大阪の出版社 創元社より、新刊・近刊情報をご案内いたします(毎月10日配信)
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明けましておめでとうございます。
お正月の松飾りを飾っておく期間を「松の内」と言います。関東では一般的に1月7日までとされていますが、関西の多くの地域では15日までを松の内としています。いずれにしても、松の内が明けると完全にお正月気分も抜けてしまいますね。
今号より、将棋ミニコラムの掲載を開始いたしました。本年も、創元社メールマガジンをよろしくお願いいたします。
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栄養学から生理学、流通まで。
見開きでまとまった簡潔な構成と、適度にデフォルメされたイラストで、複雑なしくみやはたらきをわかりやすく学べる「イラスト授業シリーズ」第2弾。日々の生活の核となる「食」について、生理学から食品ごとの栄養学や衛生学、食文化、ダイエットや食に関する主義、食と健康、流通と環境問題など幅広いトピックから見渡せる、今までにないビジュアル図鑑。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
本書は、栄養学から食品学、調理・保存に、食生活や生産環境について…と、私たちが生きていくために欠かせない「食」について、さまざまな角度から取り上げ、カラフルなイラストと簡潔なコラムで解説しています。
かくいう編集Oも食べることが大好き。お酒とおやつを制限されるくらいなら死んだほうがマシ!と豪語しつつ、年々へこまなくなるお腹に危機感を覚えていることも確かです。ですから正直、「砂糖」「デザート」「アルコール」あたりのページは、校正しながら耳が痛かった。よくある「○○ダイエット」や「△△が健康にいい」などの言説の妥当性にも言及してあり、へえ!と驚くばかりでした。そのほか、宗教や文化による食生活の違いや、フェアトレードや食品廃棄物などの、普段の食卓からは見えにくい部分も興味深かったです。
年末年始はごちそうを食べる機会も多かったと思いますが、これを機に、「食」の在り方を見直してみてはいかがでしょうか。(O)
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ひと目でわかる食べ物のしくみとはたらき図鑑【1/18発売】
北村真理、屋良佳緒利監修/千葉喜久枝訳 定価(本体2,800円+税)
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新刊Pickup ―12月の新刊より―
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美しい英国の産業景観(テクノスケープ)【12/11発売】
岡田昌彰著 定価(本体5,500円+税)
意匠を凝らした配水塔。田園に映える繊維工場や発電所。高級マンションに生まれ変わった倉庫。路傍に佇む可愛い真っ赤な水栓。英国の都市・農村・郊外・田園・山間・河岸・海岸に見事に溶け込む、産業遺産や現役建造物の数々。著者が21年間かけてブリテン島各地を訪ね歩き、自ら撮影。日本の産業遺産への視点にも大いなる示唆を与える、テクノスケープ先進国のレガシー310点を収めた、類書に隔絶するビジュアル・アーカイブ。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
著者の岡田氏を私に紹介してくれたのは、小社から『明るい炭鉱』という本を出し、今は夕張市の石炭博物館館長も務めている吉岡宏高氏です。北海道の炭鉱で育った吉岡氏は、最新鋭の立坑や掘削機を自分の両目で見て育ったこともあり、戦後最新鋭の設備を誇ったドイツの炭鉱が好きです。一方、企業城下町日立市に育ち、工業景観には吉岡氏に負けず劣らず愛情を注ぐ岡田氏ですが、炭鉱設備は明らかに英国好き。この二人の好みの相違は、こしあん・粒あん論争のようで面白いです。(yy)
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国際化の時代に生きるためのQ&A どうして肌の色が問題になるの?【12/18発売】
ニケシュ・シュクラ、クレア・フーチャン著/大嶋野々花訳 定価(本体2,200円+税)
国際化する社会に知ることが欠かせない大切なテーマでありながら、分かりにくい教えにくい主題について、Q&A方式で楽しく学べる、本文総ルビのオールカラー5巻セット。第5巻は、人種問題について、さまざまな体験談を紹介しながら、多角的に学習していきます。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
シリーズ最後の1冊は、じつは出版契約時にはまだ本ができていないばかりか、原稿すら見ていませんでした。ただ、著者があのニケシュ・シュクラである以上、クオリティに問題はないと判断して、シリーズに加えたことは正解だったと思っています。が、翻訳者の大嶋野々花氏には、スケジュール的に無理なお願いをしてしまいました。しかし、まだ20代の大嶋氏の仕事ぶりは素晴らしく、それは実物を見て頂ければ、ご納得頂けるものと信じております。(yy)
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この局面は詰みがあります どう詰むかな?【12/5発売】
高橋道雄著 定価(本体1,080円+税)
白熱の終盤戦での詰みを考える本書は、実戦的な詰み力を養うにはうってつけ。多様な局面の詰め問題が101問。
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Shinrin-Yoku(森林浴)【12/11発売】
宮崎良文著 定価(本体1,800円+税)
海外で注目を集める著者の英文の著作を逆輸入。ストレス軽減、リラックス効果がある森林浴について、科学的データに基づき解説。
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カラー版 大阪古地図むかし案内【12/18発売】
本渡章著 定価(本体2,300円+税)
江戸時代の貴重な古地図を味わい尽くす。大阪の歴史文化や地理地形もわかる案内書。部分拡大のカラー古地図を約150点収載。
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ビジュアル版 世界人権宣言【12/18発売】
シェーヌ出版社編/遠藤ゆかり訳 定価(本体2,400円+税)
中身は意外と知られていない『世界人権宣言』を、現代アーティストのイラストと古今の作家の珠玉のテキストでわかりやすく紹介。
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【コラム】観る将のひとりごと じつは大の将棋ファン!! 創元社社長による、将棋観戦が楽しくなるミニコラム。
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観る将のプロフィール
5年前、初めて出た地元の将棋大会で幼稚園児の女の子に軽くあしらわれ、以来観る将専門に。唯一の得意戦法は中飛車。最近は藤井聡太七段に夢中。
羽生九段
棋士の名前を表記するときは、名前の後に段位をつけることがルールとなっています。藤井聡太七段、佐藤康光九段など。これが女流の場合は香川愛生女流三段、塚田恵梨花女流一級となります。しかしタイトル保持者の場合は、佐藤名人、斎藤王座など名前の後にタイトル名が記されます。一人で複数タイトルを持った場合、例えば現在王位と棋聖の二つのタイトル保持者である豊島八段の場合は、豊島二冠というように表記します。将棋界で名前の後に段位ではなくてタイトル名が表記されるということはとても名誉なことです。しかもそれが複数タイトル保持者となると、歴代棋士の中でも特別な存在です。
長年いくつものタイトルを保持してきた羽生竜王ですが、先の竜王戦(読売新聞社主催)七番勝負で広瀬八段に4勝3敗で敗れ、連続タイトル保持100期連続を達成できず27年ぶりに無冠状態となりました。今後は「羽生九段」と表記されるようになります。このことはご本人にとっても、もちろん辛いことでしょうが、将棋ファンにとっては衝撃的なことで、羽生さんが何のタイトルも持っていないということを想像することが難しいのです。羽生七冠と呼ばれていたときなどは、羽生さん以外の全員が段位での表記だったのです。竜王位を失うこととなったこの2018年12月は、ずっとトップを走り続けてきた天才の時代の終わりと平成という時代の終わりが重なって見え、感慨もひとしおです。
それにしても、羽生さんの成し遂げた連続99期タイトル保持、永世七冠という偉業を今後破る人が出てくることは考えにくく、歴史上いつまでも語り継がれる記録となりそうです。「羽生九段」という言葉が定着するには、まだしばらく時間がかかりそうですが、あらためて将棋という競技の過酷さと公平さ、その奥深さに感動を覚える節目の竜王戦となりました。
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営業部だより
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大阪市淡路町の創元社本社。入り口横のディスプレイでは、おすすめの新刊はじめ、四季折々に、創元社の本を展示しています。 こちらは2019年1月、新春のディスプレイです。お近くにお越しの際は、ぜひ足をとめてみてください。(G)
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