大阪の出版社 創元社より、新刊・近刊情報をご案内いたします(毎月10日配信)
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猛暑の最中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
創元社では本年より、学校図書館や公共図書館で勤務されている方向けに「学校・図書館さまへ」というページを立ち上げました。新刊情報とともに、子どもの本にかかわる疑問や質問への回答を毎月更新するなど、司書や図書館に関わる方へのお役立ち情報を発信しています。今はちょうど名作小説『夏の庭』について(※子どもの本100問100答コーナーは毎月15日頃更新です)。ぜひ一度アクセスいただきますと幸いです。
それでは、今月のメルマガをお送りいたします。
◇編集者の裏×裏・・・当月の新刊からイチオシを担当編集者の声とともにご紹介。
◇新刊情報・・・絶賛発売中! 7月の新刊ラインナップ。
◇コラム「観る将のひとりごと」・・・創元社社長による将棋ミニコラム。
◇営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
◇本を贈るススメ・・・「本を贈る」をテーマに、季節ごとのおすすめの本をご紹介。
◇キャンペーンのお知らせ・・・「心理学手帳」5周年記念プレゼント、ほか。
◇イベントのお知らせ・・・今月開催予定のイベント情報。
◇「創元社note部」更新情報・・・最新のnote更新情報をお知らせ。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ) 当月の新刊からイチオシを担当編集者の声とともにご紹介。
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世界遺産 百舌鳥・古市古墳群をあるく【8/19発売】
久世仁士著/創元社編集部編 定価(本体1,200円+税)
大阪府下の市街地近郊に所在し、国内屈指の巨大古墳集積地として知られる百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群。2019年に世界文化遺産に登録された全49基の古墳を、専門家の解説で多数の写真・古図版・地図とともに紹介する案内書。内部に入ることのできない陵墓や、樹木の生い茂った小山にしか見えない古墳も、最新の発掘・調査結果をまじえた考古学的知見も携えて現地を探訪すれば、千数百年前の人の営みが見えてくる。
>>詳細はこちら
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担当編集者より
今年5月に世界遺産への登録が勧告されてから、現地を訪れる人が急激に増えてきました。日本人だけでなく外国人観光客も多く、個人やカップル、グループなど様々ですが、古墳に関する情報を仕入れず訪れても、満足度は高くないようです。巨大古墳は間近から見ても実感がなく、天皇陵は内部に立ち入れないため、緑の小山と堀を見ただけでは、よく分からないからでしょう。一方、現地ではガイド付きの古墳めぐりツアーの団体もよく見かけるようになりましたが、解説付きで古墳を見学すると感興も湧くからか、ツアー参加客の表情からも満足度の高さがうかがえます。
本書の著者は長年、文化財保護活動に携わり、発掘現場の視察にも立ち会う専門家であるだけでなく、一般向けのガイド経験も豊富です。世界遺産に登録された49基以外の古墳も全部取材しただけでなく、現場の状況変化もフォローし、百舌鳥・古市古墳群のすべてを知り尽くした人です。本書を片手に、古墳の知識と現地情報に長けた著者のガイドツアーに参加しているような気分で、古墳めぐりをより深く楽しんでもらえたら幸いです。(TM)
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新刊情報 ―7月の新刊より―
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齋藤孝が読む カーネギー『話し方入門』【7/17発売】
齋藤孝著 定価(本体1,400円+税)
自信を持って人前で話す方法を説いた名著『カーネギー話し方入門』を教育学者の齋藤孝が読み、実践的ノウハウを交えて解説。
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ユング心理学の世界【7/17発売】
樋口和彦著 定価(本体3,500円+税)
ユングの生涯や元型、コンプレックスといった基本概念、夢分析についての解説に加えて、神話、童話、錬金術、東洋思想、宗教と心理療法との内的なかかわりを考察する。
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河合隼雄と子どもの目【7/17発売】
河合隼雄著 定価(本体1,500円+税)
子どもが主人公の物語を繊細かつ緻密な臨床家の視点で読み解き、人生に多くの気づきや示唆を与える。マガジンハウス社『〈うさぎ穴〉からの発信』の復刊。
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グループワーク〈ミソドラマ〉で 子どもの心の声を聴く【7/17発売】
アラン・グッゲンビュール著/桑原知子監修/アランプロジェクト訳 定価(本体1,600円+税)
物語の結末を考え、それを劇にして演じるグループ・アプローチ「ミソドラマ」。学校の授業で使えるよう紹介。
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最新 英語論文によく使う表現 発展編【7/17発売】
﨑村耕二著 定価(本体2,400円+税)
【英語表現約800文例収録】高度な論述を可能にする文例・学術表現を豊富に掲載し、徹底解説。読まれ、伝わる論文へと導く、研究者のための最強の言語マニュアル。
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ことばにできない宇宙のふしぎ【7/22発売】
エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳 定価(本体1,800円+税)
『翻訳できない世界のことば』の作者が贈る小さな美しい科学絵本。宇宙や自然の不思議について、感性あふれるイラストと詩情豊かな文章で綴る。
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大阪の教科書 上級編【7/26発売】
橋爪紳也監修/創元社編集部編 定価(本体1,900円+税)
ことば・歴史・文化からスポーツ、食べ物、サブカルチャーまで大阪文化のエッセンスを凝縮。検定公式テキストの上級編。
>>詳細はこちら
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ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑【7/29発売】
黒木俊秀監修/小野良平訳 定価(本体2,800円+税)
身近な人間関係から学校、職場、地域社会、産業・文化など、心理学の広大な領域を、カラフルなイラストと解説で学べる図鑑。
>>詳細はこちら
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よい移民【7/29発売】
ニケシュ・シュクラ編/栢木清吾訳 定価(本体2,400円+税)
70年代以降生れの著名な移民1世・2世クリエイター21人が自己の存在意義や葛藤、社会の偏見などを繊細かつ巧みに表現。J・K・ローリング&ゼイディー・スミス推薦。
>>詳細はこちら
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【コラム】観る将のひとりごと じつは大の将棋ファン!! 創元社社長による、将棋観戦が楽しくなるミニコラム。
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観る将のプロフィール
数年前、初めて出た地元の将棋大会で幼稚園児の女の子に軽くあしらわれ、以来「観る将」専門に。唯一の得意戦法は中飛車。最近は藤井聡太七段に夢中。
伝説の一手
対局室で勝負がおこなわれているまさにそのとき、注目度の高い棋戦では、多くのプロ棋士が別室で次の一手を巡りシミュレーションを積み重ねています。いろいろな意見を出しながら検討して、次の一手の候補を数手に絞り込むのです。対局中の棋士が打つ手も、その範囲で指されることがほとんどです。しかし時には、別室のプロ棋士たちの検討結果を遙かに超えた、想像もつかない一手が指されることもあります。過去の名対局と言われているものの中でも滅多に見られない、「歴史に残るような一手」です。
ここで最初にご紹介するのは、1988年NHK杯第4回戦第一局の加藤一二三九段VS羽生善治五段戦において、羽生五段が放った「▲5二銀」です。別室で解説をしていた米長永世棋聖が「おお~っ」と叫び、聞き手のNHKアナウンサー永井氏が「なんですか、これは」とびっくりした手です。「▲5二銀」という指し手だけで、多くの将棋愛好家はこの30年以上前の戦いを想起するほどです。
そしてもう一つご紹介したいのが、2018年6月15日の藤井聡太七段VS石田直裕五段戦で藤井七段が放った「△7七同飛車成り」という手です。これも解説者の間では見えなかった手で、対局相手の石田五段も全く想定していませんでした。詳細は省きますが、これもAIの予想すら超えた想定外の指し手でした。昨年の「升田幸三賞」を受賞したのも当然です。誰もが気がつかなかった一手。これこそ将棋を超えた、普遍的な革新の具体的な姿と言えるでしょう。
>>バックナンバーはこちら
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営業部だより
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すこし早めの夏休みで広島へ。旅のさなかに感じたのは、広島県民の広島東洋カープへの愛の深さでした。観光地や店内を歩いていると、5分おきに、赤い何かが目に飛びこんできます。居酒屋に行けば、老いも若きも客も店員も、巨人×広島戦の戦況に、酒を飲む手、皿を洗う手がいっせいに止まります。その光景は、自分の生活圏内にはない、なつかしく心ひかれるものでした(G)
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本を贈るススメ 「本を贈る」をテーマに、季節ごとのおすすめの本をご紹介します。
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只今、東京・上野の国立科学博物館では「恐竜博2019」が開催中。はるか古の地球上に生きていたというこの巨大生物は、子どもから大人まで夢中にさせるロマンと魅力にあふれる存在です。さて、そんな恐竜好きの方へおすすめしたいのが『恐竜の教科書』です。恐竜博の学術協力を務め、「夏休み子ども科学電話相談」のダイナソー小林としても知られる小林快次先生を筆頭に若手研究者総勢4名の監訳による本書は、タイトルの通り、恐竜の基礎を体系的に知ることのできる、まさに「教科書」。子ども向けの恐竜本では物足りないと感じる方にも満足いただけるはずです。
■おすすめ■恐竜好きの方、高校生以上向き
>>『恐竜の教科書』の詳細はこちら
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キャンペーンのお知らせ
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【1】「心理学手帳」5周年記念プレゼント
創元社ホームページにて『心理学手帳[2020年版]』の通常版または限定版をお買い上げの方に、オリジナルブック型ふせんをプレゼントいたします。
>>『心理学手帳[2020年版]』特設サイト
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イベントのお知らせ ※スケジュールや内容は変更になることがございます。
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■8月12日(月)16:00~17:30 『よい移民―現代イギリスを生きる21人の物語』刊行記念トーク 会場:ジュンク堂書店 難波店(大阪) 登壇者:栢木清吾氏(翻訳者)、太田明日香氏(編集者)、福嶋聡氏(ジュンク堂難波店店長) >>詳しくはこちら
■8月17日(土)18:00~ 届けられるべき声のはなし 栢木清吾×ケイン樹里安 『よい移民』刊行記念トークショー 会場:本屋プラグ(和歌山) 登壇者:栢木清吾氏(翻訳者)、ケイン樹里安氏(社会学者) >>詳しくはこちら
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「創元社note部」更新情報
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