創元社NEWS*2020年1月号

あけましておめでとうございます。

寒い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
昨年末、朝日新聞社が運営する情報サイト「好書好日」内で「 じんぶん堂」というサイトが公開されました。これは同社と出版社4社が「人文書の魅力を伝えていく」ことを目標に共同ではじめたプロジェクトで、ここに創元社も12月から参加させていただく運びとなりました。
スタートしたばかりの試みはいつもドキドキしますね。そんな新年早々のチャレンジに胸を躍らせつつ、2020年最初のメルマガをお送りいたします。

編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
新刊情報・・・絶賛発売中の新刊ラインナップ。
営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
[連載]ソジーのゲラ・・・公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。
イベントのお知らせ・・・今月開催予定のイベント情報。
「じんぶん堂」掲載情報・・・「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。

 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。

夫婦・パートナー関係も それでいい。【12/17発売】
細川貂々著/水島広子著 定価(本体1,200円+税)

「なに? なぜ? どうして?」パートナーの存在に疑問を抱いた漫画家・細川貂々が、数多の夫婦面接と治療経験を持つ精神科医・水島広子の元を訪ねる、赤裸々の成長物語。

担当編集者より
「それでいい。」シリーズが立ち上がったのは2017年6月。旧作の『それでいい。』『やっぱり、それでいい。』、スピンオフともいえる『生きづらい毎日に それでいい。実践ノート』とシリーズ・ラインナップも増えてきました。おかげさまで好評をいただき、シリーズ10万部を達成することもできました。
そしてこのたび12月に、第4作目『夫婦・パートナー関係も それでいい。』が発売となりました。テーマはシリーズ同様「自己肯定感」をベースにしながらも、「夫婦やそれに限らないパートナー関係」に主眼を置いています。性別、国籍、おひとりさま……。多様な価値観の時代に、パートナーの存在や関係性で生きづらさを感じているかたにこそ、ぜひ読んでいただきたいです。
そうしまして、第5作目もまさにただいま企画書制作中です。シリーズ同様、みなさんの毎日の生活に役立てていただけるものにできればと思っております。(YS)

╋ 新刊情報
絶賛発売中の新刊ラインナップ。

化石燃料の逆襲【12/4発売】
ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳 定価(本体2,200円+税)

複雑で難しくなりがちな、地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題。それらを3つのテーマに絞り、飽きずに読み切れるSF風物語に仕立てた学習本の化石燃料編。


プラスチックで大パニック【12/4発売】
ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳 定価(本体2,200円+税)

複雑で難しくなりがちな、地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題を3つのテーマに絞り、飽きずに読めるSF風物語に仕立てた学習本のプラスチック編。

毒毒星人の地球侵略【12/4発売】
ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳 定価(本体2,200円+税)

複雑で難しくなりがちな、地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題を3つのテーマに絞り、飽きずに読み切れるSF風物語に仕立てた学習本の化学物質編。

プロカウンセラーの薬だけにたよらずうつを乗り越える方法【12/17発売】
杉原保史著 定価(本体1,200円+税)

うつのメカニズムと対策、うつに陥りやすい状況について説明。苦しい症状を抱えながらどう生きていけばよいかが自然に分かる。


軍事戦略入門【12/17発売】
アントゥリオ・エチェヴァリア著/前田祐司訳 定価(本体2,400円+税)

軍事戦略とは何か――本書では、戦略理論の先行研究と豊富な歴史的事例を交えながら、軍事戦略の基本類型を整理分析。その概念や歴史的背景、理論的争点を示す。


プラネットアース【12/17発売】
レイチェル・イグノトフスキー著/山室真澄監訳/東辻千枝子訳 定価(本体3,000円+税)

地球の循環と生態系のしくみをオシャレなイラストとともに学べるビジュアルブック。持続可能な環境づくりのために必要な知識を楽しく身につけられます。



╋ 営業部だより
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
~ 創元社 営業あるある ~
(私)「創元社 営業のKと申します。」
(先方)「あ~。推理文庫の。」
(私)「あ、それは東京創元社さんで、別の会社なんです。
   いや、元々は(60年前ですけれど)同じ会社だったのですが。」
(先方)「そうなんだ。ところで、おたくはどんな本出してるの?」
(私)「カーネギーの『人を動かす』ですとか。。」
(先方)「あ~、あれね。ロングセラーだもんね。」
初めての訪問先でご挨拶をする際、哀しいかなこのようなやり取りがほぼ恒例になっています(苦笑)。
ただ最近では、『人を動かす』のタイトルを出してもピンときていただけないケースもあり、危機感も感じ始めています。
 
その一方で『世界で一番美しい元素図鑑』や『翻訳できない世界のことば』などの比較的新しいタイトルをきっかけに、小社を知ってくださった業者さんから新規取引のお話をいただいたりすることも徐々に増えてきています。
 
これまでのお客様を大切にしつつ、新しいお客様を作っていくことは、営業としての目標であります。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(SK)


[連載]ソジーのゲラ
公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。

今月からメルマガに新コーナー「ソジーのゲラ」が登場!
ソジーと編集Oが編集局をお散歩し、現在編集中の本のゲラを紹介します。
記念すべき第一回は、早々に職権濫用しようとしている編集Oの担当書籍から。

「ソジー、これは2月刊行予定『 マンガでわかる子育てコーディネート~親子で楽しい生活ルールの作り方~』(山本ユキコ著・ながさわゆみこ漫画)のゲラだよ。
特にワンオペ育児になりやすい核家族のパパ・ママ向けに、いくつもの子育て方法を組み合わせて自分らしい育児をし、子どもに生活ルール(しつけ)を身につけさせる方法をマンガで解説する子育て本なの。
ストーリー仕立ての漫画だから、子育てに忙しい人もサッと読めるし、大事なポイントは著者がコラムにまとめているので、要点もわかりやすいでしょ。
やんちゃに育つ甥っ子、姪っ子に振り回された編集Oが「これ私、母親ムリだわ…」と思った経験から企画した本だよ。最近忙しすぎて全然甥っ子たちに会えてないけど、本書に登場する2歳のお兄ちゃんと生まれたての妹ちゃんに癒されつつ、月末の校了まで頑張るね。ソジーも時々わんぱくすぎるから、ちょっと生活ルールを覚えてもらおうかなぁ。
ちなみに奥にあるのは3月新刊『 ワンピースで世界を変える!』(ブローレンヂ智世著)のできたてほやほやの初校ゲラだよ。編集O、ここぞとばかりにぶっこむね!
さて、来月はどんな本のゲラが見つかるかな?」(O)


╋ イベントのお知らせ
※スケジュールや内容は変更になることがございます。
■著者講演「現地嫌い研究者の紹介する現地と研究のこと」
内容:
現地嫌いのフィールド言語学者が、「フィールド言語学者なので、現地が嫌いでも現地に行きます。昨年2019年も、著書の刊行直前の8月下旬から、すわ雲隠れであるかの如くに2ヶ月弱ほど、当該の嫌いな現地へとマジメに調査に行っていました。割と言いたい放題に、著書の中で言いたいことを言ってしまった感じもするので、いっそ、改めてその「嫌い嫌い」言っている現地を、写真などを交えつつ紹介してみようじゃあないか。ただし、写真は嘘を吐きますよね。良さそうに見えちゃう。だまされてはいけませんよ。あ、それに加えて、研究者なので、研究のこともちょっと話しましょうか。けど難しい話はしません。熱が入ると愚痴になっちゃいますからね。」と、こう語っております。バックパッカーからインドア派まで、誰が聞いても良いトークです。(イベント告知文より)
日時:1月24日(金)19:30~(19:00開場)
場所:ジュンク堂書店 池袋本店 4階喫茶コーナー(〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-15-5)
>>詳しくはこちら
■山田英春氏『風景の石 パエジナ』関連イベント
 渋谷区ふれあい植物センター「博物バザール」
内容:
風景の石 パエジナ』の著者・山田英春氏が「模様石」のお店を出店します。
メノウ、ジャスパー、亀甲石、風景石など、世界各地の模様の面白い石、美しい石の販売をします。今回はイタリアの稀少な幾何学模様の石「アルノーの緑」、風景の石「パエジナ」、光に透かすと虹色になる「イリース・アゲート」を中心に販売します。(イベント告知文より)
日時:1月25日(土)10:30~17:30
   26日(日)10:00~14:45(15:00~16:00博物トークショー) 
場所:渋谷区ふれあい植物センター(〒150-0011 東京都渋谷区東2-25-37)
>>詳しくはこちら

■『よい移民ー現代イギリスを生きる21人の物語』刊行記念トークイベント
 「移民社会と向き合うために ―イギリス文化研究者2人の対話―」 
内容:
『よい移民』は、イギリスで活躍する作家、俳優、ジャーナリストなど総勢21人のブラック、アジア系、エスニック・マイノリティたちによるエッセイ集です。
本書で綴られているのは、自身の生い立ちや家族の歴史、日常や仕事で直面する不安や不満、そして未来への希望といったそれぞれの人生の物語であり、「21世紀のイギリスにおいて『有色の人間』であるとはどういうことなのか」を探求したその痕跡です。
この本の翻訳者である栢木清吾さんと、同じく現代イギリス文化を専門とする稲垣健志さんをお招きし、お二人の研究をもとに「移民」や「人種」にかかわる問題について対話しながら、私たち自身が「移民社会」、「多様性」とどう向き合っていくのかを皆さんと一緒に考えたいと思います。(イベント告知文より)
日時:1月26日(日)15:30~(15:00開場)
場所:石引パブリック(〒920-0935石川県金沢市石引2丁目8-2 山下ビル1F)
登壇者:栢木清吾(翻訳者)、稲垣健志(金沢美術工芸大学美術工芸学部准教授)
>>詳しくはこちら


╋ 「じんぶん堂」掲載情報
「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。
■教育を「身の丈に合ったもの」にしないために ロバート・D・パットナム『われらの子ども』
創元社の「じんぶん堂」デビュー。1回目のテーマに取り上げるのはパットナム『われらの子ども』です。 機会格差が固定化してしまったアメリカ現代社会を統計分析とインタビュー調査で明らかにしたことで、米国でベストセラーになった本書。教育問題に揺れるいまの日本でこそ読んでいただきたい一冊です。

人文的テーマとしての「女性スポーツ」 『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』
近代スポーツ界に飛びこみ、圧倒的な能力と粘り強さで記録と歴史をぬりかえてきた女性アスリートたち。『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』はそんな彼女らにスポットをあて、その驚くべき成績やバイタリティあふれる人生をチャーミングなイラストとともに紹介したビジュアルブックです。今回は「スポーツと多様性」をテーマに、本書の一部を紹介します。


株式会社 創元社
〒541-0047 大阪市中央区淡路町4-3-6


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