著 定価(本体3,000円+税)

現行EU条約をはじめ、歴史、政治、経済、社会、法制、安全保障、教育、文化などEUの活動領域全体について最新の知見を提供する。ブレグジット問題も解説。

心の援助に活かす「夢」の基礎知識【3/26発売】
平井孝男著 定価(本体2,000円+税)

夢は毎夜、私たちにさまざまなメッセージを送ってくる。40年に及ぶ臨床経験と多くの夢研究を基に夢の効用や恩恵について考察。



╋ 営業部だより
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
桜満開!春爛漫!!
本来なら新しい一歩に心逸る時期ではありますが、今年は新型コロナウイルスの影響で日本のみならず、世界中の人々が不自由な生活を強いられていてそうもいってられない状況です。

当然のように繰り返してきた卒業式や入学式、入社式も中止や延期で、幸先の良いスタートとは言い切れませんでした。とはいえ私たちの暮らしは続くわけで、新しい学校、職場に期待と、少なからず不安に思うこともあるかもしれません。

「友達できるかな?」
「どうすれば楽しい学校生活が送れるかな?」
「嫌われないようにするにはどうすればいいかな?」
自宅にいることが多くなるこの時に、せっかくなら本を読む。のもいいものです。

そこでおすすめしたいのが、このほど弊社から発売された

カーネギーおじさんに教わるシリーズ全3巻セット

世界中に多くのファンを持つD・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」「話し方入門」のこども版で子どもから大人まで気楽に手にとってもらえて様々な不安に答えてくれる本が3冊も入っててオススメです!
ぜひ一度、読んでみてください。
お子さんやお孫さんにプレゼントしてご家族で読むのも良いかもしれませんね。(CK)


[連載]ソジーのゲラ
公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。
「ソジー、今度は何の本のゲラを見つけたの?」 


ソジー!!!!!! 早まっちゃダメー!!!!!
…………?
あっ、何だ…、これ、5月の新刊『恐竜と古代の生き物図鑑』のめちゃくちゃリアルな恐竜イラストかあ。もうソジー、おどかさないでよ。激戦の末ようやくチケットを勝ち取り楽しみで楽しみで仕方なくこの日のために働いていたと言っても過言ではない推しのライブが中止になったからって、世をはかなんで自ら恐竜の歯牙にかかるつもりかと思っちゃったよ。
いよいよ新学期、『誰も知らない世界のことわざ』にも、大舞台を前にした相手への励ましの言葉に「オオカミの口の中へ!」っていうのが載ってたけどさ、さすがに恐竜の口の中はヤバいよ。
それにしてもこの図鑑、古代生物や恐竜の迫力満点のイラストがいっぱいだね。去年刊行されて以来大好評の『恐竜の教科書』と同じ人が書いてるんだねえ。私も映画『ジュラシックパーク』が流行していたころからたくさんの恐竜図鑑や展示を見てきたけど、今はこんなにたくさんの種類が判明して、当時の姿が推定されてるんだね。
まだしばらく外出しにくい日々が続くかもしれないけど、これなら大人も子どもも、おうちでも楽しめそう!(O)

╋ キャンペーンのお知らせ
現在実施中のキャンペーン情報。
【1】期間限定全文無料公開
各地域での休校措置や外出自粛などで家で過ごすことが多い方のために、一部の書籍を期間限定で無料公開しております。一覧ページからご覧いただけます。

【2】「聞く技術」20周年記念キャンペーン
刊行20周年を記念して、『プロカウセラーの聞く技術』特設サイトを開設しました。創元社ホームページから『プロカウンセラーの聞く技術』『マンガで読み解く プロカウンセラーの聞く技術』をご購入の方に、特製帯とオリジナルしおりをプレゼント!

╋ 「じんぶん堂」掲載情報
「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。
『本の虫の本』はどのようにして本になったか? 著者が語る制作裏話
編集者、ライター、画家、古書店主、新刊書店員……。『本の虫の本』(創元社)は、文字通り本に埋もれて生きる5人の「本の虫」が、それぞれの生息する本の世界からキーワードを選び自由気ままに解説した、本への偏愛あふれる一冊です。著者代表のハヤシウンチククサイムシこと林哲夫が、当時の日記をもとに制作の裏側をお届けします。

『木のものづくり探訪――関東の木工家20人の仕事』 一生つかえる逸品と出会う
生産者から作り手まで、木に関わる人への取材をライフワークにしている西川栄明さん。この本では、関東地方の工房を訪ね歩き、家具作家から木漆工芸家、クラフト作家まで総勢20人のクリエイティブな作り手たちの信念や創意工夫に迫っています。西川さんが語る「木工家の五つの共通点」は、すべての仕事においても大切なことと言えるのではないでしょうか。「木」を通して「人」から学ぶ。生き方の指南書としても手元に置いていただきたい一冊です。

ビジュアルで楽しく読み解く心理学 『ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑』
人体、食べ物、心……これらの身近な事柄について、私たちはいったいどれだけのことを知っているでしょうか? 「イラスト授業シリーズ」は、そういった身近で幅広いテーマについて、イラストを用いながらわかりやすく解説する図鑑シリーズです。今回はその中から、『ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑』を紹介します。心理学に興味のある人をはじめ、心理学を勉強中の人、医療・福祉領域や教育分野で働いている人などにもおすすめの一冊です。

互いをねぎらい、言葉を受け止め合おう 『精神科医の話の聴き方 10のセオリー』
精神科医で東邦大学教授の小山文彦氏の『精神科医の話の聴き方 10のセオリー』(創元社)が好調だ。刊行後たちまち版を重ね、最近では小山氏がストレス治療を専門とする立場から新型コロナウイルスの問題を特集したテレビ番組に出演、様々な不安への対処法をわかりやすくアドバイスしたことなども話題になり、さらに反響を呼んでいる。その小山氏に、本書に込めた思いやメッセージを寄せてもらった。


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