大阪の出版社 創元社より、新刊・近刊情報をご案内いたします(毎月10日配信)
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新年度に入りました。この4月から新しい環境に変わられた方、または新しい人を迎えられた方もいらっしゃると思います。4月1日には新元号も発表され、国全体が新しい時代に向かおうとしています。 さて、創元社も新しい試みを取り入れ、日々変化しております。3月には、いま出版社のあいだでも広がりつつあるSNSサービス「note」の運用を開始しました。また、本メールマガジンには今号より目次を追加しました。「創元社News」4月号もどうぞよろしくお願いいたします。
◇編集者の裏×裏・・・当月の新刊からイチオシを担当編集者の声とともにご紹介。
◇新刊情報・・・絶賛発売中! 3月の新刊ラインナップ。
◇コラム「観る将のひとりごと」・・・創元社社長による将棋ミニコラム。
◇営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
◇本を贈るススメ・・・「本を贈る」をテーマに、季節ごとのおすすめの本をご紹介。
◇キャンペーンのお知らせ・・・鉄道本プレゼントキャンペーンほか。
◇イベントのお知らせ・・・今月開催予定のイベント情報。
◇「創元社note部」更新情報・・・3月に公開したnote記事をお知らせ。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ) 当月の新刊からイチオシを担当編集者の声とともにご紹介。
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歴史を変えた50人の女性アスリートたち【4/17発売】
レイチェル・イグノトフスキー著/野中モモ訳 定価(本体1,800円+税)
「女は弱い」とスポーツを制限されていた時代から現代まで、歴史をぬりかえた偉大な女性アスリート50人にスポットをあて、その業績や社会的影響力、エネルギッシュな人生の物語を、おしゃれなイラストとともに紹介します。差別や旧弊に阻まれながらも、才能と努力の成果をつかみ取り、未来の選手に道を切り拓いてきたヒロインたちの姿は、スポーツ界にとどまらず、新しい時代をになうすべての人に勇気を与えてくれます。
>>特設サイトはこちら
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担当編集者より
『世界を変えた50人の女性科学者』の続編となる本書。今回は著者のレイチェルさんに日本版だけの描きおろしをお願いしたり、中京大学スポーツ科学部教授の來田享子先生に序文を寄せていただくなど、翻訳書ならではのお楽しみをたくさん詰め込むことができました。五輪メダリストである奥野史子さん、朝原宣治さんにご夫婦で推薦をいただけたのも嬉しいことでした。ほかにも、ここでは挙げきれませんが、多くの方にご協力いただき、刊行を目前にした今、感謝の気持ちでいっぱいです。
個人的には、ジェンダーとスポーツに関する記事や本を読むにつれ、『女性科学者』編集中に比べて思い悩むことの多い日々でした。サイエンスは、実態はどうあれ男女とも同じ土俵で研究しますが、スポーツではほとんどの競技で男女リーグが分かれていて、「身体」の差異に向き合わざるをえないからです。例えば男性が確立してきた訓練法に合わせるのではなく、女性の身体的成長や周期に合ったトレーニングや環境整備が必要というのは、なるほどと頷けます。一方で、男性ホルモン量が基準値以上であることを理由に女性選手として認められないアスリートの記事などを読むと、いったい性別とは何なのかとか、トランスジェンダーや多様な性自認を抱える人はどうなのだろうとか、スポーツの本当の意義とは何なのかということまで考え始めてしまい、モヤモヤしてばかりでした。ただ、どのような性別であれ、身体のつくりも生理も厳密にはひとりひとり違っているはず。だからスポーツに限らず、あらゆる分野で、人間を男女というたった2つだけのカテゴリで分けるのはそろそろ無理があるんじゃないかなというのが、今の私の考えです。スポーツもまた、いつかは性別以外の基準で競技クラス分けが行われるのかもしれません。
本書のシリーズは歴史に埋もれがちな「女性」の活躍を描くシリーズですが、「女性であること」を理由にした差別と闘って受けてきた人たちだから、あえて「女性」と銘打っているだけで、本当は「世界を変えた科学者」「歴史を変えたアスリート」の本なのです。そして私が、彼女たちの不遇に腹が立つのも、差別と闘う姿に胸を打たれるのも、私が女性だからではなく、ひとりの人間だからだと信じています。(O)
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笑う回文教室【4/17発売】
せとちとせ著 定価(本体1,800円+税)
さあ、みんなで回文をつくってみよう。そして、面白い回文作品が出来上がったら、絵を描いてみよう。きっと楽しくなり、笑えるはずです。小学校の国語でも、言葉遊びの一貫で回文づくりの授業があります。大人の人にとっても、普段と違った脳を働かせる頭のトレーニングにもなります。言葉の魔術師で、回文の先生による、切れ味シャープなオリジナル作品と、思わず笑う楽しい絵を満載しながら、つくり方のコツまでお伝えします。
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担当編集者より
上から読んでも下から読んでも同じ音(おん)になり、かつ、意味のある言葉の集まりを「回文」と言います。回文づくりにおいては、「ゆるい」ルールと「厳しい」ルールがあり、「言葉の魔術師」として名高い著者の回文作品は、厳しいルールに基づいて創作されます。それは、拗音(ゃゅょ)・促音(っ)・濁音(゛)・半濁音(゜)・長音記号(ー)も行き帰りそのままに使わねばならないという縛りです。この厳しいほうのルールでうまく作品が出来上がった時は、達成感もひとしおだそうです。
ただ単に回文作品を載せるだけでなく、思わず笑えるイラスト入りで絵本仕立てにしたり、ローマ字回文や早口言葉、パズルやカルタ、数式の方程式にしてみたりと、本書の楽しみどころは満載です。初心者の方へ、回文のつくり方も手ほどきするページもあります。小学校では国語の授業の中で回文をつくる授業があって、小学生には馴染みがありますが、大人にとっては頭の体操にも、言葉遊びの娯楽にもなるでしょう。はまるとクセになる回文の世界にようこそ。
最後に、本書の中で個人的に好きな、短くて切れ味鋭い回文作品をいくつかご紹介します。「ウクレレ食う」「ワイルド、踊る岩」「下半身、墓」……。(TM)
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新刊情報 ―3月の新刊より―
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齋藤孝が読む カーネギー『人を動かす』【3/6発売】
齋藤孝著 定価(本体1,400円+税)
人間関係の原則を説いた不朽の名著『人を動かす』を教育学者の齋藤孝が読み解き、今日的な事例と著者自身のオリジナリティーに溢れた実践的ノウハウを交えながら解説。
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あの日からの或る日の絵とことば【3/6発売】
筒井大介編 定価(本体1,700円+税)
絵本作家たちが描く、震災をめぐる或る日の記憶。〈絵とエッセイ〉荒井良二、飯野和好、ささめやゆき、スズキコージ、ツペラツペラ、ミロコマチコ、ヨシタケシンスケ、他
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心的現実感(リアリティ)と離人感【3/12発売】
松下姫歌著 定価(本体3,400円+税)
離人感それ自体を個々人が体験している心的リアリティと捉え、独自の心理尺度や風景構成法を用いた研究を通じて、心が生きている次元に迫る新たな視座を提示する。
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聴き手のこころの動きから見る心理臨床の専門性【3/12発売】
鈴木優佳著 定価(本体3,400円+税)
内的体験過程に着目するという独自の視点から調査研究や臨床事例の検討を行うことで、心理臨床家の話の聴き方の専門性を捉える。
>>詳細はこちら
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箱庭療法【3/12発売】
木村晴子著 定価(本体4,200円+税)
箱庭療法の理解を深める基本図書、新装復刊。長きにわたり箱庭療法にたずさわってきた著者が、その概説や自身の基礎的研究、臨床体験を写真等の豊富な資料と共にまとめた。
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公認心理師分野別テキスト【全5巻】【3/19発売】
野島一彦監修 各巻定価(本体2,400円+税)
公認心理師カリキュラムに準拠! 公認心理師の活動を具体的にイメージできる、現場に出てからも役に立つ実践的テキスト。
>>特設サイトはこちら
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親子で学ぶ! グングン伸びる! とまつ式〈勉強〉のススメ【3/20発売】
戸松幸一著 定価(本体1,500円+税)
定評ある〈とまつ式〉作文法の著者が、新たに〈とまつ式勉強〉を提案。子供各自に合った勉強をカウンセリングチェックシートで確認。2020年学習指導要領改訂にも対応。
>>詳細はこちら
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【コラム】観る将のひとりごと じつは大の将棋ファン!! 創元社社長による、将棋観戦が楽しくなるミニコラム。
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観る将のプロフィール
数年前、初めて出た地元の将棋大会で幼稚園児の女の子に軽くあしらわれ、以来「観る将」専門に。唯一の得意戦法は中飛車。最近は藤井聡太七段に夢中。
2018年度将棋界の成績表
将棋の世界の一年は一般の学校と同じで4月1日に始まり3月31日に終わります。話題に事欠かなかった将棋界の2018年度も先月の31日で一区切りつきました。話題の中心にいる藤井聡太七段は2年目も立派な成績を収めました。中でも勝率首位(歴代3位/45勝8敗・0.849)という成績は、自分より上級の相手と戦うことが格段に増えた事から考えると、胸を張って良い記録です。
そしてファンにとっては、全ての棋士が一年を通じて指した全対局の中から選ばれる「新構想」「妙手」に送られる升田幸三賞の行方も気になるところですが、これも藤井七段が獲得。AI超えと言われる想定外の一手に、ファンだけではなく多くのプロ棋士も驚嘆しました。
最優秀棋士賞は豊島二冠が初の獲得、2019年度は佐藤名人への挑戦も決まっていて、最強棋士の名前に恥じない成績です。渡辺二冠の15連勝や広瀬竜王の活躍、四段棋士のレベルアップ、ベテランの復活、女流棋士の成長もめざましく、今年も将棋界から目が離せません。
>>バックナンバーはこちら
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営業部だより
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創元社もNetGalley(ネットギャリー)に参加しています!
ネットギャリーとは、発売前の本の原稿を電子で読んで、プロモーションにご参加頂けるサービスです。たくさんの出版社の本に触れることができます。
写真は現在公開中のタイトルです。 本の応援団としてネットギャリーのサイトをのぞいてみて下さい。(A)
>>NetGalley公式サイトはこちら
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本を贈るススメ このコーナーでは、「本を贈る」をテーマに、季節ごとのおすすめの本をご紹介します。
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4月23日はサン・ジョルディの日。スペインのカタルーニャ地方の風習に由来し、親しい人に本を贈る日とされています。誰にどんな本をプレゼントするか、考えるのは楽しくもあり難しくもありますが、もし本好きの方に贈るなら『本の虫の本』をおすすめします。
本書は5人の筋金入りの「本の虫」たちによる、本の世界にまつわるウンチク満載のエッセイ集。本への愛にあふれたしかけが随所に施されており、モノとしての「本」が好きな方にも、活字が好きな方にもきっと楽しんでいただける一冊です。
カバーの下の表紙に描かれているイラストをプリントしてブックカバーに。ブックカバーをかけただけのシンプルさが、さりげない贈り物には似合います。
■おすすめ■本を愛するすべての方に
>>『本の虫の本』の詳細はこちら
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キャンペーンのお知らせ
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【2】鉄道本プレゼントキャンペーン
『鉄道手帳[2019年版]』についてのアンケートにお答えいただくと、抽選で10名様に、創元社より刊行されている“鉄道本”のなかからお好きな書籍を1冊プレゼントいたします(※一部対象外の書籍あり)。ご応募は5月31日まで!
>>アンケートページはこちら
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イベントのお知らせ ※スケジュールや内容は変更になることがございます。
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■4月22日(月) 『あの日からの或る日の絵とことば』トークショー 出演:荒井良二(絵本作家)、筒井大介(編集者) 聞き手:辻山良雄(Title店主) 会場:Title(東京) ※定員に達しましたので受付は終了いたしました
■4月23日(火)~5月7日(火) 『あの日からの或る日の絵とことば』原画展 会場:Title(東京) >>詳しくはこちら
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「創元社note部」更新情報
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