大阪の出版社 創元社より、新刊・近刊情報をご案内いたします(毎月10日配信)
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本格的な夏もはじまりつつある昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 さて今月16日から、創元社では「訳アリ本販売キャンペーン」を開始します。メルマガ会員様限定で、一般書店では販売することができなくなった「傷み」や「汚れ」のある書籍を、創元社HPにて特別価格で販売する試みです。 チャレンジ精神を忘れずに、お得情報をお届けできればと思います。
◇編集者の裏×裏・・・当月の新刊からイチオシを担当編集者の声とともにご紹介。
◇新刊情報・・・絶賛発売中! 6月の新刊ラインナップ。
◇コラム「観る将のひとりごと」・・・創元社社長による将棋ミニコラム。
◇営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
◇本を贈るススメ・・・「本を贈る」をテーマに、季節ごとのおすすめの本をご紹介。
◇キャンペーンのお知らせ・・・訳アリ本販売キャンペーン、ほか。
◇イベントのお知らせ・・・今月開催予定のイベント情報。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ) 当月の新刊からイチオシを担当編集者の声とともにご紹介。
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ことばにできない宇宙のふしぎ【7/22発売】
エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳 定価(本体1,800円+税)
星はなにでできているの? どうしていつも私の上に雨が降るの? 時間っていったいなに? 10万部突破のベストセラー『翻訳できない世界のことば』の作者が贈る、小さな美しい科学絵本。私たちの世界を司る宇宙の原理や法則、自然の中にある不思議について、科学的な知識を織り交ぜながら詩情豊かな文章で綴る。みずみずしい感性で捉えたイラストと共に、読む人を日常から広大な宇宙の旅へと誘う。
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担当編集者より
本の「Cコード」ってご存じですか? 図書分類コードとも呼ばれる4桁の数字で、1桁目が販売対象を、2桁目が形態を、3・4桁目が内容をそれぞれ表しています。だいたいカバーの裏側や奥付(おくづけ)に記載されていて、図書館や書店ではCコードを元に陳列棚を決めることもあります。本書のCコードは「0044」ですから、「0:一般書」で「0:単行本」で「4:自然科学」の中でも「4:天文地理」の本だと分かる。そう、これは自然科学の本……と言い切ってしまうことに、実はいささか躊躇してしまうのです。
訳者の前田まゆみさんは本書のあとがきのなかで、「これは『もののあはれ』について語っている本だ」と言います。「著者は宇宙そのものが実は『詩』以外の何物でもないことに気づき、その感動を繊細な文章に美しい絵を沿えて描き出してくれている」と。私自身はこの本を読みながら、寺田寅彦や岡潔といった、随筆の名手であった数人の科学者を思い出しました。新鮮な目で日常を眺め、柔らかな知性をもって科学と文学の重なるところを言葉で掬い上げる見事な手法は、本書でエラさんが試みていることと何ら相違ありません。
世界を新しい目で見る体験を詩的体験と呼ぶならば、本書は紛れもなくエラさんの「詩的体験」を綴った本だと思います。科学に関心のあるかたはもちろん、詩や文学が好きなかたに心からおすすめしたい一冊です。(AN)
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よい移民【7/29発売】
ニケシュ・シュクラ編/栢木清吾訳 定価(本体2,400円+税)
70年代以降生まれの俳優、ミュージシャン、詩人、ジャーナリストなど、移民2世・3世の著名なクリエイター21人が、移民としての自己存在の意味や葛藤、社会の偏見などを繊細かつ巧みに表現。編集は、インド系移民の若手作家ニケシュ・シュクラ。2016年9月にクラウドファンディングで刊行され、英国でベストセラーとなる。J・K・ローリング&ゼイディー・スミス推薦。2016年度のReaders Choice受賞。
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担当編集者より
かれこれ25年あまり書籍の企画編集をやっていると、ジャーナリズム受けしてニュースは量産されるのだが、書籍になるとなかなか売れないテーマがあるのが分かってくる。その一つが移民問題だ。国民感覚に引き寄せやすい近現代の日系移民問題ですらも、波乱万丈すぎないか?と疑問符を付けたくなるような「実録ノンフィクション物語」なんかの一部を除くと、書籍ではだいたい苦戦する。他国民の話であればなおさらだ。だからこそ、作るタイミングがすごく大事になってくるのである。最近になって急に大騒ぎし出した、低賃金単純労働者補填が実態の技術実習生問題だって、相当前からいいルポが何冊も本になっているのに、世間は見向きもしなかったのだ。でもようやく、「移民政策を取らない」なんて言い草は、その場しのぎの詭弁に過ぎないことが明らかになりつつある。他国民の移民本なのに売れるかもしれない、という幻想を少しでも持てるのが、とても嬉しい。(yy)
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新刊情報 ―6月の新刊より―
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分析心理学セミナー1925【6/10発売】
C・G・ユング著/ソヌ・シャムダサーニほか編/河合俊雄監訳 定価(本体3,400円+税)
『赤の書』に結実するユングの着想やその後の展開を、ユングが自らの言葉で語り、チェックした、唯一信頼できる一次資料。
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Q&Aで学ぶ 遊戯療法と親面接の考え方・進め方【6/10発売】
竹内健児著 定価(本体2,800円+税)
退室しぶり、ズル、親からの要求、セラピスト間の不一致――。現場で起こる具体的な問題を200のQ&Aにまとめて解説。クライエントへの受け答えの例を豊富に示す。
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居飛車 108のツボ【6/10発売】
高橋道雄著 定価(本体1,300円+税)
居飛車には居飛車独特の感覚がある。ここぞという場面でのツボ(急所)を知っていれば、勝率が上がること間違いなし。本書はそのツボをたっぷりと詰めこんだ定跡集。
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ジェインズヴィルの悲劇【6/17発売】
エイミー・ゴールドスタイン著/松田和也訳 定価(本体2,400円+税)
GMの工場閉鎖によって引き起こされた企業城下町崩壊の実情を丹念に追い、異なる立場の関係者のパーソナルな物語から描きだす、衝撃のノンフィクション。
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壺イメージ療法【6/17発売】
成瀬悟策監修/田嶌誠一編著 定価(本体6,000円+税)
「壺」をイメージの中に浮かべ、そこに出入りすることを治療者と協力しつつ行なうイメージ療法の一種。日本の臨床土壌から生まれた独自の技法の全容を説く。
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フィンテック FinTech【6/17発売】
大平公一郎著 定価(本体1,800円+税)
フィンテック導入によるキャッシュレス決済をはじめ、ブロックチェーンと仮想通貨、新しい保険サービスのインシュアテックまで、そのしくみと実例をイラストでやさしく図解。
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決定版 コンピュータサイエンス図鑑【6/27発売】
ヘレン・コールドウェル監修/クレール・クイグリーほか著/山崎正浩訳 定価(本体2,000円+税)
ハードウェアやソフトウェア、プログラミングやソーシャルメディアからデジタル時代の社会問題や未来のすがたまで、コンピュータ科学の基本をやさしく学べる入門ガイド。
>>詳細はこちら
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【コラム】観る将のひとりごと じつは大の将棋ファン!! 創元社社長による、将棋観戦が楽しくなるミニコラム。
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観る将のプロフィール
数年前、初めて出た地元の将棋大会で幼稚園児の女の子に軽くあしらわれ、以来「観る将」専門に。唯一の得意戦法は中飛車。最近は藤井聡太七段に夢中。
「王」と「玉」
将棋はおもしろいゲームですが、駒の意味、駒の形など意外に知られていないこともたくさんあります。今回は全部で8種類ある駒の意味について調べてみましょう。
「金」、「銀」はそれぞれに貴重な宝の名前。「桂」はニッキ(肉桂)という香味料、「香」は香木、「飛車」は馬車、「角」は牛車、「歩」は兵士の意味です。残りの一つは、一組の将棋駒の中でも更に違いがあります。それが「王」と「玉」です。「王」は王様の意味だとすぐわかりますが、「玉」にはどういう意味があるのでしょうか。
実は玉は宝物という意味なのです。実際対戦するとき、そんなの私はどっちでもいいよ、と言って使っている人も多いことでしょう。しかし公式の棋戦では王を上位者が使うと決まっています。なぜ上位者が王を使うのか。その理由については諸説あるようです。最古の駒は平安時代に興福寺の境内から発掘されたものですが、玉が三枚発掘され王はなかったことから、もともとは玉しか使われていなかったというのが定説です。しかしそれがどこかの時代から王も使われるようになった。はっきりしたことはわかりませんが、中国の礼記という古典に「天に二日無し、地に二王無し」、つまり天に二つの太陽が無いように、この世でも王は一人だけ、という一節があり、このことを知った豊臣秀吉が、二枚の玉のうち一枚を王に換えたという説があるそうです。
将棋というゲームは、もともと相手の王様を取るゲームではなく、宝物を取るゲームだったということを知っている人は、案外少ないのではないでしょうか。
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営業部だより
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先日、プライベートで福井に行きました。 着いた先の福井駅前には、いきなり大きな恐竜のオブジェがあって、名前はそれぞれ『フクイザウルス』に『フクイティタン』、『フクイラプトル』。 そのほか「隠れミッキー」ならぬ「隠れ恐竜」もいて、テンションが上がります! さぁ!今年の夏は、恐竜ワールドに飛び込んでみては、いかがですか? その前に、弊社の刊行している『恐竜の教科書』も必須です! 必ず、楽しい夏になりますよ!(CN)
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本を贈るススメ 「本を贈る」をテーマに、季節ごとのおすすめの本をご紹介します。
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梅雨が明けると、いよいよ夏本番。すでにじりじりと暑さが迫ってきている気配がします。そこで今回は、少しでも涼しさをお届けしようと「海」にまつわる本を集めました。
なかでもイチオシは『世界で一番美しい海のいきもの図鑑』。世界80カ国以上の海を旅してきた海洋写真家が出会った「地球上のもう一つの世界」を、美しい写真とライブ感あふれるエッセイで楽しめます。
この時期のプレゼントには、涼感を演出する青や水色、そして透け感のあるラッピング素材がぴったり。写真集ならあえて表紙を見せても◎。
■おすすめ■海好き、魚好き、写真好きの方へ
>>『世界で一番美しい海のいきもの図鑑』の詳細はこちら
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キャンペーンのお知らせ
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【1】訳アリ本販売キャンペーン【近日開催】
訳アリ本とは、新本ではあるものの、流通過程で痛みや汚れが生じたために、一般の書店では販売できなくなってしまった商品です。これら書籍を創元社ホームページにて、特別価格でご提供いたします。 ■実施期間:7月16日(火)~31日(水)
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イベントのお知らせ ※スケジュールや内容は変更になることがございます。
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